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ベガス編4


んーー、また雨かいーー

なんか、この、ラスベガスでストリートパフォーマンスをやるという宿題も終えて、雨も降ってるし何しよかいの。

他の宿泊者もゲストハウスにこもって、何をやるでもなく喋ってたり、食べてたり、ぼーっとしてたり、ラジば、、

もーちょい英語わかれば会話も入れるが、みんなぺちゃくちゃ、早いなー英語が、、。

とりあえずまあギター弾いといたらなんとかなるかと、ギター弾いてましたな。

僕は困った時、いつもとりあえずギター弾いとりますねん。

なんも考えんでええからね。

考えすぎやねん大体。そんな考えんでええ事やねん大体は、知らんけど。

ほならまあギター弾いといたら声もかけてくれるしやな。


昼は近くの99¢マーケットというところで買い物をした。

食べ物を物色する。

僕が今のところアメリカで一番好きなスーパーマーケットかもしれない笑

安い。今までどんだけ無駄遣いをしていたんだと思わされる。

そしてやはりメキシコ人も多い。

安心感。メキシコ人は安心する、何となく。

アボカドが、5個ほどネットに入って売ってあった。

これも100円なのか?!

アボカド大好きなんだ!

メキシコ人のお母さん(以下まま)がちょうどおった。

僕「ねえねえ、これも100円?」

まま「んーー、かいてないわねえ。100円じゃないのかしら?」

僕「でもだいぶ柔らかいね。」

まま「そうね、ワカモレ用ね!」

僕「あーーいいねえー!」

まま「あ、ほら見てここ!200円ね。残念!」

僕「あ、ほんとだね!ありがとうまま!」

まま「ふふ、いいのよ!」


二百円も安いけどなー!!

でもワカモレを作ったところでなので、

アボカド切ってそのまますぐ食べたかったから買わなかった。

結局何買ったっけな。

パンとサワークリームとチチャロン(豚の皮スナック)とトスターダスナック(ドンタコス的な)とバナナとカップラーメン何個か、あともう忘れたけど食料を調達したのでしたが、


よくみなさん、一週間分のご飯をスーパーに買いに行きますよね?

僕も一人暮らしでしたのでそんなんやってみてたんですけどね、

食糧あればあるほど食うてまうんです。

なので、最小限にするか誰か管理する人が必要なんですね。

お菓子を買ったから家帰って食べよ

じゃなくて、

店を出たらもう開いてて、家着くまでには無くなってるのです。

家に誰かおったら一緒に食べるんですけどね。

そうです、食事は一人でするもんじゃないと、最近思ってます。



おっと、なんの話や?


そう、99¢マーケットをでて、チチャロンスナックを開けて、ゲストハウスに着くまでに全部食べて、喉カラカラになってパンを焼きながらカップラーメン二つにお湯を入れ、その間にバナナを食べてトスターダチップスの封を開け食べながら待ってるとカップラーメンがいい感じになってるのでトスターダチップスをいったん置くとパンが焼けたのでこのパンにサワークリームと砂糖を少々塗り、カップラーメンとパンをロビーの机で食べ始めて、食べ終えると再びトスターダチップスを頬張り続けてましたこれが結構でかいけど止まらない美味いからお菓子は美味いからお陰で喉はもうガラガラ。

無駄なご清聴どうも。



時刻はもう夕方を越えていて、雨がしとしと降っている。

お菓子をバリバリ食べながら考える。


明日出るか、、。

なんとなくそう決めた。

バス予約しよか。。

ロス戻りのバスを取る。

もうネットでカードを切るのは慣れた。

つもりだがやはり自分からすると宿泊代も交通費ももちろん安くはないわけで、これに慣れてしまっていいものかと、あとあと怖い

(その、あとあとが、これを書いてる現在4/10な訳で結構やばいすよね)


お馴染みの2mの黒人がソファを占拠して寝転びながらこれもお馴染みのバドワイザーを片手にネットフリクスで映画を観ている。

2m「よお、bro調子はどうだ?」

僕「まあまあかな」

2m「お、こいつは絶対面白いぞ、なんたって、エディマーフィーが出ているからな!」

僕「あ、そりゃ言えてるね」

2m「よし、きまりだ、こいつにしよう」

映画をダラダラと観ることにする。

もちろん字幕なんて無い。

難しいよねー全く理解できんが、、


観ていると、暇な宿泊者たちが何人かロビーにやってくる。

何やら映画のあらすじがこれからどうなるかを予測しながら観ている。

このあとこうだ、絶対こうなる!

いやーちがうね、こいつはこっからだな、、

てな感じでよーく喋る。

そしてよく笑う。

笑いのツボがわからん!

でもみんな同じとこで笑ってるんよねー。

つられて笑う。


映画を観終わる。


さあ、寝よかな時刻は21時過ぎくらい。

みんなももう、寝巻き姿だ。

僕ももうなんか疲れていた。

雨やし。

ソファから重い腰を上げた時、思った。



んーー、違うよな。

ここラスベガスやで?

違うよな笑

ゲストハウス居心地良すぎてよく陥るやつ

「沈没」

別にいいんです、それはそれで。

でもね、沈没はいつでもできるんですよ。

でも僕のラスベガスは今日で終わりなんですよ?

と、自分に言ってみる。





んーーーーーせやんなあ、よし。せやんな!

あーー、なんかみなぎってきた!

やったろーや、一旗上げな!

でもどうする。

あながち、絵はいけるんじゃないかと思ってる、もっとちゃんとやれば。

おまけに雨でこの時間、きっとそこまでは盛り上がってないと思う。

それが逆にいいんじゃね?


よし。

と部屋に戻ってそそくさと準備にとりかかる。

僕はスケッチブックとボールペンを持って、トイレに行き鏡の前に立ってできるだけ早く自分の顔を描く。

約3分ほどで描いたその絵を僕の目の前のベッドで寝ていた黒人の老人に見せて、

似てるか?と聞くと

おう、それはお前か?うーん。うん。

微妙な反応だがまあいい!

準備は整った。


雨の中僕が外に出ようとすると、さっきまでソファで寝そべりながら一緒に映画を見ていた2mが。

2m「おいおい今からどこへ行くというんだBro」

僕「見てくれ、どう?これ。」

2m「おー、お前が描いたのか!やるじゃねえか。」

僕「ほんと?これを見せながらこう言うんだ。あなたの顔も描きまーす!約3分!ってね。」

2m「はっはー、いいじゃねえか!気を付けろよ!」

僕「ありがとう!行ってくる!」


自分では非常に微妙なできだと思うが大事なのはそこじゃあない

そうだろbro

以前惨敗した、あのフリーモントのサークル(フリーモントに何箇所かあるパフォーマンスをするための直径約1mほどの円)に向かって、お前は、重い腰を上げて今こうして雨の中歩き出してるじゃあねえか

俺ははもうお前を褒めてやりたいくらいだぜbro

僕はもう一人の僕がそう言ってくれてるような気がして、歩くペースも早くなる。


よし、やるぞ俺は!やってやる!

パンパン稼いでカジノで勝ってその金であの一目惚れのギターを買ってそのギターで俺のプレイを披露して見出されて晴れて俺はアメリカンドリームを手にしてしまうぐらいのテンションまで持っていったのだ。


待ってろフリーモントストリートォォォォォお!


もう一人のぼく(このクオリティでよくそのテンションまで持っていけたよな。それだけで褒めてやりたいよbro)

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