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不登校になった頃のはなし2

教室に入ると不安と緊張で

心が押しつぶされそう。


授業中、何度もトイレに行きたくなった。

教室にいちゃダメって、

感情が訴えかけてくる。


次の日は普通の体に戻って欲しい

と願ったけど


それは叶わなかった。


次の日も

教室に入る。


大丈夫、大丈夫と自分に言い聞かせる。


チャイムがなり授業が始まると


僕の中のスイッチが「カチッ」と入り

教室が牢屋の鍵が閉まる音が聞こえる。


僕はもう自分の意志で教室を出ることが

許されない。


あー昨日の感覚を

思い出さないようにしないと、

と思い出す。

すると昨日の感覚が蘇ってくる

授業中、何度もトイレに行った。



そして、怖くなり母にトイレのことを打ち明けた。


中学生になった僕は、母から離れて自立したいと

思うようになっていた。


できれば母に打ち明けたくなかった


弱い自分なんかを見せたくなかった


でも、もうどうしようもなく怖かった。


自分を自分がコントロールができなくなるのでは


僕の体はどうなってしまったのかと

不安で怖くて押しつぶされそうになって

母に話した。


母は僕の話を聞いて、

次の日学校を休み


すぐに泌尿器科に連れて行ってくれた。


僕は、正直すぐに良くなるって

僕は思えなかった。


うっすら、自分でも気づいていた


心と頭が作り出した

ものだろうって


トイレに行きたくなる前

ものすごく不安が襲い掛かり始まったから


やはり、病院の先生の診断は

「泌尿器系の病気ではない」だった。

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