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わたしがLGBTQアライとなったきっかけ【プロローグ】

先のポートフォリオの中でも触れましたが、わたしは自死遺児です。
いや、もういい大人すぎるくらい大人になったので、元自死遺児というべきなんですかね?

そんな暗すぎる過去を持つわたしが立派な(?)LGBTQアライに成長を遂げたのは、どういう経緯なのでしょうか。


そもそもLGBTQアライとは?

アライ(Ally)というのは英語で、「味方」とか「支援者」などと訳されます。
つまりLGBTQアライとは、セクシュアルマイノリティの人たちを支援し、偏見や差別をなくそうと考えたり行動したりする人のことを指す言葉。

近年ではSNS等見ていてもLGBTQアライの人たちが増え、とってもいい傾向だなと思っています。
だって、誰が誰を好きになったって他者からバカにされたり気持ち悪がられたりするのは、おかしいですから。

愛こそがすべて!ですよね♡ねねねっ♡♡

友達に誘われて行った初めてのゲイバー

自死遺児となったとき、わたしはまだ未成年のうえに学生でした。
学費や生活費を捻出するべく、学業と両立しながら水商売のアルバイトでせっせとお金を稼ぐ毎日。

そんなとき、お水友達のアミが「同じ店のおねえさんがゲイバーに連れてってくれるやって!」と。
アミがいうそのゲイバーとは、大阪・歌舞伎座裏にありました。

わたしはその頃19歳くらいだったと思うので、四半世紀ほど前のことです。
おっと、今の年齢を計算するのはやめろ、やめるんだ。

紹介されたおねえさん、ユイさんは、当時でいうゴリッゴリの「おこげ」

※おこげ=オカマにくっついていく女性(お釜にはコゲがくっつくことからきているそう)のことを指しますが、現代ではオカマという単語自体がNGですなあ。

で、ユイさんに連れられて行ってみたら、ゲイの子たちとのおしゃべりがすっごく面白かったんですよ。
みんな様々なバックボーンを抱えているので、こちらの事情などいちいち訊いてもきません。
とっても居心地がよく、アミとゲイバーに入り浸るようになります。

ある日、仲良くなった1人の店子ゲイのユウジくんが「今度アタシ上京するねん!新宿二丁目のゲイバーに行こうよー」と言ってくれました。

もちろんユイさんやアミも一緒です。

新宿二丁目はすべてを忘れさせてくれた

時代感がにじみ出ている、アミとのスナップ写真

初めて足を踏み入れた日本最大のゲイタウン、二丁目のゲイバー。
そりゃもうキラキラしており、イケメンでおしゃれな店子さんたちもあっけらかんとホゲまくってて、最高に楽しかったんです。

わたしたちはゲイならではのオゲレツ下ネタや、ハッテン場での裏ネタ話なんかを大笑いしながら聞いていました。

上京したばかりのユウジくんのアパートの部屋にみんなで泊まらせてもらっていたのですが、ユニットバスのトイレタンクの上にお尻用の塗り薬が置いてあったのを鮮明に覚えています。

きっとハッテン場で激しく致して…えーとその、切れちゃったの…ねw

普段のきつい日常をすっかり忘れてしまうくらい、新宿二丁目と東京旅行を堪能できました!

その後、わたしも上京

そしてわたしも数年後、たった1人で上京します。
余計な噂の広がりやすい大阪にいても、いいことなんてなかったし。

しかし東京での転落人生が幕を切り、仕事もすぐにはうまく進まず、金銭的困窮からとうとう出会い系サイトを使って春を売るようになり果ててしまいました。

その頃にはユウジくんともユイさんとも、とっくに音信不通になっていて、孤立無援…。

出会い系で知り合ったアパレル会社経営者のおじさんが、よく二丁目に飲みに連れていってくれていたのが唯一の救いでした。

現在ではドラァグクイーン好きに

AiSOTOPE LOUNGEイベント時、旧友アミと

今の夫と結婚したばかりのころは「人妻にもなって、さすがに二丁目に遊びに行くのはなー」と、控えていました。

しかし2020年初頭から起こった、新型コロナによるあのパンデミック。

暇を持て余したので、大阪に住む旧友アミとリモートで同時に、ドラァグクイーンさんたちが出るというライブ配信を何気なく視聴していたんです。

お腹がよじれるほど笑わせてもらい、そのクイーンさんたちがいるミックスバーに飲みに行くようになりました(アミもわざわざ飛行機で来ましたw)

はてさて、またまた二丁目の世界に舞い戻ったわたし。
ドラァグクイーンさんのきらびやかで華麗なショウが繰り広げられるクラブイベントや、ミックスバーで飲むことが大好きになったのです。

夫も巻き込むほど楽しい推し活

初めのうちこそ「ちょっと変わった趣味だな?」と遠巻きに眺めていたっぽい夫も、そのうち影響を受けてすっかりドラァグクイーンさんに詳しくなりました。

今ではドラァグクイーン関連のイベントごとがあれば、もはやわたしよりも積極的に調べて一緒に行っています。

夫が夕食時に観るYouTubeは、いつのまにか「ナイモンチャンネル」や「2すとりーと」にw

夫婦共通の趣味ができて、結果オーライともいえますね!

LGBTQへの理解も深まった

すっかり大人になり、様々なことが想像できるようにもなりました。

LGBTQ当事者さんの中にも自分みたいにつらいバックボーンを持っている人、周囲や親御さんにもカミングアウトできていない人など、いろんな人たちがいることでしょう。

わたしを含め、みんな何らかのマイノリティなんじゃないのーー?!違う?

でも、そんなことすべてを笑い飛ばして心底明るい気分にさせてくれるミックスバーのママや店子さんたちは本当に大好きだし、尊敬のひと言。

そして月に数回はLGBTQ関連のイベントごとやお店に顔を出し、まんまとお金を落とすエネルギーを分けてもらうのでした。

あっ、ちゃんとLGBTQやそれに付随してくる諸問題について勉強もしていますよ!

単なるおこげとは違うはず…なんだからねっ!!

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