魔法スクール!! 第4章
4 まさかの大ピンチ
「「はぁっ、はぁっ」」
あぁー。もう!勇樹に追いかけられてとんだ災難だったよ。(ケンカは売ったけどね☆)
「夏月さんと勇樹くんって、いつもこんな感じなんですか?」
「あぁ、そうだ。夏月は犬なみに声がデカいからな」
「はぁっ?犬なみってなによ!あたしを犬に例えないで!!」
「ヘイヘイ。じゃあ「動物なみ」でいいか?」
「変わってないし!」
ゴオッ!
「「げっ」」
「いいかげんにしてくださぁーい!!」
「「ぎゃあぁーっ!!」」
「ニャニャン!」
うわぁーっ!南絵ちゃんの堪忍袋の緒が切れた!
こ、怖い……。
「はぁ。まず、どうするのかを決めましょう。ケンカはその後です」
うっ。小4に怒られるあたしたちってどうなの?あたしたちの方が年上だよね!?(自分で言うな!)
これだったらどっちが年上か分かんないよ。
「おそらく、私の力だと人間界の扉すら開けることができません。そして、私は今いろいろあって……魔法学校に行くことが出来ないので、あなたたちに魔法学校に行ってもらい、一流の魔法使いになってもらうというのはどうでしょうか」
「「えぇーっ!魔法学校!?」」
「ニャン?!」
あたしたちの大声を聞いて、うたたねしていた美月が飛び跳ねる。
「えっ?じゃああたしたち人間が魔法学校に入るの?」
「俺たち、魔法界で生まれた子供じゃないのに?」
あたしと勇樹が同時に質問しても、南絵ちゃんはいたって冷静。
「魔法学校は7歳から20歳までを対象としていますが、それだけで1万人以上いますからね」
えっ!?1万人!?人数多っ!あたしたちの学校の17倍の人数!?(計算合ってる?)
驚くあたしたちをスルーして南絵ちゃんは続ける。
「その1万人以上の中で人間界の人は……約100~200人ぐらいですね。ほとんどが私たちのような子供ですが。」
こ、こんな時に冷静な小4っている!?
あたしのクラスの男子とか、フツーに騒ぎまくってわめいてそうな感じなんだけど!!
やっぱり魔女の子は違うね。(あたしがポンコツなだけかも……)
「ちなみに『魔法学校』といっても、魔女界で生まれた子供のことではなく、魔法使いになりたい人たちが集まる学校のことなので、人間の子供もたくさんいますよ」
え、みんなのこと「子供」って呼ぶんだ。自分も子供なのに……。
しかも、人間の子供って……。(笑)
「というわけで……夏月さん。勇樹くん。魔法学校に入って一流の魔法使いになってくれませんか?」
「でも……それだったら南絵ちゃんの方が有利だよ」
「確かに。俺たち一から始めるより、南絵の方が一流の魔法使いになる確率が高くねぇか?」
「ゆ、勇樹くんが「南絵」って呼び捨てで言ってくれた……!」
「ん?南絵ちゃんなんか言った?」
「はっ!い、いえ。何でもないでござる!」
「「ござる?」」
「ニャン?」
なんか南絵ちゃん変。もしかして……。
「コ、コホン。話を戻しましょう。私が魔法学校に行けない理由は……」
南絵ちゃんはそう言って、静かにポツポツと話し始めた。
あとがき
皆さん昨日ぶりです!椿井です!
最近暑いですよね……。
マジで溶けそうですw
部活も多いから大変なんですよねぇ、、
でも投稿は頑張ります!
宿題も山積みだけど……。
楽しみにしててくださいね!
椿井咲希夏
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