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麻の実を密かに食べたマメルリハインコ

我が家のマメルリハ・シャルは鳥嫌いの同居人である私と暮らしているが、母の庇護のもとぬくぬくと暮らしている。「ぬくぬくと」と表現したくなるほど充実の日々を過ごしている様子を以下で紹介してきた。

先日我が物顔でシャルが過ごしている出窓で、再度スクリュー式の蓋がついた麻の実ケースをつつき回して開栓する遊びをまた始め出した。

そして例によってその麻の実ケースを床に落としてしまった。ちょうどその時ケースの中には麻の実が5粒入っていた。シャルがずっと籠外活動(放鳥)を活発にしているので、母はもしシャルが開けてしまって食べてしまってもいいと判断してその個数にしていた。

しっかり閉めておいたはずのスクリュー式の蓋がついた麻の実ケースは、母の想定よりかなり早くシャルは開栓してしまった。ちょっと目を離した隙に麻の実ケースは開いていて、シャルは近くのゴミ箱の縁にとまっていたらしい。

ケースの中の麻の実5粒の行方を捜すと、その中の1粒が殻だけになっていて、他4粒にくちばしはついていなかった。掃除をしたばかりだったので、ゴミは麻の実の殻以外に目立ったものがない状態で、他にお腹いっぱい食べてしまうような餌は置いていなかった。そのため、シャルが1粒しか麻の実を食べていないのは一見不自然に思えた。

母が様子を探っている間、シャルはその場に関心がないそぶりでゴミ箱の縁にとまっていた。母と目を合わそうとせず、食べてないフリをしているようだったらしい。

なぜ母がそう思ったかというと、以下記事でシャルの朝の実ケースを開ける遊びに私がおおいに水を差して以来、母はスクリュー式の蓋をシャルが開ける遊びをする気になった時に、麻の実をごほうびとして何かをちょっと達成するごとにあげていたらしい。

私のせいですっかりやる気をなくしたシャルのために、フォージング(餌を探す行動。野生の鳥ならば終日これをやるので、飼い鳥にとっては本能的に楽しいことらしい。)をさせてやろうと、ケースを落としただけで麻の実を与え、上手に足で転がせるようになったらまた麻の実をやっていたらしい(食べさせすぎには注意しつつ)。

つまり、母の見ていないところで思いがけず開けてしまって1粒食べたはいいが、それがバレると母から麻の実をもらえない、あるいはもう一粒もらおうと判断したようだ。これまでに私が見てきたシャルだったら、そのくらいの知恵はあっても不思議ではない。

だが、もし掃除をしたばかりでなかったら、麻の実の殻があってもシャルが開栓して食べた麻の実を判断されなかっただろうから、シャルの目論見はある意味正しいと言える。

1年ほど前に書いた通り、密かに開けて食べ散らかして怒られたこともあったので、シャルが1粒で我慢できたのは何はともあれ興味深かった。成長したのだろうか……?

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