見出し画像

好きな映画パンフレットのはなし

HUSMAの本名です。
今回は、わたしの好きなデザイナー大島依提亜さんのつくる映画パンフレットを紹介したいと思います。

大島依提亜さんのデザインが好きで、デザインをする際の参考にしていたり、発想の仕方を真似てみたりしています。

かもめ食堂 [2006]

画像5

画像6

出典:https://twitter.com/pamphlet_uchuda/status/1226027880259305477?s=20

作中に出てくるスーツケースをイメージしたカバン型のパンフレット。シールをペタペタと貼り付けたようなグラフィックは、旅行バッグのたたずまいをまさに表現するアイデアですよね。
フィンランド航空のロゴは旧式のものを採用しているのですが、これはフィンランド航空に直接交渉してみて裏面に現行のものも入れれば良いとの条件つきで承諾を得られたようです。

百万円と苦虫女 [2008]

画像2

画像3

平綴じされた札束風のパンフレット。中央に桃のかたちの透かし加工がされています。百万円と苦虫女以外もそうですが、ポスターも同じく大島依提亜さんがデザインされており、素敵なものばかりです。

画像4

出典:https://www.shintanihiromi.com/posts/7032749/

ロマンスドール [2020]

画像5

出典:https://twitter.com/oshimaidea/status/1220926565447430146?s=20

表の紙に使われているのは光に当てると所々光る特殊な紙で、身体のフォルムを箔押しで幾何学的に表現している点が本編の含みを感じ、がつんとしびれます。また全体のトーンはもちろん、「ロマンスドール」のロゴ。しゃんとしながらもどこか可愛らしい点がありますよね。

万引き家族 [2018]

画像8

出典:https://twitter.com/oshimaidea/status/1004708027679666177?s=20

粗いボール紙に貼った家族写真の矛盾感が好きです。

アメリカン・アニマルズ [2019]

画像9

出典:https://twitter.com/oshimaidea/status/1129010612799807488?s=20

手でちぎったようなビリビリ加工を施してあり、一点一点破れ具合も異なるようです。斬新さに驚いたパンフレットです。

パターソン [2017]

画像9

画像10

出典:
https://longride-movie.stores.jp/items/5f27ad24d3f1675dcc42b0de
https://twitter.com/oshimaidea/status/901399586450751488?s=20

書き文字のアイディアに。部屋のカーテンを模したトレペをめくりつつ、夫婦の一週間を写真に追体験できるパンフレットになっています。

プール [2009]

画像11

画像12

プールに見立てた穴をパンフレットに空け、水面をトレペで立体的に表現するというアイデアには驚愕しました。書店で見かけたら手に取りたくなりますよね。

タイピスト! [2013]

画像13

変形型パンフレットのbest of best。劇中の観桃色のタイプライターをそのまま転用しており、1ページ目の文字は実際にタイプライターで打ったとのことです。

ミッドサマー [2020]

画像14

画像15

出典:https://twitter.com/oshimaidea/status/1230762165113516033?s=20

劇中登場する“聖典”の仕上げ断ちしてない耳付きの紙をイメージしており、本文全ページ抜き型でバラバラボロボロ仕様。表紙のシンプルさと打って変わって本文は内容もりだくさんです。

---

文字のデザインをするときは大島依提亜さんのパンフレットやポスターを参考にすることが多いです。
タイポグラフィ、レイアウト、配色、印刷技術…すべてをとっても参考になる点が多いからです。ほかにもこれいいなとおもったものがあれば、ご紹介できればなと思います!

またHUSMAではポスターやパンフレットのご依頼もお待ちしておりますので、お気軽にご連絡いただけたら嬉しいです!!!!

デザイナー / 本名

この記事が参加している募集

#私のイチオシ

50,893件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?