多様性という名の悪魔
多様性って言葉が流行り出してどれくらい経つんだろう。
日本で言うと、多様性が流行り出したのは、1980年代〜1990年代。いわゆる男女雇用機会均等法などの、男女間の差別が問題視された頃の話らしい。
…ふうん、なるほど。知らなかった。
それくらい、僕は多様性とか、「ダイバーシティー」って言葉に興味がない。だって、人って違って当たり前でしょ?そんなふうに思っているから。
だから別に、人と自分が違うからとか気にしたことがないし、自分と他の人が違う考え方をしてたって、気にしたことがない。
でも、最近「多様性」と言う言葉に悩み始めることが多くなった。
今日は、そんな話をしてもいいでしょうか?
僕は人と違う自分が好きだ
「みんな違って、みんないい。」
金子みすゞさんの話はこれくらいしか覚えていないけど、僕はこの言葉「直感的に好きだな〜」と感じたことを今でも覚えている。
「鳥と私と鈴と、みんな違ってみんないい。」
そもそも、種族が違うし、有機物か無機物かも全然違う。こんなよくわからない表現なのに、なんかいいな〜と思ってしまったのは、僕が少しだけ人と違う人間だったからかもしれない。
元々あんま人には興味なくて(綺麗な女性を除く)、元々周囲の人にも興味がなくて、元々そんなに執着心もない。
そんな僕からすると、周囲の人が過去の話題を覚えていたり、〇〇君って〇〇ちゃんの話が好きらしいよ。なんて話なんて死ぬほど興味がなかった。
だからあんまり友達も多くなかった。
でもそんな自分を卑下したことはなかった。好きな人たちと、好きな時は一緒にいる。でも離れたい時は離れている。そんな中間的な立ち位置で、人から好かれずに、でも嫌われずにいる自分が好きだったのかもしれない。
でもね…でもね。
そんな僕でも、学校では、宿題や忘れ物がないようには注意してたんだ。
人から違うと思っていた自分であっても、期限や期日はちゃんと守るようにしていた。ルールは守るようにしていたつもり。
だって、道徳で学んだから。
みんな違うからこそ、共通のルールが必要なんだ。
これ「心のノート」で唯一僕が学んだこと。
繰り返しになるが、僕は人と違う自分が大好きなんだ。でも、守らなきゃいけないルールは、守らなきゃいけない。
これは今でも大切だと思っていることだ。
ボーダーかボーダレスか
多様性が持て囃されるようになった現在。
あえてセンシティブなことに触れてみるが、かつて「オカマ」や「ゲイ」と名称をつけられてきた、性の多様性は多くの人に認められ、LGBT→LGBTQ→LGBTQIAなどと更に多様性は"多様化"しているらしい。
名称は増え続け、HSPにも、HSP型〇〇などと区別が付けられるようになったらしい。すごいよね。人はついに、男女ではなく、もっと細かい部分で分けられるようになったわけだ。
…でもさ、個人的には思ったりするわけなんです。
それってボーダレスなんだろうかって。
自分が何に分類されるのか、自分は何者であるのか、そういったことを知るのが人は好きだ。
だって、占いって多分そう言うものでしょ?
「あなたは「こんな人間だよ」って言われるの」きっとこの記事を読んでいるあなたも好きでしょ?
だから、ボーダーで引かれるのが安心したり、好きって人の気持ちはよくわかる。
でもね、同時に思うわけなんです。
ボーダーを引いてしまったら、それってボーダレスじゃない世界が広がっているのではないのかな?って。
多様性を求めるばかりに自分を細かく分類した結果、生まれるのは障壁なんじゃないのかなって。
「〇〇さんと〇〇さんは分かり合えない、だって〇〇だからね」
そうやって、気づけばボーダーが広がっていくんじゃないのかな〜なんて最近ゆるっと思っていたりするわけなんです。
ルールを脅かす悪魔
さて、本題に戻ろう。
多様性という言葉じたいはとっても好きだ。
でも、多様性が世の中の多くの人々を脅かすのはよくないのではないか?と僕個人が勝手に思っている。
例えば、仕事の話。
仕事の大前提として、他人に迷惑をかけないというのが大切だと思っている。
わかりやすいのが期日だ。
期日は、守らねばならない。
世の中には、誰にでも守れるルールと、そうでないルールがある。
このうち、努力すれば誰でも守れるのが、期日というルールだと思ってるのね。
もちろん、不可抗力で守れない時はある。多忙すぎるとか、やることが多すぎたとか、そこらへんは仕方ない。
でも、そんな時に多様性を盾に出すのは個人的には間違っていると思うんだ。
だって、対応策はたくさんあるでしょ?
例えば僕は、そのために秘書さんにお願いしているわけ。僕が苦手な期日管理は秘書さんにお願いする。
あるいは、何度もアラームをかけて忘れないようにする。
そうやって、なんとかできることはあるのね。
でも、それを多様性を武器に「当たり前」のことを守れない人がいる。
さらにそれを、最も指摘しづらい多様性を盾にしてくるのが、個人的に辛いな〜と感じることがあるんです。指摘すると「僕はそういう病気なんです!」とか言われそうだし笑
僕だってとってもしんどいのに。
ライターって面白いよね
と、まあ「ここまでどうでもよい話」をしてきました。
ごめんね。この文章、実はハイボール片手に飲みながら書いたものなんですよ(笑)
ここまで読んでくれた人がいたとするならば、それは僕の文章力に踊ってくれたということでいいかな?
ライターって、とっても面白い仕事だと思うんです。
仮に、今回みたいな僕にとってどうでもいい話だったとしても、面白いな〜と思って読んでくれる人がいる。
そう思わせる文章が書ける。
それが、ライターの魅力だと思っているんです。
せっかくなので、ここまで読んでくれたならぜひnoteをフォローしてください。
最後に、トリとして僕の可愛い可愛い「からあげちゃん」を飾らせていただきますね。
中身のない文章をお読みいただき、ありがとうございました。
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