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Huuuuの2023年おすすめ記事&ハイライトを発表!【年末まとめ】

2023年の年の瀬、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

Huuuuは今年も、WEBコンテンツの制作はもちろん、イベントの企画運営や場づくりなど、多様な仕事に関わらせていただきました。

今年つくったWEB記事の本数は215本

会社の動きとしても、こちらには書ききれないほどいろいろな出来事があった2023年でした。

そこで、1年の締めくくりとして、Huuuuの各メンバーが今年作成した記事のなかから特に思い入れの強い2本と、ハイライト的出来事を選んで紹介します!

Huuuuが1年間、なにを思い、動いてきたか垣間見えるようなまとめになっていると思います。今年もお世話になったみなさんも、はじめましてのみなさんも、ぜひ読んでみてください。


徳谷柿次郎が選ぶ、2023年の2本

やっぱり2023年のハイライトは、8年間頑張ってきたジモコロ編集長の引き継ぎ。先輩編集者の藤本さんとの答え合わせをしながら、その場でドッキリ的に「だんごさんにジモコロ編集長を託します!」と宣言した企画です。ローカル編集の二周目問題と人生の二周目問題が重なる40歳の節目で、あらゆる人との関わりから役割を任せられたのは大事な編集作業だったなと思います。Huuuuとして時代に左右されないような記事を今後も作り続けるぞ!

記事の立て付けと人間の面白さの奥行きが、絶妙すぎるバランスで成り立っている良記事。読んだ直後にベタ褒めした記憶があります。だんごさんへの引き継ぎと同時に日向くんの成長が著しい一年だったなと思います。本人がピックアップしている岡山「ペパーランド」の記事がその象徴。経営者としてチーム力が底上げされた実感を持てているのは、めっちゃラッキーなことなんですよね。

徳谷柿次郎が選ぶ、2023年のハイライト

2023年も引き続き自著『おまえの俺をおしえてくれ』を全国で売り歩いていました。あらゆる登壇仕事にこじつけて出版文脈を入れて、その場で「サインでもなんでもします!買ってください!いつかもっと売れるんで!」と販売してきました。場の設計と熱量が高ければ高いほどに、演歌歌手のドサ回り的に売れる楽しさがある。20冊持っていって完売とかもあるので、来年も泥臭く持ち歩いて売っていくぞ〜。残り約1000冊。イベントを100回やれば在庫がなくなるペース!死ぬまでにやりきる!


友光だんごが選ぶ、2023年の2本

3年目に突入したYahoo! JAPAN SDGsのお仕事(前身メディアGyoppy!から数えると6年目!)。社会の変化とともにSDGsというテーマに向き合う重みは増しつつ、同時にいま必要な価値観や問いを世に打ち出していく意義も感じています。個人的にも考えさせられることが多かった記事が、文筆家の清田隆之さんに「解きたくても解けない男らしさの呪い」について取材したこちら。わかりやすい答えがないからこそ、一人ひとりが考え、実践していくしかない。会社のミッション「人生のわからない、を増やす。」に来年も取り組んでいきます!

立ち上げ時からHuuuuでお手伝いしていた、京都市のメディア「2050MAGAZINE」(意外とHuuuuではそういうお仕事もやっています)での担当記事です。実は僕、今まで自分の影響を受けてきた作家やミュージシャンの方への取材を避けてきたところがありまして(好きすぎて畏れ多い、的なやつです)。ただ今回、腹を括って取材してみたら、これがもうめちゃくちゃ楽しかった。森見さんの小説には10代のまだ心がふやふやしていた頃に多大な影響を受けており、そのことを思い出したりもして。今後もっと自分の好きを出していこう!と新たな扉が開いた記事です。

友光だんごが選ぶ、2023年のハイライト

ジモコロ編集長の交代

僕にとってHuuuuでの歴史=ジモコロとほぼイコールで。2017年、まだウェブの右も左もわからない状態でジモコロライターとなり、柿次郎さんと二人三脚のようにローカルを駆け回る日々から「友光だんご」は始まりました。そこから5年、いろんな日々と感情を経て、サプライズでの編集長交代宣言に至っています(詳しくはジモコロの記事を)。

自分の中での思い入れも強かった分、引き継ぎからこれまでバトンの重みを意識しすぎてたところも正直あります。来年はもっともっと軽やかに、面白がりながらローカルを駆け回っていきたいですね。テーマは「ワームホール」です。


日向コイケが選ぶ、2023年の2本

「重い扉」には理由がある。昨日が惜しけりゃライブハウスには近づくな
コロナ禍に相次いだ、全国各地のライブハウスの閉業。「不要不急」の名のもとに制限された「表現の自由」。街の情景が少しづつ戻る今、その渦中にいた人物は何を思うのか。創業1974年、岡山のカルチャーシーンを50年に亘って牽引してきた老舗ライブハウス「ペパーランド」オーナー・能勢伊勢雄さんのインタビュー記事。

