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素直にならないマメルリハとその飼い主

私がやむを得ず同居している我が家のマメルリハ・シャルは、相変わらず真の飼い主で人間のぱぱである私の弟が大好きである。

9月2日の土曜日。
弟が母に定期連絡で電話を架けて来た。

母は普段シャルがいる部屋とは別室で弟と電話していた。シャルは、初めのうちは一羽でいつものように自分の鳥用アスレチックで遊んでいたが、次第に弟と母の間に入りたくなって来たらしい。

母はシャルが自力で飛んでいけない部屋で弟と話していた。そのため何度か私がいたダイニングルームまでは飛んで来て母の様子を偵察していた。PC作業をしていた私の頭は、そんなシャルの中継地点にされていい迷惑である。

母からダイニングルームに飛んで来たシャルが見えているのに、母が反応せず電話を続けているので、シャルは次第にイライラしてきた。私の頭から最寄りのカーテンレールの上に飛び乗り、あたりを旋回して母にアピールを始めた。

ぱぱ(弟)と話をさせろ!
見かねた母は、シャルが普段いる部屋へ行き、シャルを指にのせてスマホを近付けてやり、弟の声を聞かせてやろうとした。だが、それだけではシャルは満足しなかった。

↓の時のようにぱぱに名前を呼んでほしいのだ。

母が弟に名前を呼ぶよう依頼するも、今回も照れくさいらしく応じてくれない。なかなか弟が「シャル」と言わないので、シャルはイライラして母の手をくちばしでつついて八つ当たりを始めた。

手が痛いので、母が椅子のひじ掛けにシャルを降ろすと、スマホを必死に見あげてシャルが期待している。あーあー・・・鳥嫌いの私がいたたまれない気持ちにさせられるレベル。

母がそのシャルの様子を説明し、自分がいかにシャルの八つ当たりで痛い思いをしているか訴えたところ「シャルが態度を改めるなら考える」と弟は言った。以下記事の一部で書いたシャルの可愛げのない態度のことを言っている。

・・・・シャルにそれが出来たらとっくに電話越しに弟に向かって鳴いたでしょうよ。まだシャルの方も一言も弟に向かって鳴いてない。先に名前を呼んでもらいたいのだ。希少人類Y氏とのコンクラーヴェの時と同じで、シャルは好きな人に可愛がってもらいたいのではなく、可愛がらせたい。弟が呼びかけではなく、「シャル」というワードを発したものの以前のようにシャルの態度は和らぎはしなかった。

それに電話越しに「シャルちゃん」と優しく呼びかげてくれる人も他にいるので、弟がそういうトーンで呼び掛けてくれないのが不満のようだ。

結局最後までシャルが望むようには弟は呼びかけてやらず電話が終わった。シャルの機嫌はよくならない。シャルとぱぱ(弟)は本当は両想いなのに素直な態度でコミュニケーションを取らないから、お互いに不幸な結果である。飼い主とペットが似ているという好例でもあるが。

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