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罪人

木で組まれた簡素な小屋で
男が最後の飯を待っている
どんな罪を犯したのか
これから死ぬことになっている
料理係は浅黒い肌の女
がっしりと豊満な体つき
いとも長閑やかな動きで
四角い膳に飯を載せる
小屋の中には骸骨が一体
過去に処刑された者らしい
男は骸骨に見つからぬよう
柱に隠れて食わねばならない
熱帯樹の枝の上では
極楽鳥が下界を見ている
骸骨が飯の匂いを嗅ぎ
かたかたぎこちなく動いている
女はまるで平気な顔で
慣れた手つきで飯を運ぶ
男も肚の据わった素振りで
粛々と匙を口へ運ぶ
鳥が啼く 骸骨が笑う
雨が降る 慈悲が降る

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