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1人目。

某パパ活アプリでマッチした50代男性とお会いしてきた。池袋南口の小さなカフェ。


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上はパーカー、

下はジャージでかなりラフな服装でいらっしゃった。ヒッピーですか?

なんと、聞けば医療系の派遣社員をなさっているらしい。

医者の方は時間にストリクトで倹約家っぽいイメージがあったのだが、

それを見事に裏切ってくれた。


花粉症の時期とかは患者多くて忙しいんだけど

今は暇、との事。


なるほど色んな働き方があるものだ



彼は瓶入りコーク、私はコーヒーを注文した。

注文を受けた店員が立ち去るなり、

いきなり「スイーツ王子だよ」と耳打ちしてきた。頭がスイーツでいらっしゃるのかなと一瞬思わないでもなかったが、

どうやら向かいに座る若い男を突然命名なさったようだ。うん、確かに甘い顔だしプリンパフェ食べてるし頭もプリンっぽいしスイーツ系なのかもしれない。素晴らしい人間観察力だ。



「この辺ゲーセン多いよね」

「古いゲーセンほどおすすめですよ」


「最近サンシャイン水族館行きたいんだよね」

「新しい企画やってますよね」

まずは池袋トーク。


「僕は最近のナンジャタウンがどうしても許せないんだよ」

なんとこの方、アンチナンジャタウン。

サンシャインの話をするうちにスイッチが入ってしまったようだった。


「ギョウザコーナーとお化け屋敷一緒にしちゃダメでしょ」

そこかよ。

最近のナンジャタウンの急進化について三十分ほど講義をしてもらいました。

店が八時で閉まるので、一時間ほどで解散する事に。


「もしまた会えるなら連絡してよ」
完全に受身である。全ての女に言ってると思われるテンプレ文。

折角ナンジャタウンを熱く語った仲だというのに、ちょっと寂しいではないか。もうちょっと私の事見てよ、とメンヘラを炸裂させてやろうかと思った。

結局、次会うならホテルコースだと言外にほのめかされただけ。もう会うことはなさそうです。さようなら、お元気で。

帰り際に千円札を5枚頂戴致しました。
しわくちゃで、家の隅から掻き集めてきた感がある。やはり彼は倹約家だったのかもしれない。


あと495.000円

お読みいただきありがとうございました。

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