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もうだめ人生録① 自分の顔に自信がないせいで、人生で大切なものを失くしていた

私は自分の顔に自信がなく、あまり他人と積極的に関わることができませんでした。

今はマシになりましたが、もちろん自信があるわけではありません。
ただ、自分のことを、こんな見た目の人間がいてもいいよなって認められるようにはなりました。

いつから自信を失ったのか

中学生のころからです。

中学に上がると友達どうしでグループを作って過ごすようになったり、スクールカーストと呼ぶべき序列ができたりします。

スクールカースト上位の同級生と比べると私は明らかに格下の存在で、露骨にぞんざいな扱いをしてくる人も何人もいました。

私はその原因を、自分の顔が良くないからだと思っていました。

自分の顔のどこがダメなのか

大きい理由は2つあります。

1.異性に人気がない顔をしている
私の顔は、異性からのウケがマジで悪いです。
ウケが悪いエピソードは大量にありますが、一部だけをご紹介します。

顔がまあまあデカい上に細長いので、「あいつの顔モアイみたいじゃない?」と全然知らない異性に言われたことがある
学生の時は必ず年上に見られる顔だったので、「なんでそんな老け顔なん?」と直接言われたことがある
飲み会で"異性と付き合う時に見た目も判断条件になる"みたいな地獄の話題になった時に、「こいつ(私のことです)の顔はどう?」「あんまり……」と異性に言われたこともある

もちろん普通に接してくれる異性もいましたが、残念な扱いを受けることも普通にありました。

2.髪の毛が天然パーマである
私の髪の毛は天然パーマです。
文章で表現すると、東野幸治の髪をセットして整えずに、生命力だけを強くした感じの髪型です

髪の毛が伸びてくるとアフロヘアーみたいになってきて、髪の毛が長くなるというより体積が増えるといった感じになります。

また髪の毛自体も剛毛なので、くしで梳かしたりドライヤーを使ったりしても全然思い通りにセットできず、自然に任せるままになってしまいます。

まとめると、顔がまあまあデカくて細長くて、実年齢より年上に見られて、体積のある天然パーマが乗っているというのが私の顔です。

自分のこんな顔に自信が持てずにいました。

私が本当に失っていたものは何か

今振り返ってみると、私が本当に失っていたものは自信ではなかったように思います。

自分の顔に自信がないせいで失っていたものは、下の3つじゃないかなと思っています。

1.人と上手に付き合っていこうとする気持ち(社交性)
2.自分から何かにかかわって現状を変えようとする気持ち(主体性)
3.バイアスにとらわれずに、物事を正しく見る習慣

自身のなさが、社交性と主体性のない自分を作っていた

社交性や主体性は、特に会社などの大人の社会ではめちゃくちゃ重要になってくる人間の性質です。

私は自分の顔に自信が持てなかったので、他人と積極的にかかわることに抵抗がありました。

ですが、社交性や主体性は、評価してくれる他人がいて初めて存在に気付くものだと思います。

他人と積極的にかかわろうとしない私に、人と上手に付き合っていこうとする気持ちも、自分から何かにかかわって現状を変える気持ちも育たなかったのは当然の話だと思います。

バイアスだらけの目で自分を見てディスっていた

自分に自信がない私は、「顔が残念だから-100点、よって自己評価は-100点」みたいな極端な自己評価をしてしまっていました。

その顔の評価基準自体も、世間ではこういった顔が人気だけど自分の顔にはその要素がないからダメ、というような究極に抽象的なものでした。

「世間では」というような、あるようでない基準を使って自分をディスることで、自分の頭を使わずにある意味ラクしていたなとも今では思います。

「顔がいい人が優れている」とか「世間で人気」というフレーズは、誰が言っているのかも、私の生活圏でも適用されているものなのかも解らないのに、バイアスとして気づかないうちに受け入れてしまっていました。

自分に自信が持てない状態はデバフだと気づいた

私は、自分に自信が持てない状態は、ゲームで例えるとデバフだと思っています。

デバフとは、自分の攻撃力や防御力というようなステータスが下がっている状態のことを指します。

ポケモンバトルで例えると、対戦相手が何もしていないのに、勝手に自分で自分の攻撃力を下げた状態で、相手のポケモンと戦おうとしている状態です。

普通に考えると、自分で自分を不利な状態にするのはマジでおかしいことなのですが、現実世界の私はマジでおかしいことをやっていました。

今の私

こんなもうだめな状態だった私ですが、今ではちゃんと就職して結婚もして、まともな人生を送れるようになりました。

これは、自分で自分にデバフをかけているような、マジでおかしい状態から脱却して、自分で自分の人生をしっかり握ってコントロールできるようになってきたことが大きいです。

ただ、中学時代に自信を失くしてから、自分の人生をコントロールできるまでに15年~16年ほどかかっています。

もっと早い段階からデバフの存在に気付いていたら、もう少し違う人生になっていたような気がします。