椿井咲希夏

今年中学生になったばかりの咲希夏(さきな)です。 不慣れな部分もありますが温かく見守っ…

椿井咲希夏

今年中学生になったばかりの咲希夏(さきな)です。 不慣れな部分もありますが温かく見守っていただけると幸いです! おもに恋愛、青春ジャンルを執筆してます。 将来の夢が児童書作家なので、文章が幼稚かもしれません。許してください☆ 皆さん仲良くしてくださいね! よろしくお願いしまーす!

最近の記事

魔法スクール!! 第7章

7 魔法使いの夜    「乗れ」  「へっ?で、でも……」  「いいから乗れ!!」  今まで見たことのないような勇樹のこわばった顔にビックリしてあたしと南絵ちゃんは見動きが取れなくなる。(元々あたしは動きたくても動けないんだけどね)  南絵ちゃんは今日が会ったの初めてだから分かるけど……。  「お願いだから乗ってくれ」  「「えっ?」」  さっきとは違う、泣きそうな勇樹の声にあたしと南絵ちゃんは何も言えなくなる。  「もうこれ以上、夏月を苦しめたくないんだ」  「ゆ、勇樹……

    • 魔法スクール!! 第6章

      6 命の恵み    「―という理由で私は魔法学校に行けないんです」  「なるほどね」  あたしがうんうんと頷いていると、ふと勇樹が言った。  「この世界では午後4時55分だが、人間界では時間はどうなっているんだ?」  「それは、魔法界は現在時間が進んでいますが、人間界では時間が止まっています」  と、南絵ちゃんは紫色の腕時計を指さして言った。  「っていうか、もう5時すぎ?!」  なんか今までのことが、ついさっきのように思えてくる。  「どうしよう。あたし、寝る場所もご飯食べ

      • 魔法スクール!! 第5章

        5 南絵ちゃんの過去    「私、実は1年生の頃からいじめられていたんです」  え……。南絵ちゃんがいじめられていた?  「なぜなんだ?」  勇樹が南絵ちゃんに聞く。  「えっと……自分で言うのもあれなんですけど、私、大人っぽいところがあるので女子からはあまり好かれていなかったんです。男子からは人気でしたけど」  「南絵、美少女だもんな」  勇樹の言葉に南絵ちゃんは爆発しそうなくらいに赤くなる。  「え!?南絵ちゃん大丈夫?生きてる?おーい」  「南絵、大丈夫か?」  「は、

        • 魔法スクール!! 第4章

          4 まさかの大ピンチ    「「はぁっ、はぁっ」」  あぁー。もう!勇樹に追いかけられてとんだ災難だったよ。(ケンカは売ったけどね☆)  「夏月さんと勇樹くんって、いつもこんな感じなんですか?」  「あぁ、そうだ。夏月は犬なみに声がデカいからな」  「はぁっ?犬なみってなによ!あたしを犬に例えないで!!」  「ヘイヘイ。じゃあ「動物なみ」でいいか?」  「変わってないし!」  ゴオッ!  「「げっ」」  「いいかげんにしてくださぁーい!!」  「「ぎゃあぁーっ!!」」  「ニ

        魔法スクール!! 第7章

          魔法スクール!! 第3章

          3 魔法の世界    「ううっ」  「ん……?」  「ニャン……」  「えっ……」  ん?今、1つ知らない声が聞こえたような……  目を開けると……。  「「うえぇーっ!?誰ぇー!?」」  「ニャニャン!(誰やねん!)」  そこに立っていたのは……つやつやの黒髪で漆黒の目をした美少女だった。  手にはほうきを持っている。  ということは……  「あ、あなた、魔女なの?」  「えっ……えぇ。そうよ」  ……  「「うわぁーっ!」」  あたしと勇樹はまたしても声がそろってしまう。

          魔法スクール!! 第3章

          魔法スクール!! 第2章

          2 事の始まり    ふう…。明理夏月、ただいま猫の美月と、おn……ではなく、幼馴染の渡辺勇樹と散歩に来ております。  さっきはいろいろと大変だったけど……今は何とか生きてるよん。  「ミャァー」  ん、美月?どうしたのかな。  「あっ。そっちは幽霊屋敷だよ!行っちゃダ…うわっ!?」  美月に強い力で引っ張られ、あたしはつんのめりになる。  勇樹もようやくそのことに気づいたみたいで、急いで手を伸ばしてくれて…  「「つかんだ!!」」  って叫んだ直後に勇樹も一緒に引っ張られち

          魔法スクール!! 第2章

          魔法スクール!! あらすじ・第1章

          あらすじ  主人公は明理夏月(あかりなつき)。  このお話は、夏月と、幼馴染の渡辺勇樹(わたなべゆうき)と、夏月、勇樹のペットの美月と魔法界にワープしてしまうお話です。  ファンタジー要素もありますが、恋愛要素がかなり多めです。  夏月は小学5年生で、おそらく読者の皆さんと同じくらいの年齢なのではないでしょうか。  「魔法」と、「恋愛」が詰まった、楽しい、面白い、感動の物語です。  夏月たちは、ワープしてしまった後、不思議な少女、青森南絵(あおもりなえ)と出会います。  南絵

          魔法スクール!! あらすじ・第1章

          陰キャだって、恋しかるべき! ~15年後のstory~ 最終話

          4 これからの未来    「菜央さーん!!こんにちはー!!」  「いらっしゃい。夏月ちゃん」  夏月ちゃんというのは隣に住む明理さんの娘さん。  私の息子の勇樹と同級生でなかなかお似合い。  「勇樹ー!美月の散歩に行くよー!!」  「うっせーな!!1人で行って来いよ!!」  「はぁ?今日は勇樹の当番でしょ!!」  「はいはい。勇樹も早く行ってらっしゃい」  「俺はこれから友達とサッカーに……」  「つべこべ言わず早く行く!!」  「ニャン!」  「母さん!助け…」  バタン