これまで「カルチャー」に寄った記事は読まれづらいというジレンマを抱えていたが、さまざまな要素がかみ合ったおかげで、非常にたくさんの人に読んでもらえた(現時点での累計PVは5万弱)。思想のある人の言葉を適切に編集すれば、ジャンルも職種も属性も関係なく届くということに確信を持てたし、それは自分にとって一つの希望のようにも感じられた。

奇しくもランドつながり。とあるイベントで知り合った滋賀の古物商「延命ランド」こと熊ちゃん。その愉快な人柄と怪しい名前に惹かれ、事前情報をほぼ持たないまま、彼のホームである滋賀・八日市へ。

今や全国のフェスに引っ張りだこな「延命ランド」だが、恐らくこの記事が彼にとっての初インタビュー。聞けば全国行脚の先々で名刺代わりに使っていて、実際この記事をきっかけに出店の声が掛かったこともあったそう。
ネットの既知情報をマイナーチェンジして出すのではなく、日頃から関係性を作り、惜しみなく現場に足を運んで、まだ世に知られていない価値や才能にスポットを当てる。それこそが編集者の醍醐味であり、役割である。そんなことを再認識させてくれた一本。

ちなみに「八日市三部作」と命名してるこのシリーズは、オーラスとなる3つ目の記事を誠意制作中。乞うご期待。

日向コイケが選ぶ、2023年のハイライト

freee×Huuuuプレゼンツの確定申告イベント「円宴縁日」。憂鬱で億劫な「確定申告」を出会いと解放の場にするべく、総勢18名のフリーランスが長野に大集合。サウナ、トーク、火鍋、熱燗のフルコンボで、参加者全員心身ともにトロトロに。

イベント自体が最高なのは言わずもがなで、なにより印象に残っているのは、freee側のスタッフが誰よりもイベントを楽しんでいたこと。受発注者という立場を超え、一貫して「楽しさドリブン」でプロジェクトを進められたのは、自分の仕事遍歴のなかでもなかなか貴重な体験だった。

freeeとはその後も別のプロジェクトでお声がけいただいたり、円宴縁日も今年の開催が決定したりと、今後も面白いことを仕掛ける上での良きパートナーとして伴走していきたい。


きむらいりが選ぶ、2023年の2本

実家のパン屋を取材してから3年。引退を決意した父と、お店を継いでくれた職人さんに取材をしました。どの業界でも課題となっている「後継者問題」を超えたリアルな声を記事にしています。

取材前は父の引退=実家のパン屋がなってしまうような寂しさがあったのですが、さまざまな葛藤を抱えながらもお店を継いでくれたことへの感謝と、あの場所が、あのお店があり続けることのうれしさが強く残る取材になりました。

「学ぶことがなによりもおもしろいのだ」ということを角田さんが見事に言語化してくれています。本当におもしろいことは受け手が理解できるようにわざわざレベルを下げなくても伝わる、という言葉に強く共感すると同時に、受け手側の「おもしろがり力」を育むためにも日々教養することを自分自身が意識していきたいなと思う記事でした。

高校生の頃は魅力がわからなかった修学旅行の歴史コース、今ならもっともっと楽しめるのになあ!

きむらいりが選ぶ、2023年のハイライト

長野県職員募集パンフレット制作

長野県庁職員の募集パンフレット制作業務をプロポーザルを経てHuuuuが受注。制作編集を担当しました。Huuuuが長野市に拠点を据えてから、こういった地域に根ざした案件もコツコツと担当していることをもっと知ってほしい!


藤原正賢が選ぶ、2023年の2本

長野の山奥で人生最高の寿司屋に出会った話。<海無し県の魚事情 vol.1>
人口3700人。30年前、寿司屋がなかった村にUターンして人気店をつくった寿司職人へインタビューしました。「この店があるから、移住を決めることができた」という人がいるほど、寿司のクオリティはもちろん、「街の寿司屋」のモデル的なお店でした。今回の記事をキッカケに地元のテレビ局が10分ほどのニュース特集を組み、それがネットニュースでさらに発信され、年末はほぼ予約が取れない状況になっていたみたいです。

1つのお店のはじまりから終わりまで、経緯だけでなく感情・考え方の変化も含めてここまで丁寧にかかれている記事は初めて読みました。ジュンジュンさんの覚悟決めてお店をやってきたからこその言葉の強さ、そして潔さ、かっこよかったです。今住んでいる街のお店にも、こんなストーリーがあるのかもと思い、感謝と尊敬の念が湧いてきました。

