自己啓発本って同じことばっかり書いているのではないか?
この前こんな記事を書きました。
kindleの電子書籍で読書し始めて1年ちょっと。これまで本と無縁だったわけですが、今年が始まってから1/30現在で読破数26冊を記録し今後も増えていく見込みです。
もともと小説を読まないうえ、マンガすら読む習慣が無かったため、読むのが必然的にビジネス書に偏ります。~する方法、とか超~みたいなタイトルのやつですね。目についたらダウンロードしておいて、通学電車内で読み進めるのが日課となりました。
それで気づいたことがあります。
自己啓発系の本って同じことの繰り返しなのではないかと。
良くも悪くも人生のターニングポイントである、受験、就活、転職みたいなときには、自分がどう動けばいいのかわからなくなるし、これと決めたとしても本当にその決断が正しいのか不安になることがあります。
心理的に不安を感じるタイミングに、自己啓発系の本が治癒薬の役割をしているわけです。~する方法、実践~、本当に~する人がやること~選といってうまい具合に目の前に現れる。最近では本だけでなく、その本の内容を要約するyoutuberまでいて、通学中に私もよく聴いてしまいます。
何冊かこういった本を読んだり聴いたりしていくと「あれ、これ前にも言ってたな」というのが増えてきます。
私がこれまで何度か出くわしたライフハックを羅列してみます。
一日の始まりは、早く起きて朝日を浴びる
一日20分の運動をする
体を温める
起きてから2時間が脳が活性化するゴールデンタイム
瞑想でいま、ここを意識する
歩くことに集中して、疑似瞑想状態に入る
手帳に一週間の振り返りを書く
一日15分を続ける
自分に投資する
収入の10%を先取り貯蓄
読書する
スキンケアを重視する
時間を最優先に考える
自分が何をしたいか明確にする
ニガテよりトクイに力を入れる
モノを捨てる
ざっくりこんなところでしょうか。
大抵一冊の本に20個くらいのライフハックが載っている訳ですが、似たようなものも含めると大抵上に羅列したものに集約されます。
自分が読むジャンルが偏っているというのもあるかもしれません。
じゃあなんでこんなことが起こるのか?
さっきもいいましたが、人生のターニングポイントにさしかかると、誰しも正解を見つけるために本を頼ります。人類みんな同じような人生を辿ってくるわけで、こういった迷い人は毎年一定数発生します。
その層にターゲットして、タイトルと構成をほんのちょっと変えたほとんど同じ本をバンバン出版する。そうすると毎年一定の売り上げがある。これが自己啓発系ビジネスモデルなのではないかと思います。つまり私たちは、同じ味噌汁にお湯をつぎ足して継ぎ足して、新しい味噌汁として飲んでいるだけではないかと思うわけです。
新本がでたとして中身が同じ内容だとしたら、網羅的に内容を理解した段階で、私たちは次に進まなくてはなりません。いつまでも薄い味噌汁を啜って、おなかいっぱいになっている場合ではないのです。
とりあえず実際に行動に移して、自分が生きている現実と向き合う。
そうして取り組んだ上での試行錯誤は、本から知識として得るよりずっと価値があるはずです。
自己啓発の本ばっかり読んで、頭でっかちになっている大人をなんやかやで何人か見てきました。自分がそうならないためにも、自分が発信し、主体的に取り組んで得た知恵や考え方を第一に生きていきたいと思います。
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