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第2回良い子キャンペーンが終了したマメルリハ

我が家のマメルリハ・シャルが自主的に第2回良い子キャンペーンを開催し、最近投稿している一連の引越しイベントで助かっている話を最近は書いてきた。一覧↓

そして新居での片付け開始当初、人間たちにかまってもらえないシャルは、テレビ観賞という気晴らしを覚えた。

新居で最初の籠外活動

しかし私たちもただテレビを見せてシャルを放置していたわけではない。シャルの鳥籠を設置したリビングルームをある程度片付けたら、籠外活動(=放鳥)を試みた。まだ鳥用アスレチックを出してやれる状態ではなかったが、母がせめて手にシャルをのせてかまってやろうとしたのだ。

鳥籠の扉を開けてもらったシャルは、入口の止まり木に乗ったまま、部屋をゆっくりと見渡した。そして見渡してみた後、母に頭や首筋を撫でてもらおうともせず、自分で鳥籠内に帰った。どこか飛んで行けそうなところ、あるいは飛んでいって大丈夫なところはない、と判断したらしい。

この何もしないで終わった新居で最初の籠外活動(してない)まで、シャルは搬出、新幹線移動、ホテル泊とずーっと籠から出ていなかった。普段の生活では日に数時間籠外活動しているので、籠から出ないでいたのはストレスだったに違いない。でも安全な籠外活動は望めないと判断して自粛したので、私と母は驚いてしまった。

籠外活動拒否

その後も幾度か母はシャルに「(鳥籠から)出る?」と提案したが、シャルはなかなか応じなかった。そして代わりにテレビを見て、次第にチャンネルを変えろだとか、人間たちがリビングルームにいなくてもテレビを消すなだとか要求するようになった。

シャルが籠外活動をしたがらないので、そのままにしていたが、正直なところ私たちはその方が都合が良かった。他の部屋と行ったり来たりして片付けしたいのに、シャルが慣れない部屋で放鳥されている状態は危ないからだ。

決して満足な日々ではなかったはずだが、私と母が買い出しへ行くにあたり、大嫌いなお留守番にも文句も言わず、シャルは本当に良い子にしていた。

良い子はおしまい

部屋が少しずつ片付いていき、何度か籠外活動を促されているうちに扉を開けてもらっても鳥籠から動かなかったシャルが、カーテンレールには自分で飛んで行き、カーテン周辺の探索をするようになった。引越し前の家でもつけていたカーテンで、当時の鳥用アスレチックはそのカーテンのそばにあったので、シャルとしても親しみがあるであろうものだった。

だがカーテン周辺の探索からしばらくして、シャルをカーテンのところに迎えにいくと、私も母もひどく噛まれるようになった。カーテンレールから「降りない!」とシャルが頑張るのだ。

何度かそんな状態のカーテンレールの上のシャルと対峙した。ある時やっと自分で鳥籠に戻ってくれ、鳥籠を閉めて母に事の顛末を報告に行き戻ってくると、新居の壁紙に何かがついていた。

近付いて確認するとそれはシャルの「落とし物」だった。鳥籠は出窓の上にあり、「落とし物」は出窓の下の壁紙にすっと線を引いたようについていた。おそらく鳥籠に飛んで戻って来た時のものだろう。

私がぶつぶつ文句を言いながら「落とし物」を始末していると、鳥籠の中からシャルが位置関係的におそるおそる見下ろすようにこちらの様子を伺っていた。そんなシャルに直接文句を言っていたら、今度は目をそらし、近くにあったビタミン剤入りの水を飲み始めた。ごまかしているのは明らかだった。

いつもの可愛げのないシャルを見て、「落とし物」の始末をさせられていることに腹を立てつつ私は第2回良い子キャンペーンの終了を受け入れた。一番の引越しの大変なところを良い子のマメルリハでシャルがいてくれたのはありがたかったからだ。

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