〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その12~これまで会ったサイコパス その1
※この話はフィクションです。実在する人物・団体名とは何ら関係ございません。100%作者の脳内妄想のみで構成されています。
朝起きたらアザラシになっていた俺はヒレでタップしてスマートフォンからnoteを読んでいた。
わき太郎さんの読み切り短編を読んでいたらインスピレーション沸いたので俺もサイコパスについて練習もかねて少し書いてみる。
俺の恥多き人生にはサイコパス?な人に何度か遭遇したのでその思い出を。
麻雀を通じて親しくなったB君の話をしよう。
彼はサイコパス特有の魅力的な印象だが段々「あれ?」と思う点が出てくるところはアニメ「サザエさん」に出てくる堀川君によく似ていた。
彼とは麻雀を通じて交友関係を築いたが。彼の性格は中野信子著の『サイコパス』にあるような特徴がいくつか出ていた。
徹底した弱肉強食と優生論
彼は麻雀だけでなく、家族、学校、職場、それ以外の集団でも競争する場所なので協力ができない。人間関係を構築できない。構築してもすぐ破綻した。
彼は麻雀放浪記が好きで「ドサ健」のように生きたいと述べていた。
麻雀に負けると躊躇なく彼女を女衒(ぜげん)に売り飛ばし、彼女の家も麻雀勝負のために権利書を出して勝負する。
もちろん、彼女の同意などない。
「人間の屑」なのだが映画『ナイトクローラー』の主人公のように魅力あるダークヒーローもいるのでB君もダークヒーローのファンなのだろうと思っていた。
麻雀の卓を囲んで会話していくと段々違うのがわかってくる、
幼児虐待でもDVでもストーカー殺人でも彼は徹底した弱肉強食なので
「被害者にも自己責任があるでしょ?」
「人はみな、限られた持ち札で勝負しないといけない」
この2種しか言わない。
コロナで不況になった時も
「俺は己の無能を棚に上げて泣く失業者を見るとヘドが出る」
と真顔で言う人なので自然と人が離れていく。
もちろん俺も離れた。
あと、彼は自称30代だが。生まれてこの方働いてない。
などと書いた俺だが
「ケダモノ!」
「人でなし!」
「座席の場所とりすぎ!」
など、アザラシなので言われてもしゃーない事はたくさん。
だから五十歩百歩である。
つづく。
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