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カッコいい男の真似事をしてみた話

以前、『カッコいい男になりたいと思った話』というタイトルで記事を書きました。


『思い立ったら吉日』です。人様の真似事ではありますが、やってみました。


ピンチの時に新たな挑戦の扉が開く

コロナ禍の影響で、当初の計画では2020年12月末に終わっているハズの案件を、7カ月遅れで手掛けています。

とある企業の新規事業の立ち上げのコンサルティングと、それに伴う顧客管理システムの導入。全て納品すれば、1300万円くらいのお仕事です。


こんな仕事を私一人で、およそ8カ月計画(1300÷8=162万円/月)でやろうと思っていたのですが、クライアント企業の事情(コロナ禍の煽り)で、仕事が進まない。。。

平常時なら3日で回答があるような仕事が、クライアントのご担当者が多忙過ぎて、平気で半月後に返事が届く。


さあ、困った。

コンサルティングやシステム開発のお仕事って、納品しないとお金を頂けないのです。

私の目論見では、昨年末に完納金がゴッソリ入ってきて、それを湯水の如く豪遊。。。


じゃなかった。


次の事業への投資に充てようと色々と経営計画を練っていたのですが、よもやよもやぁぁぁぁぁぁぁあx¥あ&#$!#######


こういう時に、小さな会社は案外しぶとく生きられるものです。

過去の案件の売上を食いつぶしつつ、既存クライアントに営業をかけてお仕事を頂き、単発のシステム改修仕事を引き受けつつ、一方で自身の生活費は『個人的に』業務委託契約を結んでいる報酬で賄いつつ。。。


幸い、負債を抱えることなく、コロナ禍の荒波をどうにかのらりくらりと乗り切っています。

とは言え、正直苦しい。

どうにか事態を打開せねばと営業活動を頑張っておりましたところ、前の記事にも書きましたが、「遅れている仕事」と、「後から引き受けた仕事」がダブルブッキング!!!

忙しすぎて死にそう!

ていうか、この仕事、一体誰がやるの???

(お前しかいないだろうがよ)


外注したことの無い者にとって、初めての外注はハードル高い

40手前のおっさんに、連日の午前様は相当しんどいです。

ただでさえ、遺伝的に毛根が弱いのに、私の毛根たちよ、本当にごめんなさい。

これまで、自分が引き受けた仕事を他人にお任せしたことが無かったのですが、さすがにこれは、マズい。

かと言って、今さらお仕事を依頼できる心当たりがあるわけではない。

ラ〇サーズとか覗いてみたけれど、わたくし過度の人間不審なので、見ず知らずの人に仕事頼むとか、できんし。

そんなことをグズグズ数カ月、考え迷っておりました。


初めての外注、上手にでっきるっかな~♬

そんなある日、古い知人から連絡がありました。

「ちょっと大阪の仕事を手伝ってくれないか?」との相談で、定期的に大阪周辺に出向く業務内容。

旅費交通費と日当を提示され、悪くない話なので引き受けたのですが、よく考えたら今、忙しすぎて大阪にまで毎度飛行機で1時間半かけて行き来する時間的余裕など無いことに、後になって気付くという。。。

(私は頼まれると断れないタイプの人間です)


やはり断ろうかと悩んでいると、大阪にフリーランスの知人がいることを思い出しました。

その友人に今回の仕事を引き受けてくれないかと相談したところ、二つ返事でOKをもらうことができ、依頼元との間を取り持って、これで一安心。


で、その大阪の友人に近況を聞いたところ、「最近は○○系のシステム開発も手掛けるようになった」との話がありました。


え?まじですか!ちょっと今引き受けた仕事がかくかくしかじかで納期と私の命乃至頭皮が危ないんですが、ちょっと手伝って貰えませんかとお願いをしました。


ZOOMを使って小一時間ほど任せたい案件の打ち合わせをして、いざ「いくらで引き受けて貰えるか?」の商談に。


友人「まあ、ざっくり〇〇万円ですね。ちょっと高いかもしれませんが。」

私「分かりました。気持ちよく仕事をしてもらいたいので、○○万円×2でお願いします。」

友人「えええええ!倍じゃないですか!いいんですか?」

私「いいんです。ちゃんとこちらの利益は確保できる範囲内なので。それに、多分この案件、継続開発案件になるので、恐らくこれから先もしばらく御苦労をおかけするので、いいものを作ってくれればそれでいいですから。」


ぶっちゃけた話、私が想定していた予算の半値を友人が言ってきました。

独立して1年程の友人が弱気な見積金額を提示する姿を画面越しに見て、起業当時の、かつての自分の姿と重なる部分がありました。


「やったぜ!予算の半分で引き受けてくれた!ラッキー!」とするのか、「先方の提示した金額より多いこちらの予算額で気持ちよく引き受けて貰う」のか。


少なくとも、私が目指す経営者像は、後者。


賛否両論あるかと思います。

『人の良さ』や『正直さ』が、必ずしもビジネスの成功に結び付くとは限らない。

でも、「自分だけでなく、ご縁のある周囲の方にも、共に少しでも儲かり繁栄して貰いたい」という想いは、巡り巡って良い循環となって、いずれ自身に巡り還ってくるものだと信じています。

もちろん、お取引き相手が信用に足る相手かどうかを、私なりに見極めていることが前提ですが。


友人は喜んで仕事を引き受けてくれ、秋の納期に向け、私はほんの少し、手が空いて心身共に楽になりました。


人に任せるより自分でやったほうが早いと意地を張っていた過去の私よ、さようなら~

ほんの数カ月前に、自分がされて嬉しかったことを単に真似てみた程度のお話しですが、案外、今回の出来事が、私自身の心の壁を克服する、重要なターニングポイントだったと言える日が、いつか来るような気もします。


長年、「人に任せるよりも自分でやったほうが早い(し、安上がり)」と自身に言い聞かせて、独り孤独に仕事と向き合って来ましたが、人間、追い詰められた時にメンタルブロックを壊すチャンスが訪れるのかもしれません。


そんな私及び当社ですが、これまで私の個人資産を投じての無借金経営でしたが、今度は会社の運転資金を借入れすることに挑戦中です。


次の記事は、「日本政策金融公庫に借入れ申込をしてみた」(仮称)的なお話しにしようと思います。

起業を志す方、フリーランスで奮闘されていらっしゃる方々の参考になれば幸いです。


※2021年7月現在、多忙につき『書き専アカウント』状態です。

『スキ』や『フォロー』、『コメント』のお返し等ができておりませんので、申し訳ございません。


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