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【準備編】「洋上のキャンパス」おしょろ丸が5年振りの北極航海へ!

北海道大学水産学部附属練習船「おしょろ丸」が、6月8日~8月3日
の期間で北極海への航海を実施します。
5年振りとなる外国航海に向けた準備の様子を一部お届けします。

出港式の様子はこちら


北極航海とは??

今回の航海ではベーリング海・北極海縁辺海であるチュクチ海へ向かいます。

予定航路。
函館を出発し、八戸で給油。その後北上し、ベーリング海~チュクチ海東部で停船観測を実施。
●は停船観測点。観測点は54ポイントに及ぶ。

近年、北極海では海氷の減少や水温の上昇など、温暖化による環境変化が顕著に現れています。
こうした環境変化が海洋生態系へどんな影響を与えるのかを調べるため、海洋生態系の観測やサンプルを収集するのが目的です。

航海には約50名が参加し、北大の学生・大学院生や教員だけではなく、国内外の学生や研究者も乗船します。そのうち10名は、文部科学省北極域研究加速プロジェクト(ArCS II)による公開実習に参加する、国立・私立大学から文系学部を含めた10 名の実習学生です。

57日間の航海は荷物量がすごい

出港2日前である6月6日(火)。
朝9:00からおしょろ丸へ荷物が搬入され始めました。

タラップからどんどん運び込まれる荷物。
プランクトン研究室は試薬がたくさん。
船首では、各研究室が持参した荷物をコンテナに。クレーンを駆使して船内へ
学生さん達の私物も到着。バケツリレー方式でテンポよく運び入れていきます。
休憩中の一コマ
北極航海への思いを聞くと「僕らは乗船しません、積み込みの手伝いで来ました!」との返答が。
一方、船尾では食材の積込作業中。船長自ら運び入れます。
お米だけでもこの量、圧巻です。

この後も順調に作業は進み、午前中で無事終了しました。

5年振りの航海にメディアも注目

北極航海に関するプレスリリースが出てから、多くのメディアからお問い合わせがありました。
少し日付を遡り、先日、おしょろ丸の亀井佳彦船長、北極航海の代表である大学院水産科学研究院 上野洋路准教授、大学院水産科学院修士1年の北村もあなさん、同じく修士1年の松浦未來さん、水産学部4年の日比野湧也さんで取材に応じました。

「航海には、我々が思いもしない新しい発見と感動がある。そして2ヶ月間にわたる船上での共同生活でしか得られない経験もあると思う。この航海で学生達には大いに成長してほしい」とコメントする亀井船長。
北極航海代表である上野准教授は「航海後半からは文系の学生さんも乗船します。ぜひこの機会に北極の海洋環境に触れてもらいたいと思っています」とコメント。
船内の食堂でのオフショット。後列左から、北村さん、松浦さん、日比野さん。
3名のコメント・意気込みは北海道新聞のこちらの記事をご覧ください!

いよいよ出港へ

いよいよ明日、おしょろ丸が出港します。
出港式の様子も後日お届けしますので、お楽しみに!

おしょろ丸Ⅴ世

関連リンク

■北海道大学プレスリリース
水産学部附属練習船おしょろ丸が北極航海を実施~「洋上のキャンパス」が5年振りの外国航海へ~

■各種メディア報道
・函館新聞
 北大水産学部練習船「おしょろ丸」北極航海へ
・北海道新聞
 おしょろ丸5年ぶり北極海へ 北大水産学部学生ら乗せ8日函館港を出港
 【道新夢さぽ】北大おしょろ丸5年ぶり北極海へ 洋上のキャンパス8日出航


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