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経験を積むだけでなく、経験の解釈や意味づけを増やして、より経験を豊かにしよう! 【Humanize Voice ~ よしつぐの独り言…】

 若い人のキャリア支援を行う際に、二つのことが大切だと考えています(若い人に限ったことではありませんが…)。
 一つは経験を積むこと。
 よく言われることですが、経験することで、自分の向き・不向きや、好き・嫌いを考えるきっかけになります。

 もう一つは、一つの経験について解釈を増やして、たくさんの意味づけをすること。
 多少キャリアコンサルタントをかじっていることもあり(笑)最近は、こちらの方が大切なのでは…と思っています。
 同じ経験でも学びが異なる一つの要因として、解釈の幅が挙げられます。
 一つの経験からよかったこと・悪かったこと、メリット・デメリット、心が動いたこと・動かなかったこと等、どれだけ多様に解釈し意味づけられるかによって経験の価値が大きく変わります。
 単に「あれやれ、これやれ」と経験することを薦めるだけでなく、ふりかえりも大切にしたいですね。

 経験の解釈・意味づけが少ないと、どうしても考え方が偏りがちになります。
 当然ですが結果だけを解釈・意味づけを行ってしまうと顕著です。
 プロセスも含めて丁寧にふりかえることが無ければ、学びや気づきは乏しくなります。

 最初から「やっても無理」「やっても無駄」あきらめムード?が漂う場合、これまでの経験に基づいて心身が反応していることが多いと言えます。
 結果中心の解釈・意味づけをしているとなかなか打開策が得られません。

 最近、アンコンシャスバイアス(無意識の偏見・思い込み)が注目されていますが、アンコンシャスバイアスを緩和する一つの方法として、経験の解釈・意味づけを増やすことはとても効果的です。

 解釈を増やすためには、他者の視点を取り入れることも効果的です。
 経験したこと(出来事・事実)を話して、誰かに素直に感想を聞くことも必要です。
 自分だけでは、思いつかない解釈に出会うことも貴重な経験だと言えます。

 勿論、経験の中には、心情的にネガティブになるものもあります。
 そういう場面ほど、解釈の幅が必要ではないでしょうか(簡単ではありませんが…)。
 経験を積むことは大切ですが、一つ一つの経験について解釈や意味づけを増やして、より経験を豊かにしていきたいですね。

<ヒューマナイズ通信 2023.09.20掲載 一部修正>
 https://humanize.co.jp/

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