          陰キャだって、恋しかるべき! ~15年後のstory~ 最終話

          陰キャだって、恋しかるべき! ~15年後のstory~ 第3章

          3 勇大&〇〇    「菜央ー!」  今日は親友の紗夜と話をする日!  中学の卒業式以来喋っていなかったからなぁ~。  紗夜がこっちに走ってくる。  相変わらずオシャレだな~。  「紗夜!こっちこっち!!」  2人でカフェに入る。  「菜央。そういえばさ、知ってた?」  注文を終えた後、紗夜が興味津々の様子で聞いてくる。  「知ってたって、何を?」  「栄心先生って、覚えてる?」  栄心先生?  ……あぁ、いたねぇ。  「卒業してから知ったんだけど、栄心先生と勇大くんって兄弟

          陰キャだって、恋しかるべき! ~15年後のstory~ 第3章

          陰キャだって、恋しかるべき! ~15年後のstory~ 第2章

          2 10年前の出来事    私たちは当時16歳だった。  私は勇大とカレカノになって、婚約の話はまだあまり気にしてはいなかった。  でもある日―  『霧也くん。やっぱりお母さんたちに話そ?』  ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  「って、明下さんから言われたんだ」  「やっぱり隠すのは良くないなと思って」  私たちは苦笑する。  ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  2月ぐらい……だったかな?  3人とも部

          陰キャだって、恋しかるべき! ~15年後のstory~ 第2章

          陰キャだって、恋しかるべき! ~15年後のstory~ 第1章

          1 15年後    「なーちゃーん!!早くしないと、遅れるよー!」  「はぁーい」  私、明下菜央…じゃなくて、わ、渡辺菜央です!  今日は、小学校時代の同窓会。  「勇大もいくよー!」  「おう!」  (みんな、どんな奥さん・彼女さんがいるんだろう?)  場所は近くの居酒屋。  一応26歳だしね?  お酒は大丈夫だよ!!  ガラガラ  「こんにちはー!」  居酒屋に着き、扉を開けると優真くんと女の人がいた。  女の人は優真くんの隣に座っているから、優真くんの奥さんか彼女さん

          陰キャだって、恋しかるべき! ~15年後のstory~ 第1章

          陰キャだって、恋しかるべき! 第24章

          24 正直な思いを伝えます    (きーりーやーくーん!!(怒))  まぁ、いろいろあって今に至ったわけですが…。  只今、霧也くんに絶賛呪いをかけまくっているところです!!  うん…。笑顔でそんなこと言わないでってどっかの誰かが言ってる気がする。  無視して話そっか。(絶対ダメなやつ)  「霧也くーん!!」  私は花壇の近くにいる霧也くんに助けを求める。  「どうした?」  (いや、「どうした?」じゃないでしょ!)  表情があまり顔に出ないように自然にしなきゃ!  「助けて

          陰キャだって、恋しかるべき! 第24章

          陰キャだって、恋しかるべき! 第23章

          23 急展開    明下菜央、10歳。今、人生初の告白をされました…!  しかも3人同時に……。  うん……。  運動会どころじゃないでしょー!?  (こ、この後どうしよ…)  「あんたら、本気なんか?」  「「「「「は…?」」」」」  な、なんで……。  「なんで愛美がいるのぉー!?」  「なんや。気づかんかったんや。うち、保健室んときからおったで」  ちょ、それだいぶ前のことじゃん!!  「ということは…」  「小那都さん、もしかして…全部聞いてた?」  勇大と霧也くんが

          陰キャだって、恋しかるべき! 第23章

          陰キャだって、恋しかるべき! 第22章

          22 急な発言    池の金魚が楽しそうに泳いでいる。  運動場から楽しい声が聞こえてくる。  なのに裏庭は。  「「「「「「……………」」」」」」  (なんで、こんなに静かなのぉー!?)  「あ、あのさ…。ゆ、勇大は、なんでここに呼び出したの?」  シーン  (うわー。ヤバ…)  「あのな、みんなをここに呼び出したのは話があるからなんだ」  (((((そんなの分かってるわ!!)))))  …ってみんな思ってるはず。  「単刀直入に言うぞ。お前らは好きなヤツ、いるのか?」  

          陰キャだって、恋しかるべき! 第22章

          陰キャだって、恋しかるべき! 第21章

          21 あっ……    「え…?」  その瞬間、私の記憶は途切れた。    『なぁ、お前それ食べろよ』  『えーww明下さん可哀想。小恋奈、やめてあげなよw』  私は一年~三年のころ「学童施設」というところに通っていた。  そこでいじめにあっていた。  毎日、「小恋奈(ここな)」という人と小恋奈のグループに。  正直、悔しかった。  自分だけ…。  三年生の冬。  終業式の日、給食はもう終わっていたので私はお弁当を持参していた。  その時。  『明下さん。ちょっとこっち来て』

          陰キャだって、恋しかるべき! 第21章

          陰キャだって、恋しかるべき! 第20章

          20 運動会当日    ついに、運動会当日―  「はぁ…」  いやだなぁ…。お父さんは仕事で来ないし、お母さんはi県に出張に行っている。  運動会ぐらい来てくれてもいいのに…。  「おはよー!!」  後ろから沙夜ちゃんが飛びついてくる。  なぜかその勢いでさっきの灰色の気分が飛んでいった。  「がんばろうね!今日!!」  「うん!!」    『それではこれより、令和○○年度王銀市立青葉小学校の運動会を開会いたします』  教頭先生のアナウンスで児童全員が立ち上がり、児童会会長の

          陰キャだって、恋しかるべき! 第20章