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文化系ポッドキャスト「エンタのサブロク」第15回:「後方腕組みオタクを飼いならせ!」おまけ


音声はこちらから!


おまけの話(視聴後に読んでね)

舞台裏

 今回のテーマは自然に決まりました。
 いつも通りDiscordでDMをしていて、「『あいつ、変わっちまったな』『遠くへ行っちゃったね』みたいな感覚あるよね」「そういう感情にどう向き合うかって大事ですよね」「じゃあそれでいきましょう」といった感じだったのを覚えています。互いに抱く問題意識というか、何が今話すべきことなのかを共有していたのでスムーズな会話になりました。導入についてだけはちゃんと打ち合わせするのですが、今回は「じゃあ僕から入ります」と最中さんが一言いってそのまま入るぐらいにスムーズでした。
 話の途中で最中さんが話していた通り、おそらく今回話していたこと、つまり「多様な価値観、評価軸を持つこと」は「エンタのサブロク」においてとても重要なテーマだと思います。15回という、そこそこ切りのいい数字にもふさわしかったでしょう。
 話は少し変わりますが、ポッドキャスト、特に人気のポッドキャストは、もっとテーマを絞って専門性や連続性を保ち、検索に引っかかりやすくすることで視聴者を増やすパターンが多いのでしょう。たとえば「ゲーム」で検索して出て来たポッドキャストなら過去のエピソードも全部ゲームについて話している方がアーカイブも聞いてくれそうですよね。
 一報、「エンタのサブロク」は様々なテーマを横断的・網羅的にざっくばらんに語ることを重視しています。それによって聴く方が幅広いテーマに関心を持ってもらったり、散り散りに見えるテーマの中に隠れた共通項や現代性が一本の線かのようにつながる瞬間を感じてもらえたら嬉しいなと思ったりもしています。
 また、私自身がVtuberとしてで目指す姿に「新しい文化・世界を知ってもらうキュレーター的な存在」というものがあり、その目的の一環とも言えます。例えばサブロクの第一回で対戦格闘ゲームの世界や見る将の世界に関心を持ってもらったら嬉しいですし、格ゲーきっかけで第一回を聴いた方がたまたま他の回を聴いてくれてノベルゲームや大河ドラマに興味持ってもらえたらと思っています。そうやってリスナーの皆様が興味のレンジを少しでも広げてもらえれば何よりです。
 
(ノベルゲームソムリエやってないな…)


今回はかなりの自信回

 全ての回において、私たちなりに面白いものをお送りしている実感はありますが、その中でも今回は特によかったと互いに思っています。
 今回のテーマが両者にとって重要だったのもあり話の展開もよかった
と思います。商業的な成功と質的な成功について、話しながらよりよい答えを二人で出していく流れはすごく話していて楽しかったです。緊張と緩和という意味ではボケとツッコミの量と質も我ながらよかったです。あ、西日本の方に関しては本当にすいませんでした。「オタク」「コンテンツのファン」「幅広いカルチャーへの造詣」そして「演者としての立場」など、当事者性と客観性の共存もあり非常に聴きごたえを出ていると自負できます。結構僕が話が走ったりしてしまうこともあるのですが互いの喋りや反応の速度も安定していて聴きやすかったのではないでしょうか。

話忘れてたこと

 前述した私の「演者」「Vtuber」としての当事者性にも関わる話です。
 Vtuber活動をしていく中で、ゲーム実況で扱った作品の作者様や一緒にコラボしたVtuberさんの中で本当にブレイクした人が結構な人数います。企業とコラボしていたり、私が見ているような方と一緒に活動をしていたり、SNSで何度も何度もバズっていたりしています。
 もちろんそれ自体は嬉しいと思っているのですが、やはり遠くへ行ってしまった感を覚えることを否定はできません。あと最近、デビュー当時にちょっと関わりがあって最近伸びた人にフォロー外されてさすがにちょっと切なかった…。そんな、嫉妬とも寂しさとも言える感情の話もこのテーマに絡めて話したいなと思っていたのですが完全に飛んでいました…。

まあ、それだけ他の話がちゃんと盛り上がったということにしておきましょう。

これはもしかしてだけど

「THE FIRST オタク」は「THE FIRST SLAM DUNK」の方のパロディだったんじゃないかな…。最中さん好きだしな…。今度復活上映あるみたいなので行ってみようかな…。

用語解説

21エモン

 藤子・F・不二雄による2018年のトーキョウに立つおんぼろホテル「つづら屋」を舞台としたSFギャグマンガ。宇宙旅行や異星からの来客が当たり前になっていたり、20世紀の人々が抱いていた21世紀への夢が体現された作品として今見ると面白い。21世紀と言えば白くてシュッとした建物の周囲で車が空を飛んでいたよね!アニメにもなっていて、幼いころ見た記憶がある。

商業ロック・セルアウト

 商業ロックは「産業ロック」「スタジアム・ロック」とも言われる。というか「産業ロック」という方が良く言われるらしい。わかりやすいメロディーや演出、保守的な音楽性などでポップ的に成功したロックバンドを商業主義批判的な意味を込め、評論家などを中心にそう呼ばれるようになった。1970年以降に大規模ライブなどの商業的成功をおさめているバンドに対してこの言葉が使われたのが発祥とされる。
 またヒップホップにおいては「商業的な成功のために本来のスタイルやメッセージ性などの信念を捨てる」ことをセルアウトと言い批判の対象となることがある。実際に売れることそれ自体より、売れるためにスタイルを変えることが批判の対象となる。

ZEPP

 ソニー・ミュージックエンタテインメントの子会社である「Zeppホールネットワーク」が運営するライブハウス。日本各地に複数あり、日向日影はでんぱ組のライブをZepp Sapporoで見ている。

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