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如何にして情報を後世に伝えるか

核物質の半減期は億年単位と言われています。

それだけの物質がこの地球上に存在し続けるとき、後世に如何にしてその危険性を伝えるのでしょうか。

それに関する歴史を、ゆっくりまっちゃ氏が動画にまとめてくれています。

言語が残らない?

面白いテーマだなと思ったのが、何億年という時間を経たことで、人類が存在しているか否かは別として、言語自体が変化してしまうだろうというところです。

説明を文に残したところで、その文構造や文字自体が判別不可能となってしまえば、情報を正しく伝えられるのか?

核物質の取り扱いを考えるとき、とにかく人や生き物が近づかないようにしたいが、危険性を伝える場合にはその周囲に情報を散りばめなくてはならないという矛盾も発生します。

そもそも文明レベルが原始レベルまで戻ってしまっていたらどうだろうか?

そんな課題を解決するため、出されたアイデアが興味深いのです。

ぶっ飛びアイデアたち


この動画内で紹介されたうちの一つとして、トーマス・セボクの提言アトミック神教の設立が取り上げられています。

はえー宗教にしちゃうのかー(小学生並の感想)と思ったのですが、確かに後世に伝えるならば、その危険性や取り扱いをストーリーとして伝えることができることに利点があります。例えば親から子への読み聞かせみたいなもので。

どっかの本で読みましたが、人はストーリー形式のものが記憶に残りやすいようで、神話や伝説といったストーリーはいろいろな地域で受け継がれています。
そいった意味で大変理にかなったアイデアですね。まぁ私がアトミック神教に入信するかと言われたら乗り気はしませんが笑

そのほかにも4つの提言が紹介されており、大変興味深い動画でした。

猫を光らせるアイデアもあるんだよ。レイキャットっていうんですけどね。

アイデア=創造力

まだ起こると限らないことに対して、さまざまな可能性を考慮しつつ、対策を打つためのアイデアを出す作業は大変楽しいものです。こういったアイデア出しでは、人の性質や情報劣化の危険性などのさまざまな角度から物事を考える必要があり、想像力を働かせながら解決策を練り上げていくものです。

この動画では、ヴィルモス・フォイトの提言が実現可能性の高い案ということになっていますが、それまでに紹介されていた、ちょっと実現できないかなーくらいの4つのアイデアの方がワクワクするし、人間の創造性の豊かさを感じられて好きです。

問題を解決する上で、最終的には実現可能性と妥当性のバランスが取れた案が採用されることが多いと思いますが、その案が出されるまでのさまざまな紆余曲折に、アイデア出しの醍醐味があるのではないかなと思います。

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