20210720 高校野球観戦記@柏崎・佐藤池
今大会で2度目の試みとなった現地観戦。1回目は大会2日目の12日(月)でしたが、朝から空模様が不安定で、バーチャル高校野球のライブ配信を確認しつつ、午前中に市役所での用事を済ませていました。それを終えて一旦駅に戻ったところ雨が降り始め、正式に断念を決断。帰着してしばらく後に【第1試合ノーゲーム・第2試合中止】という情報が出ていました。実は春の大会でも一度断念があったのです。その日は、天候は問題なかったものの風が強く、観戦環境は決して良くないなぁと思ってやめたのでした。
2回目のチャレンジは無事に観戦が実現した訳ですが、野球観戦はかなりのご無沙汰となっていました。前回は2019年5月のプロ野球新潟開催で、高校野球に絞れば18年10月の北信越大会(新潟開催)以来でした。会場はいずれも新潟市のハードオフエコスタジアムで、実家の最寄り球場である五十公野には、もう3年以上も足を運んでいないという事実(汗 サッカーの方は、昨年9月に天皇杯でその五十公野を訪れていましたが。
出発から到着まで
さて、前日の昼にフライトイベントへの協力を終えて学校の寮に戻り、そのまま一泊して20日(火)の朝を迎えました。
最寄り駅よりも最寄りバス停の方が近いものの、本数が両方向とも一日3往復しかありません(汗 なので、4月上旬に引っ越してから先述の市役所への用事まで3ヶ月の間一度もバスに乗ったことはありませんでした。しかし、今回の場合は電車で行くよりもバスの方が余裕をもって到着できたので、柏崎駅で乗り換えるバスルートを取ったのです。
20分ほどで柏崎駅に着き、地下通路を通って南口に出て新潟産業大学行のバスに乗り換えました。乗換の直前に自販機でペットボトル1本目(お茶)を購入。
7分ほどバスに乗って「佐藤池入口」に到着。
こういうことはさほど珍しくはないと思いますが、標識には「ヶ」が入っています。一体何年前の名残なんでしょうか(^^;; ちなみに佐藤池球場の最寄りバス停は「運動公園前」(球場前に所在)ですが、こちらもなかなか本数が多くありません…
佐藤池入口から球場までは徒歩10分弱です。バス停からバスの進行方向に少し歩き、交差点を右折。
バス停のある通りはアスファルトばかりですが、しばらく歩くと田んぼと住宅街のゾーンに入ります(もう少し進んだところで撮ればよかった^^;)。住宅街に入ると…
次の角で左折した後に北陸自動車道の高架をくぐります。すると…
今回のルートを通ったのは初めてでしたが、これはなかなか胸熱なアングルでした。
実は、この日は当初五十公野で観ようかと思っていましたんですが、日曜日に4回戦のカードが確定した後に方針転換したのでした。そのあたりはこちらの記事で言及しています。
佐藤池球場等のあれこれ
8時15分過ぎに到着しました。
より目立つサインは1塁側の方にあります。いわゆる正面にもあるにはありますが。
県内の高校野球公式戦が開催される球場にはほとんど行ったことがありますが、佐藤池は「古き良き時代」の遺産が残っている方の球場ではないかと思います。
入場口の2枚はもしかしたら他球場にもあったかもしれませんが、黒板は佐藤池でしか見たことがありません(試合中のものをここで掲載)。さすがに他球場の経過まではフォローしていませんでしたが、この黒板文化が保存されているだけでも素晴らしいなぁと思います。(ついでに言うと、どの球場でもイニング間のアナウンスで随時他球場の譲歩を流していたんですが、この日はありませんでした。やらないという方針に転換したんでしょうか)
値上げの話は県高野連のHPで知っていましたが(コロナとは無関係だそう)、この掲示で気づいたのは「北信越地区」という要素。もしかして、地区内の入場料は統一されているということなんでしょうか。あるいは値上げすることで一致したということかもしれませんが。
値上げに伴って入場券のデザインが変わっていることに若干の期待を抱いていましたが…
変わりませんでした(^^;; たまにSNS等で他県の高校野球の入場券を見かけることがありますが、もっと緻密なものも見かけます。せめて、観戦の思い出になるように球場名に○を付けてくれるような感じだとありがたいんですけどねぇ。(さすがに球場別に色分けしているらしいですが…)
ちなみに、入場時に提出する観戦者情報の書式はこのような感じです。
第2試合の最中に撮った外野後方の景色をここでご紹介します。
ちなみに、この球場は「日本プロ野球最後のサスペンテッドゲーム」(1987年)の舞台として有名です。
第1試合 新潟産大附vs佐渡
ようやく試合の話になりました(^^;; 8時25分頃に入場。
シードノック前の練習と、ノック終了後の整列(産大附)
これを撮った後に衝撃の事実が判明…
