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不登校になった頃のはなし4


「学校を休みたい」そう言えた時


僕はほっとした。

心の底からほっとした。

僕はやっと自分の本当の声が出せた。

今まで心と違う言葉を

話していることは

気持ちが悪かった。


どんな言葉が母から返ってきてもいい

自分の気持ちを伝えられたことで

僕自身救われた。胸がスッと軽くなった。



そして、母は学校を休ませてくれた。


母は僕より先に限界が通り越しているのを

感じていたんだ。


「生気がなくなっていく僕を見続けて

辛かった」僕が大人になって教えてくれた。

母はちゃんと僕を見てくれていた。


僕が頑張って学校行くのを

母は止めれず苦しんでいた。

そして、体や心を壊してまで学校に通うべき

だろうかと答えを出せずにいた。




そして僕は1週間ぐらい学校を休んだ。


ひたすら眠った

こんなに眠れるのかって

午前、午後2回昼寝しても足りないくらい

それだけ体が疲れていたんだ。

そんな疲れに気づかないくらい

緊張の糸が張り詰めていたんだ。

ゆっくり休んだ僕は

また、学校に行こうと思えた。

こんなに休んだんだから良くなっている。

そう思って・・・・


少し緊張したけど、学校に行けた


一週間ぶりの学校

教室に入ると

友達が「大丈夫になった?」と声をかけてくれた。


僕は「うん」と言う

大丈夫、大丈夫と

自分に言い聞かせる。


「キン・コン・カーン」授業が始まり

しばらくすると

トイレのことが気になり始めた・・

「ダメダメ」って頭の中で言い聞かせた

あ〜〜〜

自分の思考がコントロールできなくなってきた。

体が熱くなり、目の前が真っ白になる。

恐怖、不安が襲いかかってくる。


また、授業中トイレに行った。


もう、この感覚が体に

染み付いてきているように感じた。


もう、だめだ

体が教室を拒否し始めている。

もう、だめだ・・・

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