ふぎり

ASMR哲学者・思想家(嘘)

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最近の記事

ChatGPTにFrogとToad(どちらもカエル)のような単語の例を聞いたメモ

frogとtoadは日本語ではどちらもカエルと称されますが(略)同様に、日本語では区別されずに扱われる単語の例を教えてください。 ChatGPT1-1.Carrot(ニンジン)とRadish(ダイコン)はどちらも野菜 そういうことじゃないんだよなぁ、とは直感的に思ったものの、要するにどこまで細かい粒度で普段呼び分けているかというだけの話かとも思う。出題能力が問われている。 1-5.CoffeeとTeaはどちらもお茶 うーんまぁ確かに? 2-2.HatとCapはどちら

    • 「ままなる他者」としてのチャットAI、危険では?

      趣味柄、掃き溜め寄りのインターネッツを眺める事が多いのだが、この頃ChatGPTに関する話題が賑わっている。そして、なんとなくだけど、ChatGPTを彼女にしようとした人たちは加速度的に狂っていっているように感じる。 思うに、チャットAIとは他者である。実際に現状のLLMに知性が宿っているかどうかなどという眠たい話はさておき、自分の問いかけにオーダーメイドな答えを返してくれる存在に人格を見い出さないなんてことはないだろう。 だが、現実一般の他者とは異なる点もある。他者とは

      • 竜とそばかすの姫 雑感

        なんで最後の場面ですずを一人で行かせるんだ、という感想が溢れているが、あの場においてはすずだけがあちら側の人間だからではないか。あちら側とは、他人のために無条件で自己を犠牲にできる側。銀河鉄道の夜におけるカムパネルラの側。カントの定言命法を体現する側。自ら素顔を晒して歌うことで母が同じ境地に至っていたことを身をもって知るシーンは実に感動的だと思う。 一方で、そうでない側の人たちが批判的に描かれている訳ではない(むしろ肯定的に描かれている)というのも重要ではないか。他人事のよ

        • 好きというだけではファン面できない時代/ずらされていく価値

          あなたに好きな人やものはあるだろうか。 そしてその全てに臆面もなく「自分は〇〇のファンだ」と言えるだろうか。そこまで言うには後ろめたい、内心忸怩たるものを感じるような在り方で好き、という領域はないだろうか。 好きでいることと、ファンであることの間の距離が遠い時代だなぁと思う。 ファンであるためにはコミットが必要な時代。金を払うこともそれに当たるが、それに限らない。自分がまさに価値を感じていることではないことにすらコミットしないとファンを自認しづらい時代ではないか。 そんな

        ChatGPTにFrogとToad(どちらもカエル)のような単語の例を聞いたメモ

          導入メモ webui.cmdやwebui.batがやっていること(StableDiffusion WebUI)

          StableDiffusionなんですけど、どんどん更新されるし人気のフォークも変わるしで大変ですね。 Gradioによるブラウザ上のGUIを備えたフォークとして今主流なのは旧hlky版とAUTOMATIC1111版でしょうか。段々と途中からではキャッチしづらい情報が増えてきたので導入でつまづく人の為にメモを残しておきます。 webui.cmd(sd-webui/stable-diffusion-webui) 旧hlky版(https://github.com/hlky/

          導入メモ webui.cmdやwebui.batがやっていること(StableDiffusion WebUI)

          プロンプトマトリックス(prompt-matrix)の挙動について(StableDiffusion)

          気になる噂を小耳に挟んだので検証を進めながら記事を書いていたが、結論から言うと勘違いだった。折角なので機能の説明だけ残しておく。こんなnoteを読む人は既に知っているかもしれないが。 プロンプトマトリックス(prompt-matrix)とは プロンプトマトリックスとは、StableDiffusionのhlky版フォーク(が開発者なのかは知らないが)に実装されている機能で、プロンプトを「|」で区切ると、区切られたパーツ同士の組み合わせ全てを出力してくれるという機能である。(

          プロンプトマトリックス(prompt-matrix)の挙動について(StableDiffusion)

          プロンプト長さの限界と調べ方について(StableDiffusion)

          特に描きたい絵は無いが、StableDiffusionをダシにしたPythonの勉強が楽しい。しかしごく初歩的な知識しかないので、表題のような話もソースを追って調べようとするとなかなか苦労する。というかまだ途中で躓いている。 なお答えは既にredditにある。 TIL that SD silently eats up too long prompts : StableDiffusion すなわち、プロンプトはCLIPTokenizerによってトークン化(tokenize)さ

          プロンプト長さの限界と調べ方について(StableDiffusion)

          StableDiffusionのちょっとしたメモ(ローカル環境)

          basujindal版にGUI付いてるじゃん 本家版を試してたんだけど、Python知識が無くてimg2img.pyを半精度に修正するのが上手くいかなかった。仕方ないのでbasujindal版(速度が犠牲になる代わりにVRAMの使用量が抑えられるフォーク)を調べてたら、簡単なGUIも同梱されていることに気づいた。 Readmeを参考に、仮想環境下にGradioをインストールしておく。 optimizedSD/img2img_gradio.pyを実行するとローカルURLが提

          StableDiffusionのちょっとしたメモ(ローカル環境)

          AIに生成させたデータが学習元の著作物に類似していたら著作権侵害になるのか?

          …については、諸説ある模様。なお現行の著作権法では、AIの学習に用いるデータセットとして他者が著作権を有する著作物を利用することについては認められている(30条の4)が、それとは別の話である。 門外漢なので、参考資料を示すことにする。AI 生成物・機械学習と著作権法(日本弁理士会発行 月刊『パテント』別冊 第23号(2020))4章より どうやら『依拠性』がキーワードとなるらしい。別の著者による記事や政府機関の報告書でも同様の説明がみられる。 最初に示した資料では、

          AIに生成させたデータが学習元の著作物に類似していたら著作権侵害になるのか?