嫌なことからは逃げてもいいけど、緊張にはむしろ飛び込んだほうがいい
はじめて壇上に立って、数百人の前で話したときのことをよく覚えている。マーケティング系のカンファレンスで登壇の機会を手にしたのだ。半年くらい前からずっと緊張していた。壇上でどんな服を着て、どんな立ち振舞をするべきか、という些末なことまで、何度も頭のなかでぐるぐると回っていた。当日は平静を装っていたけど完全に舞い上がっていた。何を話したか、客席の反応はどうだったか、今となってはまるで覚えていない。ただやりきったことで安堵し、満足してしまっていたのだ。
あれから10年がたち、年間