見出し画像

何のために集まって話し合っているのか、可能性を探る会議 【Humanize Voice ~ よしつぐの独り言…】

 人材開発や組織開発の仕事をお手伝いする中で、様々な会議に参加させていただくことがあります。
 会議は目的に応じて色々なやり方・進め方がありますが、進め方が上手いと感じる会議もあれば、明らかに準備が不足している会議もあります。また、雰囲気が明るい会議もあれば、暗い会議もあります。

 雰囲気が明るい活発な会議、雰囲気が暗い停滞している会議、様々な要因が考えられますが、一つの要因として、「できる・できない」という話題が多いか、「する・しない」という話題か多いか、その割合でかなり違う印象を受けます。
 どちらかに極端に偏っているわけではありませんが、多い・少ないという特徴があります。

 「できる・できない」という議論が多い場合は、長引くほどできない理由が延々と語られることがあります。当然のように会議は停滞していきます。

 逆に「する・しない」という議論が多い会議は、展開するスピードも速く、また関連するアイデアも次から次に出てくる印象を受けます。ブレーンストーミングを目の当たりにしているようなケースもあります。

 会議に限ったことでなく、日常の会話でもそうですが、「できる・できない」という話題が多い組織(職場)もあれば、「する・しない」という話題が多い組織(職場)もあります。
 これも風土・文化と言えるかもしれません(笑)
 中には組織が大きくなっていく段階で、以前は「する・しない」という話題が多かったが、ある時期から「できる・できない」という話題が増えた…そんな話もよく聞きます。

 何かを進めていく、展開していく上で、リスク管理も含め「できる・できない」を慎重に検討することは当然必要です。
 しかし、新しい意見を全て「できる・できない」という視点だけで判断していると、行き詰ることが多くなります。
 変化が多い時代は、取り組むことにブレーキをかけていた前提条件や制約条件も変化する時代であるとも考えられます。

 いまここで、何のために集まって話し合っているのか、原点は大切です。
 囚われずに可能性を探る会議を増やしたいですね。

<ヒューマナイズ通信 2023.03.08掲載 一部修正>
 https://humanize.co.jp/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?