体験からはじめる読書感想文の書き方
1.読書感想文は「体験」からはじめよう!
さっそくですが、以下の図は読書感想文が書けない!と困っているときによくある悩み・壁などを整理した図です。
このような壁を生み出しているのは、学校で教えてもらう読書感想文の書き方である「まず、本を読み終えてから感想を書く」という習慣です。
「読書感想文なんだから、読まなければ感想が書けないじゃないか!」
と、ビックリする方もいるかもしれません。
しかし、感想というものは読む側に本を受けとめるための心の準備ができていてはじめて感想が自覚できるかたちで浮かんできます。
この「心の準備」に着目した逆転メソッドでは「書いてから、読む」という逆のステップをふむことで、どこか他人ごとだった読書体験を自分自身のの体験へと変化させ、自然に書き上げられる仕組みになっています。
「読書感想文は実際の体験から書くと、うまく書ける」
これが、逆転メソッドのポイントです。さて、実際に本を読む前にどのような心の準備をしておけばよいでしょうか。準備の説明の前に、まずは使用するワークシートである「読書感想文の東大マンメモ」をご紹介します。
これが、読書感想文を書くためのワークシートです。例文も記入してあります。(空欄バージョンは記事の末尾にあります。)
基礎編として、『ももたろう』を使ってこのワークシートの使い方と読書感想文の進め方を確認していきます。
2.基礎編 「ももたろう読書感想文」
読書感想文を書くときに「この本を読んで○○に感動した」などの感想から書きはじめようとしませんか?
そうすると「何に感動したんだろう?」と考えはじめてしまって筆がとまってしまい「えっと、何が書いてあったんだっけ?」と最初から読みはじめることになります。
まじめな子の場合には、ちゃんと読み直して完成させることができますが、中には「本の解説」や「ネットの感想文」を丸写ししてしまうこともしばしば。
それでも、読み直して完成させられればいいじゃないか、という声もあります。たしかにそうですね。とはいえ、予定よりも多くの時間がかかることになるので、どこかに苦手意識や大変なものといった印象が残ってしまいます。
そこで役に立つのが、先ほど紹介したワークシートにもとづいた逆転メソッドです。ここでは、ワークシートの使い方を順を追って説明していきます。
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