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字の乱れは心の乱れ

大学生になってからというもの、何かしらの誓約書や書類に、文字を手書きする機会が多くなりました。

就活でも、手書きのエントリーシートや会社へ書類を送付する宛名書きなど必要に迫られました。

私は字が大変下手です。

白紙の紙に文字を書き出していくと、まず書き初めと書き終わりの文字の大きさが違います。そして徐々に右下がりになっていきます。
大変お粗末なことです。

先日部屋を掃除した時に、自分が小学生の時に書いた国語の作文をたまたま見つけましたが、このときの方が綺麗な字を書いてました。ちょっとショック。

そんなわけで、急遽書店でペン字練習帳を購入し、現在字の矯正中であります。

毎日少しずつ文字を書いていく中で気づいたことがあります。

綺麗な字を書くときは、いつも心が落ち着いていて、文字をゆっくり書いているということです。

逆に後から見直した時に、なんか字が崩れてるなと思うときは、大抵文字を書くことに集中できていません。例えば、スマホの通知を気にしていたり、youtubeを見るのを中断して文字練習をしていたりしたときです。

字が崩れるときは、一文字一文字をサラーっと続けて書いてしまいます。
「はやく書き終わりたい」「ゆっくり書くのがもどかしい」と思って字を書いている。これでは、なんぼ練習しても字が上手くなりません。

やっぱり練習するには心を落ち着かせて、一文字一文字を一生懸命書くことが大事なんだと。

ところで、なんでこんなに心が安定していないのか?

一個仮説を考えると、普段当たり前に利用している娯楽の刺激が強すぎるということ。スマホやパソコンでネットにつながっているときは特にそうです。

Youtubeをネットサーフィンする時には、トップページから何か面白そうな動画(サムネイル)がないかを探し、なければそのページを読み込みし直してトップにきたおすすめ動画の中から面白そうなものを探す、の繰り返しです。

一つの動画が飽きてしまったら、その次の動画が永遠に供給され続ける仕組みなわけで、次から次へと興味・関心が移る

字の練習はそれに比べて単調で、ゆっくりで、我慢が必要なものでした。

パソコンで文字を書く時には、頭に浮かんだ言葉をそのまま打ち込めば、ある程度の文章が完成するわけですが、手紙を書くとなると、その文章の内容だけでなく、文字を書くという行為が加わることによって、すこぶる時間がかかります。

今はメールやチャットで要件を済ましてしまいますが、昔は手紙でやりとりをしていたわけで、これは相当な時間がかかったのだろうと思います。

それだけ集中して文字を書くことができるということは、今の私よりも集中力が高いと考えて良いでしょう。

ネットがない時代では、おそらくどんな物事に取り組む時でもじっくり腰を据えて、忍耐強く向き合っていたのかもしれません。

そんなわけで、文字の練習においては文字の形やバランスに、まっすぐ取り組む姿勢が大切なのだと気づきました。

字と共に、自分の心も正していきたいと思います。


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