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【どろんこ村日記_DAY47】田んぼシェアリング〜代かき〜

今日は曇り空。ちょっと雨が降りそうな空模様。

今日はどろんこ村の田んぼシェアリングで代かきをする予定。10時開始で9時30分ごろにたけのこのあくぬきスタート。火おこしも、りかちゃんに最初サポートしてもらったあとは全部自分で。自分で火おこしやるのは初めてだったなあ。

田んぼシェアリングに参加する子どもたちが集まってきて、一緒に火おこしを手伝ってもらうことに。子どもたちが勢いよく風を送ると火が強くなっているのを見て、あ、もっと強くあおいでもいいのねとか、子どもから学ぶことが多かった火おこしだった。

そうこうしていたら、田んぼシェアリングの時間に。たけのこのアク抜きは一旦放置で、100m先の田んぼへ移動。

どろんこ村のオーナーおじちゃん田んぼや代かきについて説明してくれた。

どろんこ村では、一部不耕起栽培もやる予定とのこと。耕さなくてもお米は作れる。けど、管理が大変なのがネックみたい。

ジャンボタニシが田んぼに生えている草を食べてくれるんだっていうことを初めて知った。良い循環だなぁ。

代かきとは、田んぼの荒起こし(田起こし)の後に、田んぼに水を入れて、高低差のある土を平らにならしていく作業のこと。足で踏んで平らにしたり、道具や機械を使って平らにしたり。やり方は色々。代かきの原理は、土を踏んで、柔らかくして、きれいに平らにしてあげること。荒起こしされた状態よりも、綺麗な状態に均してあげると、田植えをしやすくなるとのこと。

「農業は自然破壊。でもそうやって自分たちは生活している。食べること、栽培することは人間の本来どんな関係性があるのかを考えることが、本当の意味での《豊かな社会》を考えることができるのでは。」

「みんなが各自、それぞれどんなお米が食べたいのかを考えることが大事。」

「どろんこ村では《時間》《空間》《エネルギー》を合言葉にしている。代かきの場合、お米を食べるということをどういう視点で見つめるのかが大事。美味しいお米を食べるだけじゃなくて、2000年の歴史があるお米に対して、人類がどんな《エネルギー》をかけてやってきたのか。どろんこ村の《空間》で、今この《時間》、自分の《エネルギー》を使って、自分たちで見つめるために大事な要素になってくる。農作業を通して、エネルギーを通して、自分たちがどのように物事を捉えるのか。田んぼシェアリングを通して、自分の気持ちや意識を見つめるきっかけにしてほしい。」

「田んぼでの作業は、時代の変遷によって、人手、道具、機械へと発展してきた。田んぼは普通の畑とは違って抵抗がかからないから、機械を使ったほうが作業効率が良い。けど、基本的には足踏みをして、お茶碗一杯分のお米を作ることも、全く耕さずにお米を作ることもできる。お米を作ることに想いを馳せてみてほしい。」

「田んぼの土は、高いところと低いところがあるから、低いところに合わせることでお米が同じように育つ。みんなが対等な感じで苗を植えようとするなら、平らに均したほうが作業しやすいよね。高いところは草が生えやすいから草を刈らなきゃいけない。ジャンボタニシは高いところには移動できなくて草を食べれない。子どもとかと一緒だよね。みんながおんなじような環境や関係性の条件を与えることが、次の世代へ働きかけることが、持続可能で本当の《豊かさ》だと思う。その考え方を田んぼを通して実戦を経験して考えてみてほしい。」

おじちゃんのこれらの話が印象的だったなぁ。

実際に素足で田んぼに入ってみた。意外と痛くなくて、泥を踏む感触が気持ちよかった。子どもたちは二極化してて、楽しんで素足で入っている子もいれば、親にしがみついて足が田んぼに入らないようにしていたり。面白かったなあ。

この日のお昼ご飯のこともあって、田んぼシェアリングを途中で抜けて、足を洗って着替えて自転車でどろんこ村へ。途中、あのヌートリアに再会。泳いでいる姿はめちゃ可愛いんだけどなあ。

どろんこ村に到着して、ゆいちゃんとふきの葉のちまきと柏餅と桜もち作りを開始。ほとんどゆいちゃんがやってくれていて…ありがとう。

こんな感じでふきの葉ちまきと、大胆に蒸すパターンとでやってみた。

柏餅と桜餅は、時間の関係で米粉で作ることに。米粉をお湯で溶かして、こねて蒸して、餡を包む。

どれもおいしく出来上がって嬉しかったなあ。ふきの葉は香りが良くて、食べると若干アクの影響か苦味もあったけど美味しかった。柏の葉っぱ、塩漬けにしていないのに塩味を感じて意外だったな。

食後に千美江さんがアールグレイシフォンケーキを焼いてくれていて、それをみんなでコーヒーと共にいただいた。アールグレイのシフォンは初めて。めちゃめちゃ香りが良くて甘くて美味しかった。

その後、本を読んだり、ピアノを弾いたり、千美江さんとおしゃべりしたりと数時間をどろんこ村で過ごし、夜ご飯までいただいた。食後の頂き物の大あん焼き、美味しかった。あんなに白餡がたっぷり入ってて、これ一本でお腹いっぱいになる。

その後、おじちゃんと千美江さん夫婦にインタビュー。自分にとって、どろんこ村の歴史と想いの解像度が上がって、すごく良い時間だった。「本質」「真理」を見抜いている2人だからこそ、ブレることなく今日ここまでやって来れているんだな。本当にすごい。この記事を早くみんなに届けたいな。

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