中国郷土酒専門酒場『酒白白』、オープンしました!
干杯!
だいぶ暑くなってきました。梅雨入りとのことですが、いまいち梅雨感もなく、このまま曖昧な感じで夏入りしそうな気もします笑
さて、Instagram等ではお伝えしていたのですが、中国酒専門の酒場を始めることにしました。というか、先週23日の日曜日にオープンしました!
「酒白白」といいます。
お酒は中国酒のみで黄酒・白酒など合計約20種常備。純粋に中国酒を楽しんでいただける場所です。自作のおつまみや中華スナックなどもちょびっとだけご用意します。
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中国酒の酒場は、ずっと「やってみたい!」と思いつつ、なかなか踏み出せずにいました。よーーーーうやく勇気を振り絞ることができました。
間借りで週1とまったりな営業ペースなのですが・・・自分にとっては大きな一歩です。
こうして「えいやっ!」と一歩踏み出せたのは、刺激的で運命的な出来事が特にあったわけでもありません。
例えるなら
開かずの固い瓶の蓋のカドを、トントントントン固いもので叩きながら手で回し続けていたらパカっと開いたって感じかなと思います。それが今。
前にもこんな話をしたような気がしていますが・・・結局この繰り返しなんだなぁと思います。
やりたいことがあっても、なかなか踏み出せない。不安に負けてしまったり先送りしてしまったり。
やりたいことへ直通できるほど、強くない。
でも、そこを目指しながら、一歩一歩進む。
トントン
トントントン
トントンと叩いてくれたのは自分だけではありません。たくさんの方、出来事の影響があります。
具体的にはまず、本の出版。去年自分を取り巻く環境が変わってきました。
ラジオへの出演や雑誌でのインタビュー、イベントのお誘いやお店さんの中国酒に関するサポートなどさまざまなご依頼をいただくようになりました。
執筆の時期、これはたまたま被ったのですが黄酒をより深堀すべく、日本酒の酒蔵で働かせていただいていました。清酒と黄酒は密接な繋がりがあります。
日本酒の酒蔵で働かせていただいたことで、中華業界以外にもSAKE関係の繋がりも広がりました。他の杜氏さんや蔵人さん、クラフトサケ関係の方やグルメ雑誌関連の方々などなど。
また、コロナ以降からお手伝いしてきた代々木上原の中華レストランでも、さまざまなジャンルのオーナーシェフさんと話す機会がありました。
トントン
トントントン
まとめると
そうしたひとつひとつが、"固まって開かなかった蓋"を開いてくれたのだと思っています。
人との出会いは、自分を動かすものですね。
なかなか踏み出せなかった自分。
そもそも自分にとって、大きなブレーキとなったものは何だったのだろう?
それは、「飲食店の仕事は好きだけど、全く向いてない」という思い込み。
思い込みというか、これは客観的に見ても思います。
例えば、飲食店の仕事は一度に多くのことをスピーディに捌いていかなくてはなりません。
お客さんのご案内、ドリンクを作りながら周りを見て、厨房にも注文を通して、お会計も計算して、電話対応もして・・・
僕はそういうのが苦手。ひとつのことをじっくり丁寧にこなしていくタイプなので。
実際に働いていたお店でも評価は低かったし、多くのミスもしてきました。現場に出ると脳内パニックになってしまうんですよね。
それでも、自分のキャリアの中で最も長く続いたのは飲食業なのでした。
辞めようと思ったことは何度かありましたが、お客さんと楽しく話ながらできる仕事にやりがいを感じていました。
だから、中国酒を楽しんでもらう場所として「酒場をやりたい!」という思いと、「自分には無理・・・」という思いが二つ交錯していました。
やりたいことに対して「もっと素直でいたい」という思いが膨らみながらも、なーかなか動けなかった。長年もどかしい思いでいたけど、いろいろなことがトントン重なって、ようやく思いが行動に結びついたという感じです。
めんどくさい人間だなと自分でも思います。。。
初日を終えて、ホッとしています。これはこれでいろいろな思いが湧き起こったので改めてまとめたいな。けど、やらなそうだな苦笑
紹興酒や白酒など、もっと楽しんでもらえるポテンシャルを秘めている。それは僕が中国郷土料理店で働いてきた経験の上で、よくよくわかっています。
まっしろ、まっさらな気持ちで中国酒を楽しんでいただけたら幸いです!
干杯できる日を楽しみにしております。
▼YouTubeでも思いを語ってみました。お話中心なのでラジオ感覚でお聞きいただけたらと思います。