藤原正賢が選ぶ、2023年のハイライト

信州もぐもぐmeeting

NHKとのタイアップで、長野県内各地をまわり、食について対話する「信州もぐもぐmeeting」が今年からスタートしました。「りんご」「とうもろこし」など、食は身近なのですが、当たり前すぎて深掘りしたことのないテーマであることも多くて、毎回発見の多い場が続いています。来年も様々な形で開催していきたいです。


河野晴紀(スナック夜風)が選ぶ、2023年の2本

撮影が「お酒を飲むたびに。」の飯本貴子ちゃん、編集は「A GUIDE to KUROISO」の乾隼人くん、そして執筆が食の狂人おかんちゃんという鉄壁の酒好きチームによるこちらの記事。

京都独自のカルチャーである「会館飲み」について、歴史的観点から丁寧に紐解いていくフローが秀逸。街の人たちが会館に寄せる思いにググッと引き込まれました。「ブラタモリ」と「吉田類の酒場放浪紀」を同時に観ているような噛みごたえのある内容で、文字の隙間から乾杯の音や笑い声が聞こえてくるような素敵な記事でした。

岩手県・花巻市、街のシンボルとして長年愛されるマルカンビルの地下一階にあるスケートパーク「Dprtment」についての日向コイケくんの記事。自分達の居場所を自ら作っていこうという思いに、ストリートカルチャーらしいパワーを感じました。印象に残ったのは代表の佐々木さんのこの言葉。「地元に何もない、か...。俺はそう思ったことは一度もないねえ」その姿勢に、同じく東北は仙台を拠点に活動しているアーティスト「GAGLE」を重ねました。ローカルで遊び続けている人はいつだってカッコイイ、、、!

河野晴紀(スナック夜風)が選ぶ、2023年のハイライト

私が店長 / ママを務める「スナック 夜風」が今年の10月で一周年を迎え、個人的にも長野移住二年目に入りました。この一年、カウンターの中から色々な思いを巡らせた日々でした。同じ時間に店を開ける反復の生活をしていると、日の入りの時間が変わっていくことに気が付いたり、空調は冷房から暖房へ。最近はガスストーブを引っ張り出したりと、季節感の無いスナックビルの中にいながら時間が流れていることを感じています。

お客さんに関しても状況は移り変わります。プライベートのことやお仕事のこと、どなたも一年前と同じなんてことはありません。季節はぐるっと回る競技場のトラックのようなものですが、人の時間というのは片道行きっぱなしですね。当たり前ですが誰にとっても一日たりとも同じ日はない、その時間を頂いて共にするという思いで来年も店に立ちたいです。


社外取締役・望月重太朗さんが選ぶ、2023年の2本

僕のお仕事スタイルの原型を作ってくれた企業と言っても過言では無い霧島酒造さん。20代の終わりから約8年ほど担当させていただき(多分60回くらいは都城に行ってるはず)、江夏専務を始めとした皆様から数々のことを学びました。南九州の風土、素材、そして食文化に寄り添うように作られた焼酎が僕らの心身を癒してくれて、またその焼酎作りを通じて地域全体が循環するそのあり様はまさに、Think globally act locally, act globally think locally(地球規模で考え、足元から行動せよ。ローカル視点で考え、地球規模に行動せよ)を体現している企業だなぁと。関わってから僕が飲む焼酎の約9割は霧島酒造の焼酎になってます。

ここ近年、僕の第二の故郷になりつつある高知県。海も山も素晴らしい風土が育む食文化の中でも、特にカツオの美味さは群を抜いていますが、そのカツオの向き合い方について地域文化も経済も、そしてサスティナブルな取り組みについても実践し続けることが見えてくる良記事です。獲る人がいて、選別する人がいて、加工者がいて、消費者がいる。その循環の中で無駄なく連動させていく工夫と、その工夫の中からあらゆる接点が楽しめるように設計する行動力と、僕らのこれからの活動のヒントがカツオ文化には詰まってると感じさせられます。

社外取締役・望月重太朗さんが選ぶ、2023年のハイライト

Huuuuの活動とは直接関わっていないプロジェクトではありますが、Huuuu的な取り組みをイメージしながら僕がこの一年間向き合い続けた「蘇湯」プロジェクト。伊吹山という古来より謳われてきた文脈に寄り添いながら、その現場で起こっている危機的な状況に向き合うために大企業からローカル企業まで数多くの企業や団体、人が連携してアプローチを起こしたプロジェクトです。ここで作っている入浴用ボタニカルの「蘇湯」は本気でやばいアイテムに仕上がっているので、みなさまぜひ。


おわりに

改めまして、本年Huuuuと関わってくださったみなさんへ感謝の気持ちをお伝えします。心より、ありがとうございました!

2024年も心に響く記事や、わくわくするようなニュースを皆さんにお届けしていきたいと思います。それでは皆さん、よい年末年始をお迎えください!

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