28(にわ)ノ烏

思考と記憶。備忘録。

28(にわ)ノ烏

思考と記憶。備忘録。

マガジン

  • 観たものとか

    展覧会、アニメ、映画、観劇とか

  • 捨てるための日記

    個人の日記って残しておくほどのものでもないです。捨てるために書いてるようなものです。

  • 読書感想文まとめ

    読んだ本の感想を主にした記事

最近の記事

  • 固定された記事

捨てるための日記_31『書写という趣味』の連載を終えて

人格OverDriveさんで連載させてもらっていた『書写という趣味』がひとまず完結した。読んでくださった皆様がたには本当に感謝します。 編集の杜さんから「にわさんの書写エッセイが読みたいので書いてみませんか」と言われたときは、請われて文章を書いたことがなかったので、とても驚いた。とても驚いたけど、引き受けてよかったと今は思う。 ただ書写を楽しんでやってTwitterにアップしていただけだったから、何をどう書こうか少し悩んだけれど、「にわさんの目から見た書写の世界を知りたい」

    • 物、ものを呼ぶ(出光美術館)

      第1章 江戸絵画の華 仙厓、若冲、鈴木基一、酒井抱一が並ぶ第1章。 なんと言っても伊藤若冲の「鳥獣花木図屏風」が入ってすぐ左側にあるのが目をひく。升目描きと呼ばれる技法で描かれている有名な屏風だ。白象も印象的だよね。 京都の細見美術館も若冲、琳派あたりをコレクションしていて関西に住んでいたころはよく観に行っていたな。 第2章 きらめく自然 与謝蕪村と池大雅が並べて置いてあるのがよかった。 第3章 調和の美 第3章は書がたくさん見られて私は幸せだ。 継色紙(伝 小野

      • 捨てるための日記_39『惑星ソラリス』を観て

        池袋の新文芸座で映画『惑星ソラリス』を上映するというので観に行った。 『ソラリス』は100分de名著のテキストとハヤカワ文庫で読んだけど、ソラリスの海の説明とかがよくわからなかったので、映画のほうも機会があったら観たいなーと思っていた。 しかし古い映画だし、NHKBSででも放送してくれないかなーくらいの軽い気持ちでいた。まさか関東圏に住むとは思わなかったので。都会は機会の宝庫だ。 で、映画のソラリス。原作者が映画に不満だったことは100分de名著で知っていた。 実際に観

        • 千秋公園(秋田市)

          秋田旅行3日目の観光は千秋公園へ。初日から2日間つき合ってくれたかよさんは用事があったので、この日は帰りの新幹線の時間まで単独行動をした。 とりあえず表門を目指して歩くことにする。多分端っことか全部は回れないかな。 表門の前に御番所があった。 平日の午前中なのに公園内を散策してる人がちらほらいて、同じように御番所をのぞいていたりする。 なかに入れるけど、私以外ひとがいなかったのでちょっとお邪魔しただけ。だけど古い建物を見るのは楽しい。 御番所のすぐそばは表門。 門

        • 固定された記事

        捨てるための日記_31『書写という趣味』の連載を終えて

        マガジン

        • 観たものとか
          23本
        • 捨てるための日記
          39本
        • 読書感想文まとめ
          8本

        記事

          男鹿水族館GAOとゴジラ岩

          秋田旅行2日目は男鹿へ向かう。行き先は男鹿水族館GAO。 道の駅おが 1日目に引き続き2日目も秋田を案内してくれるかよさんが、レンタカーを借りてくれてかよさんの運転で移動。途中、男鹿の道の駅のレストランでランチを食べる。 謳い文句かと思ったらこの「東洋一の海岸線にある男鹿のレストラン」っていうのがレストランの名前なのね。 天気も良く、半島の海岸線沿いの道路は見晴らしもいいし移動中は景色が最高だった。 男鹿半島はジオパークにもなっているらしく、地質が好きな人には大きな

          男鹿水族館GAOとゴジラ岩

          秋田市立赤れんが郷土館と勝平得之記念館

          引き続きかよさんと、赤れんが郷土館へ行く。 秋田市立赤れんが郷土館 明治45(1912)年に完成した旧秋田銀行本店本館の赤れんが建築! 建物解説シートによると昭和44(1969)年に営業店舗としての役目を終えてからは、文書や書籍類の保管に使われていたとのこと。 昭和56(1981)年に秋田市に寄贈されて修復工事を行い、平成6(1994)年に国指定重要文化財になっている。 郷土館としての開館は昭和60(1985)年なんだね。 頭取室がめちゃくちゃ立派だった。暖炉まわり

          秋田市立赤れんが郷土館と勝平得之記念館

          ねぶり流し館(秋田市民俗芸能伝承館)と旧金子家住宅

          秋田県立美術館のあとは、かよさんとお散歩しながらねぶり流し館へ行く。 ねぶり流し館 1階の展示ホールは竿燈に関するもの。 町紋は大学とか小学校のもあって見ていて飽きない。 体験コーナーは、1番小さい850g、1kg、小学生が使う5kgとあったんだけど、これを真っ直ぐ立たせるのが難しい。 とくに5kgは持っただけで重いし、両手で支えていてもゆるい空調の風の影響を受けちゃって私は持てなかった。これを外で小学生が…?? すごい。 2階の展示室は、万歳や番楽などの伝統芸能の

          ねぶり流し館(秋田市民俗芸能伝承館)と旧金子家住宅

          深堀隆介展(秋田県立美術館)