先攻(後守)のノックの最中にスタメン発表が始まったのです(汗 コロナ前は両校のノックが終わった後に行われていたと思うんですが、ノック中の応援がない今だからこそなんでしょうか。あるいはアフターコロナでも継続…? 別に、無理に被せなくても時間に余裕はあると思うんですけどねぇ。結局、この動画は佐渡の1番打者の分が収録されていません。
スタメン発表でよかったのは、出身中学もアナウンスされていたことです。2018年に準決勝を観に行った時には「準決勝以降限定なのか?」と思っていましたが、今は全試合(夏だけ?)に拡大されたんですね。出身中学は、打順一巡目にもアナウンスされていました。
そして、こちらもいつものルーティン。
1回の両投手は得点圏にランナーを許す展開でした。先攻の佐渡はそのランナーを犠牲フライで返して先制。序盤は佐渡優位でしたが、得点がこの1点にとどまってしまったのが致命的だったと思います。
このご時世では当然ながら声を出しての応援ができないため、各校とも拍手による応援でした。繰り出すタイミングや拍手のリズム感はそれぞれ違っていましたが、最も特徴的だった産大附の応援を単独動画としてご紹介しています。(他校の応援もピッチング動画の中で聞けますが)
ただ、ブラバンは今大会から全国で復活可能となっています。
Jリーグの一部で使われている鍵盤ハーモニカ等もOKなんでしょうか。
さて、試合は中盤に入って産大附のペースになりました。先発の仙田はしり上がりに調子を上げ、4回は1四球を出したのみ、5・6回は三者凡退でした。それで攻撃のリズムも良くなかったのか、4回裏に先頭打者からの2者連続安打で同点。そして6回に、エラーも絡んだタイムリーヒットで2点を勝ち越しました。
産大附は佐藤池球場から3kmほどの近さで、この動画でお感じいただける通り、折々に大きな拍手がナインを後押ししました。
その直後、7回表の佐渡は久々にチャンスを作りましたが(たしか1死2・3塁)、結果的に最後のイニングとなった仙田が無失点で凌ぎました。
産大附は、8回から2番手の吉原が登板。
最終回、佐渡が意地を見せて3塁にランナーを進めます。すると、産大附はエースナンバーの西村を3番手としてマウンドへ送りました。
基本的にピッチング動画はネット裏で撮るようにしていますが、それ以外の場合は屋根の陰に覆われるスタンド上段に避暑していました。しかも西村の登板は9回1アウトからという「クライマックス」の出来事だったこともあり、スタンド上段にいるままで撮影を行いました。
結局、事実上のホームと言えた産大附が4-1で佐渡を下しました。佐渡は、ジャンピングスロー等何度もファインプレーを見せた三塁水沼君をはじめとする内野の守備が光っていただけに残念な結果でした。試合時間は1時間50分ほど。
電光掲示板はいつ消灯するか読めないので、試合終了後のものは「バックネットやむなし」。「校歌演奏終了から5分間は消さない」とか、そういう方針を明示してくれるとありがたいんですが(^^;;
第2試合 柏崎工vs新津工
個人的には胸熱な、この段階での「工業高校対決」でした。
シードノックを終えた新津工ナイン
柏崎工は初めて観たチームでした。市内中心部に所在し、球場とは4kmほど離れています。
このサムネイルで掲揚塔を映していますが、今回の新潟大会では試合後のアナウンスが「校歌を演奏します」で締めくくられています。校旗は最初から掲揚されているのです。これがコロナと関係ある変化なのかは分かりませんが。
第2試合ではさすがに予め対策を取り、後攻(先守)のノックの途中からネットの被らない位置に移動し、万全の体制でスタメン発表を収録しました。
念のため補足すると、BSOカウントの点灯はノックの消費時間を表します。この写真の場合は4分経過していることになります。文字表示もできる状況だとは思いますが。
柏崎工スタンド(新津工については冒頭の写真を参照)
第2試合は静かな立ち上がりでしたが、3回裏に新津工が犠牲フライで先制しました。第1試合では「一イニングで2度得点」というケースはありませんでしたが、新津工はさらに2点タイムリーでこの回3点を先制しました。続く4回にも、四球のランナーがタイムリーエラーで生還するというラッキーな展開で4点目。
しかし、その直後の5回に柏崎工が連続タイムリーと犠牲フライで1点差に迫ります。再び静かになりましたが、8回裏に新津工が犠牲フライ(たぶん…)で5-3に。これで万事休すかと思いきや、柏崎工が9回にチャンスメイク。そして、2アウトからの2点タイムリーで同点に追いついたのです。取られても諦めなかった柏崎工の粘りが印象に残る一戦でした。
5回裏、柏崎工の守備中の円陣
8回裏開始前の新津工の円陣
柏崎工は、一時ヒット数で新津工を逆転する場面もありました。
柏崎工は、追いついた直後の9回裏から2番手大矢(2年)をマウンドへ送りました。
そして10回を終えても決着はつかず。
