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2020-07-23 看取り日記

母が天井を指さして「あんなとこに鳥がおるで」と言った。「飛んでるん?」と聞いたら「ううん」と言うので「じゃあ、鳥がそこにとまってるんやね」と答えた。母の余命があまり長くないと感じて以来、わたしの頭の中では、誰かの手や、胸や、腹などから、小鳥が羽ばたいていくイメージが何度も浮かび続けている。そして、アンドレイ・タルコフスキー『鏡』の中の情景を繰り返し思い出している。


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