生姜

大概の食べ物は食べれます。
もうとっくに成人した男なんですから当然です。
ただ、どうしても苦手だなぁと感じる食べ物はあるわけです。
それが、生姜。
本当にあいつだけは許せません。日本の食卓のいたるところにいるわけです。
パクチーが苦手な人は多いと思いますが、パクチーは避けることが可能です。
基本的には食卓に並ぶこともないですし、仮にあったとしても取って払うことができます。
それなのに、生姜。
あいつは本当に小癪です。料理によっては有無をいわさず入っているのです。普通に飲んだ汁物に入っていたりします。
「実は擦りおろしで入れてもらいました!いやー、やっぱオレが料理の旨味を引き立てる隠し味っていうか?笑」
黙ってほしいです。誰も呼んでいません。
そして、あいつは擦りおろしだけでなくスライスで入っている場合もあります。これがまた厄介です。なぜならジャガイモと区別がつきにくいからです。

ある時、魚の煮つけがありました。魚と一緒に野菜なんかも一緒に入っていました。人参、玉ねぎ、青菜。すると、怪しいやつがいます。



お前、生姜だろ。俺の眼はだませない。
…オレ、ジャガイモですよ?
…ジャガイモだと?確かによく似ているが煮つけにジャガイモは入らないだろう。
本当にジャガイモですって!創作料理的な煮つけなんですよ!
…信じよう。 パクッ


頭の中でライアーゲームの音楽が流れました。
お皿の上で高笑いをする生姜。さながら私は戸田恵梨香。
私と生姜のライアーゲームはこれからも続いていく。。。

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