キモノノキホン・色無地
柄がなく、一色で着姿を演出する『色無地』
一度は聞いたことがある方やお持ちの方も多いのではないでしょうか。
「色無地は柄がなく寂しい」『地色が派手で着られない』
などの声をよく耳にします。
ここで今回は『色無地』の楽しみ方も合わせてご紹介いたします。
シンプルな一色染めの着物『色無地』
色無地は、ご覧の通り「白生地に黒以外の一色で染まった着物」を指します。
最大の特徴はカジュアルからフォーマルまで幅広く着ることができる点です。
紋を入れずにお洒落着として色無地を楽しむこともできるほか、
色無地に紋をいれることで・・・
・お子様の入学式・卒業式
・七五三
・茶席
・葬式やお通夜
まで着用ができます。
さらに!
色無地は、無地と言っても、生地に柄を織り出している“地紋”が入ったものもあります。
地紋のない色無地の格は「カジュアルな着物」として扱われます。
色無地に地紋が入っている場合は、
吉祥文様の地紋は おめでたいシーンに
流水や有職文様の地紋は 慶弔どちらのシーンでも着ることができます
ぜひ、色無地の地紋にも注目してみてくださいね!
色で魅せる ~色無地の選び方~
色無地は、柄がなく一色で染めているからこそ!!
色選びは安心して決めたいですよね。
◇お祝い事では・・・・華やかさのあるピンクやクリーム色などの明るい色
◆弔事では・・・・グレーや濃紺などの暗めの色
紫・藍・緑などの色はどちらのシーンにも着用ができます。
また、特に色無地は『染め替え』をして新たに着て頂くこともできます!
例えば、若いころにサーモンピンク色で楽しまれた色無地を、ご年齢とともに少し落ち着いた茶系の色に変えて…
といった方も多いです。
色が気になって着られない・・・とお悩みの方も、こうすることで新しい楽しみができますね。
色無地は帯と小物でオシャレに!
色無地を楽しんでいただく、コーディネートのコツをご紹介いたします!
〇入学式や卒業式のお祝いの席で・・・
明るめの地色の色無地に、金・銀糸を使った袋帯を合わせるとお祝いの席にピッタリな華やかな装いになります!
お祝いの席で色無地を着る場合は、帯締め・帯揚げや草履バッグもフォーマル寄りの物を合わせると品よくまとまります。
〇シックな地色の色無地は・・・
落ち着いた色の色無地に、帯や小物を変えることで様々な場面に着用ができます。
〇色無地でちょっとしたお出かけに・・・
シャレ感のある袋帯や名古屋帯を合わせて、お出かけに色無地を楽しめるコーディネートが完成です♪
よりカジュアルな半幅帯を合わせても粋な装いで素敵です。
華やかな色の色無地でも、深めの色の色無地でも少し肩の力を抜いて着られますね!
今回は、色無地のキホンからコーディネートまでご紹介いたしました。
柄のないシンプルな着物の色無地だからこそ、他の着物と違った楽しみ方がありますね!
ぜひ、様々なシーンで色無地を着てみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました✿
きもの百花 ~HYAKKA~
きもの、人、時ー和のスタイルアップを目指す、着物マガジン
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