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[マーケット感覚を身につけよう]で美容師における美容師以外の競合を考えてみた

マーケット感覚とは、

今ある市場や新しい市場を深く考えて、有利に勝負していくポジションを見つけられるための感覚(スキル)です。
美容の市場を深堀りしてみましょう。まずは美容師の競合。
普通に考えると他の美容師、美容室なんですが、それ以外の競合ってなんでしょうか?同業他社以外の競合を考えてみます。

美容室は髪を切ったりパーマをかけるところ。
その技術をお客様に売っているうちは、技術をお客様に売っている他のスタイリストだけが競合ですね。
では、そのノウハウを同業に売り出したら、同じことをしている同業が競合になります。

話がずれますが、以前ふらっとはいった東京の郊外のイタリアンの個人店で、店主のかたに尋ねたことがあります。

岡島「同業のお店にライバル意識ってありますか?」
店主「僕は近所の外食のお店はむしろ仲間だと思っていて、紹介しあったりします。和食ならここが美味しい、居酒屋なら、、など、そういう風に紹介しあって地域を盛り上げていくほうが、結果的に自分にも返ってきますから」
岡島「じゃあ、どういうものがライバルですか?」
店主「デパ地下とかの美味しいテイクアウトですね。コンビニとかスーパーのお惣菜はファストフードみたいなものなのでまたカテゴリが違います」。

要は家メシが充実しすぎるとお店に人が来ないということですね。

そう考えると、美味しい家メシというより、家で食べる理由そのものが競合ですね。
なので雰囲気や器、店員の人間力やコミュニティ要素など、そこでしか味わえない付加価値って本当に大事なんだろうなと思いますよね。

話を戻しますが、

美容師の競合は?

一つすぐ浮かぶのは、市販のヘアカラーです。
これは、完全に薬剤の性能の話だけであり、性能が上がれば簡単に市場が奪われます。例えば今はまだ美容室のカラーと市販の泡カラーは、コース料理とファストフードくらいの差があります。
市販のものは毛先が強くダメージするし、頭皮を浮かして塗れないので肌への刺激や悪影響を避けられない。色のチョイスも分かりにくい。
ではそれが、毛先に付いてもダメージしなくなり、アレルギーも誘発しない薬剤が出たら?服を着替える感覚で色を選べたら?
単色でのヘアカラーなんて家でやりますよね。
むしろ僕は推奨すると思います。
そんな簡単にテクノロジー次第で市場がひっくり返るところに仕事としていつまでもフルコミットするのは危険。
だったらヘアカラーなら、デザインカラーにコミットしたほうが息が長いです。

競合に奪われにくい市場を考えると、闘いやすいポジションが分かります。

さらに、自分が出来る事を全部考えてみると新しい市場が開けます。
美容師って初めはサロンワークしか頭にはないと思いますが、来たお客様をサロンで施術するだけが出来ることではなくて。

・自分のスキル・ノウハウを同業に売ること(セミナー・コンサル)。
・美容系の商材を作って売ること。
・you tube などで情報発信して広告収入
が思いつきそうな一般的な次のステップ。
もっと深堀りすると、例えば美容師って話を聞くのが上手な人が多いと思いますが、それもスキルなんだから相談屋みたいなことも出来る。
なかなかこんなに人と話す職業ってバーテン以外にあまりないと思いますしね。

市場を深堀りして考えるときに大事な思考法を教えてくれる本でした。

ただ、自分が考える世の中のニーズと、実際の世の中のニーズは必ず一致しているとは限りません。だから一番大事なのはまずは軽く初めてみる実験的思考だと思います。

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