vol.3 摂取≠吸収 クラッカーテストをやってみた。
今回は炭水化物(糖質)の実験
前回、ビーツテストでタンパク質の吸収能力を測る実験を行いました。
となったら当然、3大栄養素である炭水化物、脂質も行いたいところです。
以前から、お伝えしているように
巷に溢れる情報で多いのは
「○○を積極的に摂取するとこんな効果が!!」
「効果を実感するには○○グラムが必要です!」
といったものですが、摂取するとそれらがすべて吸収されてカラダに反応が現れるかというとそうではありません。
吸収には個人差があり、どんなに大量に摂取しても吸収できなければ排出されてしまうのです。
クラッカーテスト
今回行うのはクラッカーテスト、クラッカーとはあのビスケットやクッキーとかと似ているあれです(厳密にはこの三種は定義があるそう)
やり方は
・ストップウォッチとクラッカーを準備します(ホントは無塩が良いらしいんですが、私は有塩買っちゃいました。)
・よーいどん、でクラッカーを口の中でカミカミして30秒以内に甘みを感じるか否か。
テストを行う理由としては
唾液にはアミラーゼという酵素があります。このアミラーゼはでんぷんを分解してより小さい糖にしていく作用があります。
アミラーゼによって円滑に分解できれば30秒以内に甘みを感じるので、唾液が十分な量で機能していることになります。
また、唾液アミラーゼで十分にデンプンを分解できないと、膵臓のインスリン分泌量が増えるといわれています。インスリンは中性脂肪を溜め込ませる性質を持つのでこれが肥満につながると考えられています。
クラッカーテストを経て
消化酵素が十分な量があり作用している。これはなにをどのくらい食べるか?(摂取)以上に大切な問題になります。
唾液量を増やすためには
・しっかりと食事の際に咀嚼をすること。
・アミラーゼなどの酵素は、タンパク質から合成されます。タンパク質を十分に取ることと、タンパク質の代謝に有効なビタミンB群を積極的にとることをおすすめします。
あ、でもタンパク質のとり方も大切なので以前の記事ビーツテストを一読ください。
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