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妊婦さんが感じる「産後の精神的な不安や悩みとは?」

出産や産後の育児は心身ともに負担がかかるものです。特に出産後の漠然とした情緒不安である「マタニティーブルー」は多くの女性が経験しており、それが長引き「産後うつ」といった心の病気にまで悪化する可能性もあります。
また、実際に出産を経験した女性と支える男性の間には日々の不安やストレスのギャップが大きく、それが産後の夫婦関係の悪化につながることもあります。

「母子保険はぐ」では、夫婦で使える妊娠記録・妊娠日記アプリ「トツキトオカ」の協力により、妊娠中の女性929人にアンケート調査を実施しました。
今回は「産後うつ」に関するアンケート結果を紹介します。
※妊娠中の不安に関するアンケート結果はこちら

[調査時期]2020年6月
[調査対象]妊娠中の女性 929名 うち初産の方603名 第二子以降の方326名
[調査方法]ウェブアンケート
[調査協力]トツキトオカ

「産後うつ」についてどの程度知っていますか? 

産後うつの理解

■初産の方の「産後うつ」の理解
十分に知っている、大体知っていると回答した割合 49%

■経産婦の方の「産後うつ」の理解
十分に知っている、大体知っていると回答した割合 70%
20%以上の差がありました。

また、産後うつの理解度と産後うつの心配度合いをかけあわせてみますと

産後うつの理解度と心配度合い

産後うつの認知と心配

理解度が低い人ほど楽観視の傾向が見られ、この結果から「よくわからないけど、自分は大丈夫だろう」という意識があることが推測されます。

そこで、初産の方よりも産後うつの理解度が高い経産婦の方に産後の精神的負担について質問したところ、産後ママの6人に4人(約7割)が精神的につらい状況を経験しているというデータがでています。

産後うつ状態について

うつの発症率

次に、具体的にどのようなご経験をしたのか質問したところ、「自己嫌悪」「悲しい、涙が出る」「自身の体の不調」の経験を挙げる方が多数いらっしゃいました。

産後の感情や悩みについて

感情

自由回答より

一人目の出産の時に、旦那に対して理由なくイライラしていた。今考えるとなんであの感情が生まれたのか謎。
子供に対して清潔に保たなきゃや他人が世話をすることにかなり敏感になっていた。今振り返ると産後のホルモンバランスの崩れだったと思う。その為にかなり夫婦喧嘩が増えて精神的にキツかった。
産後2ヶ月ほどは小さな事でイライラしたり泣いてしまう事が多かったです。また、上手くいかないことがあったら自分のせいだと自己嫌悪に陥ることがありました。夫はそれを理解してくれなくて余計に辛かったです。
なかなか寝てくれない子で常に寝不足、イライラしていました。主人にもっと手伝って欲しいと責めるような気持ちが凄く出ていたように思います。

産婦人科医・宋美玄先生も
「もっと大事なことは、お母さんじゃなくてもよいことはさせないようにしてあげて欲しい。直接おっぱいをあげるのは、お母さんじゃないとできないかもしれませんが、おむつ変えたり、ご飯作ったり、洗濯やお風呂に入れるとかは、別にお母さんがやらなくてもよいですよね。
お母さんしかできないこと以外を代わってあげる、負担を軽減してあげる、一言で言うと根性論でお母さんに負担をかけないように、周りが気づいて動いてあげて欲しい
とインタビューで回答頂いています。
※話の続きはこちら

妊娠中は出産を控え様々な不安があり、産後も育児に関する悩みは尽きません。こうした不安や悩みへの対応はまず周囲の人々と共有することが大切です。
また、支える人はこうした精神的な変化を理解し、積極的にサポートをすることが大切かと思います。
産後のママを孤独にさせず夫婦や家族が協力してママをサポートする意識と行動が大切ですね。

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