          フォロワーで文通友だちのかよさんと美術館へ行った。 金魚酒シリーズが有名な深堀隆介さんの展覧会。 金魚以外の作品もあって面白かった。 金魚シリーズは途中から樹脂の種類を変えていて、黄味がかっていた樹脂が透明になった。細かく書き込まれた部分が見やすくなって、金魚がより立体的に見える。 撮影可能エリアは6章のみ。 金魚のシリーズは枡のなかに1匹を閉じ込める「閉じた世界観」できれいではあるんだけど、別の作品を見るとこの閉じて完結した美しい世界観のなかにちょっと「きれいなだけ

          深堀隆介展(秋田県立美術館)

          岡田謙三記念館(秋田市立千秋美術館)

          企画展がなかったので、コレクション展をみてきた。 収蔵品はこちら ↓ 17点がほぼ時系列で並べられている。 もらったパンフレットの年譜を見ると、1902年(明治35年)に横浜で生まれて、1989年(平成元年)に亡くなっている。秋田市に95点の作品が寄贈されたから記念館になっているのね。 パリに留学されていて、展示されている初期の油絵は風景だったりしてわかりやすい。あと荻須高徳との交流がある!(荻須高徳の描くパリの風景が好き) そして初期のわかりやすい風景画から「少女」(

          岡田謙三記念館(秋田市立千秋美術館)

          捨てるための日記_38「ドーミーイン秋田に泊まった」

          観光目的の旅行なので、18時から9時のあいだしか滞在しないとはいえ、ホテルは快適なほうがいい。私の場合その条件は、駅から近く大浴場と朝食バイキングがついているということだ。 ■チェックイン前の荷物預かり 土曜日の10時半に駅に到着したので、まずはホテルにスーツケースを預けた。フロントで今日宿泊予定であることを言い、預かり伝票をもらった。チェックインは観光が終わってからすることに。 ■チェックイン 夕方、1日目の観光を終えてセルフでチェックイン。機械の案内に従って住所と

          捨てるための日記_38「ドーミーイン秋田に泊まった」

          捨てるための日記_37「映画『ラストマイル』を観て」

          野木亜紀子らしさが出ていて大変面白かった。信頼できる脚本家の物語は良い。 あと、すごく細かく取材されて書かれているんだろうなぁという内容だと思った。 巨大物流センター内への私物持込不可の徹底とか、小さな配送業者がFAXで荷物を管理しているとか、実際にあるんだろうなという感じ。 物流に関してはインターネットショッピングが当たり前になって、団塊世代が大量に退職するという問題が出てきたあたりからずっとドライバー不足も問題とされてきていた。それらは足並みを揃えた問題だったから。

          捨てるための日記_37「映画『ラストマイル』を観て」

          初めてのミュージカルで『RENT/レント』を観に行った

          初めてのミュージカル! 初めての『RENT』! 感想 HPでのストーリーしかチェックしていなかったから、ざっくりしたあらすじしか把握していないけれど(観終わった今でさえ)すごく良かった! まずテンポがいい! 3時間くらいの上演時間(途中に休憩時間あり)を長く感じないほど、場面転換も含めてテンポがはやい。初めて観るミュージカルなので、これが普通なのかわからない。英語の聞き取りができないから、この会話のテンポがはやいかどうかもわからない。でもこのテンポの良さは良かった。

          初めてのミュージカルで『RENT/レント』を観に行った

          2022年のコラージュ

          2022年のコラージュ

          アニメ『烏は主を選ばない』13話まで観て

          アニメの12話「后選び」のラストまでみて、アニメの演出にすっかり騙された~! と思った。それと同時に、后があせびでないならあとは消去法で浜木綿しかいないとも思った。 それにしても、浜木綿が言うように后に相応しいのは真赭の薄(ますほのすすき)だったかもしれない。けれど、あせびのように自身の悪意や思惑を巧妙に覆い隠し(意図的にしろ無意識にしろ)、世間知らずで純真無垢さ・人畜無害さを装いながら周囲の人間を思い通りに動かすことのできる人間は、間違いなく中央政権で生き生きとそのチカラ

          アニメ『烏は主を選ばない』13話まで観て

          デ・キリコ展(東京都美術館) 古代ギリシャ、形而上学的室内、マヌカンなど同じモチーフが生涯に渡って絵画に描かれる。けれどそれはただの再生産とかではなくて常に新しい描き方を模索して付け加えていく、螺旋階段を登るような営みに見えた。今のデ・キリコならこれらをどんなふうに描くだろう?

          デ・キリコ展(東京都美術館) 古代ギリシャ、形而上学的室内、マヌカンなど同じモチーフが生涯に渡って絵画に描かれる。けれどそれはただの再生産とかではなくて常に新しい描き方を模索して付け加えていく、螺旋階段を登るような営みに見えた。今のデ・キリコならこれらをどんなふうに描くだろう?

          エッシャー 不思議のヒミツ(富山県美術館)

          有給を使って平日に北陸新幹線で富山に来た。 富山県美術館は初めての来館。 エッシャー展は動画以外の作品が撮影可能なので嬉しい。平日の昼間は本当に人が少なくてゆっくり見ることができたし、写真も好きなだけ撮れた。 第1章 デビューとイタリア 『イースターの花』は初期オランダ時代の作品。友人アート・ファン・ストルクの著作の挿絵。 見たときに、雄鶏とタイトルである神智学の関係がわからなくて撮った。著作を読めばわかるんだろうか? 軽く検索してみただけではわからなかった。 植物

          エッシャー 不思議のヒミツ(富山県美術館)