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立ち止まってはいられない。未来社会のトップランナー・松島敏和が考える、空飛ぶクルマ時代を実現する方法

こんにちは!HYOGO 空飛ぶクルマ研究室【HAAM】(以下、HAAM)です。

今回は、HAAMスタッフのプロフィールを現在、過去、未来から深堀りしてご紹介するインタビュー連載記事の第三弾。2022年7月9日に開催されたトークイベントにも登壇した、中央復建コンサルタンツ株式会社の松島敏和氏にお話を伺いました。

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<現在> 切り込み隊長として、新しい社会をつくるトリガーを担う

こんにちは。中央復建コンサルタンツ株式会社の松島です。座右の銘は、「立ち止まると死んでしまう」。新しいこと至上主義で、人脈を広げたり、自分から発信したりすることが大好きです。

さて、私は建設の分野において調査から計画、設計、維持管理などを担う会社で仕事をしています。何かインフラ整備に関する新しいことをしようとしたときに一番に切り込むのが私たち計画分野の役割ですね。

34歳のときに私はこの会社に入社し、14年間この仕事に従事してきました。「新しいことを始めよう!」と意思決定をする役割を担ったり、実際に企画したプロジェクトをマネジメントするのが目下の私の仕事内容です。

2025年の大阪万博の誘致をする際に、国内・海外から万博会場である夢洲に集中する交通の計画を担当しました。開催が決定した今、空飛ぶクルマの運航は大きな目玉で、実装に向けた計画が進行中です。

新しい技術で社会の役に立ち、万博を盛り上げたいという想いはもちろんですが、まずは未来を担う子供たちに新しい体験や未来を感じてもらいたいと考えています。

空飛ぶクルマに乗って、未来へのワクワク感を体験してもらいたい。進路や将来を考え始めた学生さんには、これらに加えて「まち」や未来について考えるきっかけを与えたい。そんな想いから、万博とその先の未来に向けて邁進中です。


<過去> フロンティア開拓への憧れが、いまの仕事の根源

私の幼い頃の夢は「船長」になることでした。船という自由に進める乗り物を持ち、大海原に出て舵を取ることに憧れを持っていて、自由な世界に行きたいと思っていました。今の仕事でも、船長マインドで舵切り(意思決定)をしまくっています(笑)。

小学校から中学校の頃は、RPGゲームに没頭していましたね。迷宮をどんどん攻略することで知らないものを減らしていく楽しさや、仲間と一緒に成長・開拓していく過程が大好きでした。空飛ぶクルマの実装に向けた私の取り組みは、まさにリアルのRPGだと感じています。

独立やフロンティアへの憧れや、閉じこもるのは嫌だ!という冒険者精神は、今の「新しいことを常に開拓したい」願望にも繋がっていますね。

ちなみに私は、2回大学に入学しました。1つ目の大学での4年+2つ目の大学での6年で、計10年間学生をしていたことになりますね。

1つ目の大学では、未知の領域への憧れから甲南大学の理学部で空のフロンティア「宇宙」について学んでいました。そこで研究を行い、新たな知識をつけるのも確かに面白かったのですが、より身近な場所で社会の役に立ちたいと考えたことから、もう一度学ぶことを決意したんです。

そこで、数年の間を空けた後に一般入試で京都大学の工学部に入学し、土木の分野に足を踏み入れました。

大学では環境とまちづくりと人の関連性を考えた都市計画も学び、よりよいインフラを次代に引き継ぐ重要性や、仲間と一緒に研究するチームワーク、楽しさを学んだと感じています。

<未来>トップランナーとして、より多くの人とビジョンを共有しながら未来へ足を進めていきたい

私は常日頃、誰かがすでに取り組んでいることよりも、新しいものに取り組んでトップランナーになりたいと考えて行動を起こしています。

冒頭で「立ち止まると死んでしまう」と言ったのですが、これは入社当時からずっと思っていることです。ちなみに、空飛ぶクルマ事業に中央復建コンサルタンツが関わるようになったのも私が発端だったりします(笑)。

一方で、新しい分野に挑戦するということは既にあるものに手を加えるよりも乗り越えなければならない壁が多いのが現状です。社会にまだ知られていないことに取り組むので理解が得られないこともありますし、資金調達などが難航することもしばしばあるんです。

そこで重要になるのは、多くの人が力を合わせ、ビジョンを共有しながら未来へと足を進めていくことです。特に私たちは土木やインフラ、まちづくりという非常に大きな対象を相手にしているので、一個人ができることにはどうしても限りがあります。

また、「多くの人」は多様である必要があります。社内のコミュニケーションは確かに重要なのですが、ずっと同じ人と話していては新たな価値は生まれません。社内だけではなく外部と積極的に関わり、アライアンスを組むことで、相乗効果を生み出していきたいです。

コミュニケーションを大切にすることで、この動きをより良くより機動的にしていきたいと考えています。

空飛ぶクルマの価値が認められることで未来社会で受け入れられ、私たちの暮らしの一部になることを願っています。

利用シーンとしては、たとえば「2人乗りの空飛ぶクルマのなかで、愛の告白ができるようにする」こと。カップルが空から夜景を見てロマンチックな時間を過ごすことは、今まではヘリコプターをチャーターすることでしかできないリッチな時間の過ごし方でした。

空飛ぶクルマの導入によって空で過ごす時間がより身近なものになれば、私たちの暮らしはもっと豊かになるでしょう。

私たちはワクワク感をベースに空飛ぶクルマが実装された社会を考えていますが、未来の社会ではもはや当たり前の存在になっていてほしいですね。

HAAMでは、空飛ぶクルマだけに「ぶっ飛んだ」ことをバカ真面目にやってほしいです。新しいものを生み出すのに重要なのは「妄想」だと私は考えています。

未来を担う世代が妄想するような世界を実現してこそ、ワクワクする未来はあるはずです。

そのために私たちは、高校生や大学生の皆さんと同じ視点に立ちながら、持っている技術や知識で背中を見せていきます。「一緒に」空飛ぶクルマ社会の実現方法を考えていきましょう。

HYOGO 空飛ぶクルマ研究室【HAAM】
SDGs思考で未来の空を構想するシンクタンクをコンセプトに、空飛ぶクルマの実用化が期待される2030年代に社会の中核を担うZ世代以降の若者【大学生・高校生】と共に観光・地域創生分野における具体的なビジネスモデルを考えるラボラトリー。大学生向けの空飛ぶゼミや高校生のSDGsへの関心を集める企画などを実施。
公式HP:https://hyogoaam.jp/

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