20230818

白い暴動

自分のことを神経質な性格だとは思ってはいないつもりだが、大会が近づくと心なしかひとつひとつの行動に対して疑念を抱いたり執着してしまう傾向がある。それを人は「あらやだ。あの人って神経質そうで嫌だわ。ほら見て。またやってるわ。いったい同じことを何回繰り返すのかしら。」と、まるで毛虱でも見つけた時のような顔でこう非難するに違いない。

今日も河川敷を走っている。細かい雨に肌を濡らしながら、二本の足を交互に前に落としてあげる。遠い山並みが遠いままなのは気がかりだが、今日は早めに折り返そう。どうせ明日は嫌というほど走らなければならないのだから。

"挑戦することをやめた"

いつぞやの日記でこう記したように思う。これまでのように、誰かの記録や自分の記録に打ち勝つといったことは一切考えていない。またそのための努力や積み重ねといったことも完全に放棄している。

端から見れば何ら変わりはない。それに結局はただ走るだけのことなんだから、どう臨もうかなんて誰も知ったこっちゃない。それはそうだ。

でも違う。全然違う。

これはまさに暴動であって、あらん限りの抵抗なのだから。

10Kジョグ60分







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