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もりぞー日記 #31 『本と、ほんと。』
本には物語がつまっていてまるで人みたいだ なにやらもっているだけで心強いし 一緒に携えていられれるということがうれしい
本は選り好みをされる 新品の本こそ 手垢にまみれたとなりの本がうらやましくおもう
昔はそれだけ向き合った言葉に 自ら向き合えるという喜びだけで本を読んでいた
内容なんてわからなくても ただそれだけがうれしかった
どうしたってイメージではあるのなら たぶんそのイメージの色あいにすべてがかかっているのだろう
どうしたって立ち止まってしまう言葉があるのなら たぶんその言葉の種にまで手を近づけることに すべてがかかっているのだろう
だから大勢のための言葉なんかじゃなくて 自分のための言葉であってほしい
だからきっとどうせなら 同じ言葉で話せたらと すっと足を近づけてみる
そんなことを願いながら そんなことを振り返りながら
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