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妻の愚痴と妻への愚痴

朝から妻が「ちょっと話を聞いてもらっていい?」と言ってきた。
仕事の話で、早い話が愚痴だった。

妻は温和な性格で、家では仕事の話もしないようなタイプであるため、愚痴をこぼすこと自体が珍しく、ちょっと心配になったため、しっかりと耳を傾けることにした。
こういうとき、「相手にアドバイスをしてはいけない」「解決しようとしてはいけない」といったことをよく見聞きするので、わたしは意識的に「聴く」に徹することにした。

しかし、聴くということはなかなか大変なもので、聴いているうちに、頭には自分の思考(こうしたらいいんじゃないの? とか、その話もう2回目だぞ、くどいなぁ~とか)が自然と湧いてくる。でも、それを言葉にはせず、思考は一旦横に置いて、うんうんと相槌を打つことに専念した。

途中、妻に「どうしたらいいと思う?」と言われたときだけ、自分の意見を言い、妻の愚痴タイムはなんとか終了。
カウンセラーでもないので、愚痴を聴くことに疲れたわたしは、今こうしてnoteを書くことでストレス発散をしている(笑)。

上述した通り、妻は普段、滅多に愚痴をこぼさない。
家では仕事の話もほとんどしない。
オンとオフの切り替えの早さは、羨ましいほどに上手い。
妻の夜の過ごし方はだいたいいつも同じで、夕食を食べ終わると、軽く晩酌の続きをしながら、スマホを手にしてYouTubeを見たり、お笑い番組を観て一人ケラケラと笑いに興じている。

それを見ているわたしは、実は、妻の笑い声とバラエティ番組の音に、苛ついていたりする。
以前ほど、バラエティを観なくなったし、そもそもテレビを観なくなった。雑音にしか感じないときもあるほどで、無音のほうが快適だったりする。
無音でのんびり本を読んだり、テレビをつけていてもできる限り音量は下げていたいのだ。

でも、妻には妻なりの夜の過ごし方があり、それらの行動がストレス解消になっているようだから、それは尊重したい。
たまに、「テレビの音を少し下げて!」と注文はするが、自分が別の部屋に行ってしまえばいい話で、そうやってなんとかやりすごしている。

ここまで書いて、妻の愚痴の話が、妻への愚痴へとシフトしてきているのを感じる。
ストレスが肥大化する前に軌道修正しなければ!
だけど、こうしてnoteに書いて発散すれば、不思議と気持ちも落ち着くようだ。
やはり気持ちを吐き出すことは大事だ。

きっと妻は妻で、日々わたしの言動に対してストレスを感じていることだろう。
結局はお互い様なのだ。

嫌な気持ちで一日を過ごさないためには、気持ちの切り替えと、相手の事情を考えることが大切だ。
でも、たまには愚痴だってこぼしたほうがいい。
溜め込むくらいなら思いっきり吐いた方がいいと思う。
人に言えない愚痴や人に言うまでもない愚痴は、noteに書いたっていいかもしれない。
それでわたしが落ち着くのならば。
自分のことも大切にしておかなくては、妻の愚痴も忍耐強く聴けないだろうしね。

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