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マメルリハインコのホテル泊

稲生家の引越しに伴い新幹線で移動した我が家のマメルリハ・シャル。前回はシャルが新幹線でこちらの期待以上に静かにできたことを書いた。

飛行機よりはマシだろうが、シャルには新幹線も大変なストレスだったはず。でもシャルはたまに不安になると鳴く程度で、静かにし続けられた。グッジョブ、シャル。

タクシーに乗車

新幹線を降りたのは21時前。本来ならシャルはとっくに寝ている時間である。「もう少しだから頑張って」と声をかけつつ、私たちはタクシー乗り場に移動した。シャルがいなければ地下鉄に乗り換えただろうが、シャルを早く落ち着いた状況にするため、タクシーに乗ることにしたのだ。

タクシー内ではシャルは一言も発さず静かだった。母が「(シャルが静かで)本当に助かる」と何度も言った。高齢の母もすっかり疲れていたので、シャルに手がかからなかったのは救いだったのだろう。母は「芸のできるインコよりシャルの方が偉い」などと言っている飼い主バカ?になっていた。

とにかくシャルが公共の乗り物で静かにしていたことは、偉かったと私も思う。

ホテルで宿泊

タクシーで新居近くのホテルに到着して母はすぐにシャルの水と餌を補充した。でもシャルは時間が遅かったこともありすぐに就寝してしまった。

前日に搬出した荷物は、一日あけて搬入になるので、ホテル到着の翌日のシャルは終日ホテルステイだった。シャルと疲れ切った母をホテルに残し、私は新居の鍵の受け取りなどのため不動産会社に行き、新居のガスの開栓立ち会いに行った。

不動産会社に着いたら、内見の時にお世話になった方(母と弟がマメルリハトークをむやみにしてしまった)がいて、「インコちゃんをちょっと見たかったですね」と言われた。

この日は風が強い上に大雨だったので、シャルを連れ出すのは控えた。だが、シャルの存在が不動産会社さんを煩わせたこともあり、もし天気が問題なかったら私一人でもシャルを連れてお礼に来るつもりではあった。すみません。

鍵の受け取り後、ガスの開栓立ち会い前に一度ホテルに戻ると、シャルがひっくり返って外出用鳥籠に張り付いていた。

逆さまのシャル

母が言うには、起きてからずっとその体勢のまま動かず、まったく鳴き声も発さなかったらしい。鳴かなかったことについては引き続きめちゃくちゃ助かる。別室から苦情が来ては困るからだ。

非暴力不服従

ひっくり返った体勢についてだが、この状態のシャルは籠の外から撫でてやろうとしてもあまり反応しなかった。また、放っておいてもかまってほしいと要求することすらなく、ひっくり返ったまま微動だにしない。

その後再度ガス開栓立ち会いのため私が外出して帰宅してもシャルの様子は変わらなかった。母と「シャルってば空気読みすぎじゃない?ありがたいけど・・」と話した。

だが、この日から数日してシャルの意図がつかめた。新居での搬入作業開始後まもなくシャルはいつもの鳥籠に戻った。その時からはひっくり返るのをやめていたが、それから何日かして再度いつもの鳥籠の中でひっくり返った体勢になっていたのだ。

引越しの搬入後もシャルは良い子にしていた(詳細は次回)が、それで私と母がまったくシャルにかまわないでいられた。ありがたく思いつつシャルを放置していたが、これによりあの体勢は無言の抵抗と判明したのだった。

シャルは主張できるマメルリハである。自分の意思が母(時々私にも)に通じると知っている。主張の手段もバリエーション豊富だ。そのシャルがストレス下で何も言わないのは普通ではない。

普段と違う周囲の状況、忙しそうな人間たち
かまってもらおうとしてもムダだろうから
黙っておこう
でもあんまりだ!もう我慢できない!
鳴いてもムダだから何も言わないけど!

シャルからするとこんな感じだったのかも。
新たな主張の仕方を覚えたようだ。
でもこうなる前にシャルは別の手段で気を紛らわして健気に頑張っていた。それはまた次回に。

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