神様はひとの中にいる。
タケミナカタ様の
祀られていた客社を
あとにして
わたしたちは
また別の目的地に
向かいました。
向かう場所は
幸魂神社。
でもその場所は
その男性はわからないと。
しばらくすると
友人の
息子さんが
胸が急に
苦しくなってきて
山の中を歩けないくらいに
なってきました。
そうして、
また山の中の小さなお社で
少し休憩を
取りました。
そこで出会ったのが
また2人の男女の方たちでした。
お2人は
年に1回
美保神社の小さなお社の
お掃除に来られているのだと
言われていました。
お2人は
一緒に
友人の息子さんの体に
手を当てて
楽にしてくださったり、
熱中症かもしれないからと
いって
男性が
息子さんを
おんぶして
下山してくださったのです。
そして、
下山してからは
美保神社周辺の
お魚やさんの
おばさんに
声をかけてくださり、
しばらく軒下で
休ませてもらえることに
なりました。
お魚やさんの
おばさんが
たくさんの氷を持ってきてくれ、
男性お2人は、
アイスや
飲み物を
息子さんのみならず
わたしたちのぶんまで
買ってくださり、
おばさんは
ところてんを
持ってきて
みんなで
食べなさいと。
アイスも
ところてん
とても美味しくて
あまかった。
みんなの
優しさに
自分の内側にある
いろんな
硬いものが
ものが
ほろほろと
溶けていくようでした。
そうしているうちに
どんどん
友人の息子さんは
回復していき
ずいぶん
楽になり
歩けるようにもなりました。
そして、
友人の息子さんが
良くなると、
みんな
笑顔で
ほんとに元氣になって
良かった良かった
と、
言って、
わたしたちのお金も
受け取らずに
帰られました。
わたしは
帰られる後ろ姿を
見て
ああ、
神様って
ほんとは
人の中にいるんだなあ
と感じたのです。
ずっとずっと
神社の神様ばかり
拝んでいたけれど
きっと
ほんとは
ひとの中に
神様がいる
どんなひとも
その内側に
神様が住んでいる
そう感じたんです。
わたしは
思わず
その方たちの
帰る
後ろ姿に
手を合わせて
お辞儀をしていました。
そして
なぜか
涙が
こぼれました。
なんの
涙かわからないけど
いろんなものが
溶けていく
わたしの氣持を
こだわりを
見ていた世界を
変えてくれた
そんな氣がしました
いつか
必ず
またお礼に来るからねと
自分の中で
誓いました。
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