山本真希さん、2年越しのオルガンリサイタル実現
年明けから続くコロナ第6波。新潟では「まん防」が1月21日から1ヶ月半に渡って適用されましたが、適用後は徐々に陽性者数が元に戻る一方… その中で、ジャンルによるんでしょうが「withコロナ」のイベント開催は徐々に一般化しているように思います。
りゅーとぴあ(新潟市民芸術文化会館)は、来年で開館25周年を迎えます。24年間の歴史の中で専属オルガニストは現在4代目(石丸由佳さん)ですが、その前の第3代・山本真希さんは最長の14年間に渡って務めて来られました。
第1・2代がどういう方だったかについては、オーバーホール記念として2018年に行われたこちらの公演情報からご覧いただけます。
(HPがいつどうなるか分からないので、HPに載っているチラシPDFも上げておきます。以下同様)
さて、第4代専属オルガニストの募集要項は2019年2月に公表され、年末に結果が発表されました。
そして、2020年3月15日に山本真希さんの退任前最後のリサイタルが企画されたのですが…
中止のお知らせがリンク切れになっていたので、公式fbのスクショを貼りました。添付されていた動画はこちらです。
しかし、直後に発行された機関紙でリベンジ開催の可能性が探られていることが明らかになっていました。(p.04参照)
バックナンバーも是非お読みください。
そして、昨年末に今回の公演の情報が上がっていたようです。プロモーションも(知らない間に)いろいろ行われていたようで…
直前の様子はTwitterから。
ようやく肝心の公演情報(^^;;
先程貼った動画がモニターで上映されていました。
席は1階席の7列目。以前の「自由席制リサイタル」のチラシ(元々の公演の方)を見ると「天上から降り注ぐような柔らかな音に包まれ」といった表現がされていました。
驚かされたのは、馬場さんの作品でした。新潟出身のこんな作曲家がおられるということ自体知りませんでしたし、雑音を含めたオーバーホール前のオルガンに合わせた作曲を成されたという精密な作業( ゚д゚) このサイトによると馬場さんは現代音楽作曲家という肩書のようですが、ところどころでゲーム音楽のような感じを受ける等、今までオルガンを通して聞いた音楽の中で最も衝撃を受けたと言っても過言ではありませんでした。ホームページをお持ちでないので他にどういう作品があるのか分かりませんが、また馬場さんの作品を聞いてみたいなぁと思いました。
私がりゅーとぴあでオルガンを聴くようになったのは大学入学以降、すなわち2010年以降のことです(ちなみに、11年前のこの日、つまり東日本大震災の翌日にもりゅーとぴあで山本さんの公演を聞いていました)。つまり、私にとっては専属オルガニストの交代に立ち会うのは今回が初めてだった訳ですが、任期中最後に行われるはずだったリサイタルを今回聞いたことで、ようやく「一時代の終わり」を心から実感することができたと思います。
山本さんと石丸さんの間には、当然ながらいくつかの特徴の違いがあります。演奏法等、細かいことは分からないので述べられませんが^^;、最も分かりやすい違いは「しゃべり」ではないかと思います。石丸さんは、就任記念リサイタルではほとんどの曲間でトークを織り交ぜていましたが、山本さんは記憶の限りではそういったことは一度もなかったかと思います。
そんな山本さんだからこそ、「元々の公演」の後に企画されていたフェアウェルパーティーでどのようなことを話されるのかなぁと気になったものですが、残念ながら今回はリサイタルのみでした。(もちろんリサイタルが行われただけでも大変ありがたかったですが)
もうひとつ山本さんの特徴を挙げるなら、県内各地で公演をされたことではないかと思います。
最初の方のリンクは昨年のものですので、山本さんはこれからも依頼があれば新潟県内で公演をされるんじゃないかと思います。ただし在任中よりも数が限られることは容易に想像できますので、石丸さんにももっと期待したいところです(就任前に新潟信濃町教会で数回「オルガンサロン」を開催されていましたが)。
改めて山本さんの長きに渡る新潟でのご活動に敬意と感謝を表すと共に、今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます。
今回の見出し画像は、2017年5月に訪れた時の夕刻のりゅーとぴあです。(見出し画像にもキャプションを入れられるようになるといいんですが^^;)
もっと先に出しておくべきだった気もしますが、りゅーとぴあのオルガンについての情報と、毎年行われているオルガン講座(今年度分=終了済み)のページです。
新潟のオルガン事情?について、一昨年書いた記事もよろしければご覧ください。
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