第1試合の項で電光掲示板の消灯の話をしましたが、これを撮った直後に11回~のモードに切り替わりました(^^;; これは試合中のことですからしょうがないですが、まさに間一髪セーフ。
そして、ランニングスコアの右隣のスペースが気になっていましたが、球速表示であることにようやく気づけたのもこの写真の恩恵(^^;;
そして…
試合開始から3時間を間近にしたところで、延長12回でようやく決着が付きました。この回の先頭打者が3塁打で出塁し、1死後に4番エースの阿部がタイムリーヒットを放って6-5でサヨナラ勝ちを果たしました。新潟野球ドットコムによると、夏ベスト8は2003年以来18年ぶりだったそうです。4回戦には、旧新津市からもう1校(新津)も進出していましたが、残念ながら敗れました。
一人反省会や後日談
この日の全結果は次の通り。
球場ごとに2試合の点差を足してみると【エコスタ16 五十公野11 悠久山11 佐藤池4】となりました。つまり、圧倒的に佐藤池がいい試合だった訳です。約3年ぶりの高校野球観戦でしたが、ラッキーだったなぁと思います。
今回の観戦は、現在のデジカメ・スマホでの初めての観戦とも言えました。デジカメは、2017年春にモニターを自損してから徐々にブラックアウトが進行し、そんな中で懐事情が好転したため同じ機種を再購入(今年4月)。スマホは、3年半以上使い続けてきた機種が昨年1月に壊れ(画面割れ)、別ブランドの機種に買い替えたのでした。
つまり、現在のスマホを高温の環境に置いてみたことも初めてだった訳ですが、スタンドに座ってさほど経たないうちに画面の明るさがセーブされました。その状況が回復するtこんな通知が。
この日は元々「ツイッター実況はしないことにしよう」と思っていたのでさほど影響はありませんでしたが、スマホを使えない時間が予想以上に長かったのが誤算だったのは事実です。
あと、ツイッター実況をしない(+スマホを使えない)と細かい試合経過について記憶に頼るしかないことに後々気づくことになりました。アナログにノートでも作ろうかと思ったりしますが、次の観戦がいつになるやら(^^;;
ただ、そこまで思えるようになったのは「応援の撮影」がほとんどなかったからだとも言えます。個人的には声出し応援が復活してほしいとそれなりに思うものの、応援の撮影で試合そのものに集中できていなかったというのも事実(一脚を使っていれば別かもしれませんが、手持ち撮影なので…)。心中複雑ですが、来年の夏はどのようなスタイルの大会になっているでしょうか。
先述の通り「珍しく」暑さを意識した観戦体制を取っていましたが、それでも6時間をペットボトル1本ではやり過ごせず(^^;; 第2試合の6回は、コンコースでの避暑と球場外自販機での飲料調達に費やしました。そして、帰りの電車を待っている間に茨目駅前の自販機で3本目(^^;; 一日3本というのは自己最多だったと思います。一方、食事は一切摂りませんでした(爆)
そして、水・木曜は忙しかったので、この記事を書き始めたのは今朝でした。そして、この部分を書き終えた時点で準々決勝4試合がすべて終了しました(^^;;
産大附12⑤2新津工 :これで公立校がすべて敗退
開志学園9-4北越 :開志、初のベスト4
日本文理5⑩2関根学園(7/31:誤記を削除)
明訓5-4東京学館:明訓、土壇場8回に3点差を逆転
2日前に現地で観ていた2校がいきなり対戦することになり、新津工は延長12回だったのに酷だなぁと思っていましたが、結果的に大差がつく試合となりました。新潟日報にはこんな記事が出ていました。(※会員限定)
新津工・阿部拓、大敗にも「悔いなし」 全国高校野球新潟大会準々決勝|高校野球|新潟日報モア
「ベスト16が出揃う」の記事で書いた通り、昨秋・今春はいずれも県大会初優勝校が出ました。ベスト4の中でその資格があるのは開志となりますが、あと2勝することができるでしょうか。
最後にこれを貼りました。皆様、くれぐれも熱中症とコロナにご注意の上夏をお過ごしください。それにしても、ここまで工夫するのかと驚かされたスコアボード芸でした。
ちなみに試合中は、3回以降の奇数回終了後に飲水中断があり、アナウンスとトップ画像の表示で観客にも熱中症対策を呼びかけ。この日の新潟県には熱中症警戒アラートが発令されていました。
追記:今回YouTubeにアップした動画は16本でしたが、まとまった数の動画を投稿したのは1年半以来でした。その結果、こうなりました。
チャンネルには3,000本近く動画があるのに、今や2日でも総再生回数が1,000回に達しない無様な状態となっています(汗 一日1,000回というのも1年2ヶ月でした(^^;; 文理や明訓といった有名校を選んでいれば再生回数も伸びたんでしょうが、結果的にいい試合を観れたので良しとします。
より多くのアウトプットをするためには、インプットのための日常的なゆとりが必要です。ぜひサポートをお願いしますm(_ _)m