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魔法スクール!! 第5章

5 南絵ちゃんの過去
 
 「私、実は1年生の頃からいじめられていたんです」
 え……。南絵ちゃんがいじめられていた?
 「なぜなんだ?」
 勇樹が南絵ちゃんに聞く。
 「えっと……自分で言うのもあれなんですけど、私、大人っぽいところがあるので女子からはあまり好かれていなかったんです。男子からは人気でしたけど」
 「南絵、美少女だもんな」
 勇樹の言葉に南絵ちゃんは爆発しそうなくらいに赤くなる。
 「え!?南絵ちゃん大丈夫?生きてる?おーい」
 「南絵、大丈夫か?」
 「は、はい。大丈夫です」
 いやいや南絵ちゃん。顔真っ赤ですから。リンゴ並みに。それで大丈夫って言えるの?
 「わ、私は大丈夫です。話の続きですね」
 赤くなりながらも南絵ちゃんは続ける。
 「『お前は美少女で男子はお前のことしか目がいっていない』とかいろいろ言ってきていじめが始まったんです」
 「そんな、ひどい」
 美少女なだけで、いじめの対象になるなんて……。
 あたしの言葉に頷く南絵ちゃん。
 「でも、それを私に言ってきたのも華音だったからみんな華音の言いなりになって……!」
 「「華音?」」
 あたしと勇樹の声が重なる。
 「来栖華音(くるすかのん)。華音は大富豪のお嬢様で、クラスでもお嬢様的な存在です。そこそこ美人で私と学校内で美女コンテストに出場したぐらいですから」
 え、すごっ!てか、魔法学校なのに美女コンテストとかあるの!?
 「結果はどうだったんだ?」
 勇樹がすばやく聞く。
 気になりすぎでしょ……。
 「結果は500人差で私の優勝でした。」
 な、南絵ちゃん恐るべし……。
 「それが華音は気に食わなかったようで、いじめはヒートアップしていきました」
 か、華音っていう人。南絵ちゃんをいじめるなんて、許せない……
 「最初は言葉で嫌味を言われたりで、まだよかったんですけど……。最近は物を隠されたり、机に落書きされたり、更にはトイレの水を飲めなんて言われて」
 っ……酷すぎる。
 「それで先生には言ったのか?」
 「それが……先生は信じてくれないんです」
 「「はぁっ!?」」
 「ニャ?」
 なんで!?
 「さっきも言いましたが、華音は大富豪のお嬢様なので、『そんなことをするはずはない!』と先生は言い張るばかりで、私の話には一切耳を傾けてはくれませんでした」
 嘘……自分のクラスの生徒がいじめにあっているのに。
 「「ひどい」」
 あたしと勇樹の思っていることは同じよう。
 「それから私は魔法学校には行けなくなりました」
 (当たり前だよ!いじめにあってまで学校行く人なんて見たことないし)
 あたしは心の中でそう同情した。
 南絵ちゃんみたいな経験はしたことがないからさ、しっかりとした同情はできないけどね……。(しっかりとした同情ってなに!?)


あとがき
皆さんお久しぶりです!椿井です!
最近投稿しすぎてネタが尽きてきました☆
今はWordに書いてある文書をここにコピペしてるだけなんですけどね?w
ただそこまでたくさんの作品を書いてるわけじゃないので……
やっぱり手間はかかりますね、
1章かくのに2日かかるけど今は1章投稿するのに20分くらいでやってますからねw
まぁネタ切れしないようにがんばりますw
                         椿井咲希夏

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