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人事のデザイン・構築…個の力を引き出すために、ファミリーをどう位置付けるのか、意味づけるのか? 【Humanize Voice ~ よしつぐの独り言…】

 現場における人手不足が、どんどん深刻化しています。
 業種・業界や地域におけるバラつきはありますが、加速度的に進んでいる状況です。人手不足による倒産というニュースも増えてきました。

 人口減少、特に労働力人口の減少が社会や経営環境に及ぼす影響は甚大です。
 少しでも労働力を確保するためには、よく言われることですが、働く意欲を持った方々に、働く機会をできるだけ提供することが求められます。

 そのためには、今まで以上に働き方、特に「働く時間」と「働く場所」について、柔軟に検討することが必要です。
 「この時間・この場所であれば、働くことができる!力を発揮できる!」そういった働く意欲をどれだけ取り込めるかが鍵になります。

 より様々なヒトに力を発揮してもらうためには、人事をデザインする・構築する際の対象として「ファミリー」という概念も必要になると考えています。

 これまでは従業員満足(ES)を始め、個(パーソン)をどう活用するかという切り口でした。しかし今後は、従業員(個)を取り巻く家族・家庭の影響を無視できません。
 学校でも、良くも悪くもステークホルダーとしての親の影響力が無視できないように経営・組織運営においても家族・家庭の影響力が高まることが予測されます。
 個を取り巻く環境は、ライフスタイルを含め家族・家庭の環境、考え方に大きく影響され、さらに多様化が進むと予測されます。

 ファミリーと言うと結婚している人や子供がいる人の話題だとイメージされることがあります。
 しかし、ここではもう少し大きな概念が必要です。
 一人暮らしで生活している方もたくさんいますが、その場合も同居していないかもしれませんが、離れたところで生活している親・子といった家族、その他縁がある方々の影響を受けながら暮らしているはずです。
 疎遠であるということも一つの影響の受け方だと考えられます。
 そこにもファミリーという概念が適用されます。

 ファミリーの環境が刻々と変化する中で、いかにしてファミリーを含めた個の力を引き出せることができるか?
 ファミリーをどう位置付けるのか、意味づけるのか、人材開発・組織開発・キャリア開発の大きな課題ですね。

<ヒューマナイズ通信 2024.01.24掲載 一部修正>
 https://humanize.co.jp/

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