見出し画像

出版記念のトークイベントで学んだ、2つのこと。

黄酒入門を発売してからの2ヶ月間。出版記念のトークイベントやペアリングのコラボイベントなど、さまざまなイベントを開催してきました。それらを記録していこうと思います。

本の内容にもよると思いますが、出版すると、こんな会たちが行われていくんだなぁと、自分の人生においても貴重な2ヶ月間でした。

さてまず9月11日に出版をしてから初のイベントとなったのは、書店でのトークイベント。このことについてまとめていきたいと思います。

初のトークイベントに向けて、準備(超不安

会場は西荻窪にある「旅の本屋 のまど」さんにて開催していただきました。

お酒の本ということもあり、ただのトークイベントではなくて、トークしながら2種類の黄酒をその場で飲み比べできてしまうという体験型イベントの要素も盛り込まれておりました!

▼こちらで書店さんとイベント概要を紹介させていただいております

今回は、拙著「黄酒入門」の出版元である誠文堂新光社さんの繋がりもあって、開催の運びとなりました。これもご縁に感謝です。


とはいえ、本音を言うと、心底ガクブル状態でした。


なぜなら、僕にとっても人生初めてのトークイベント。

それなのになんと2時間以上も1人で話すという、まさに修羅場的独壇場!

トークイベントなんて・・・

何を話せばいいんだ・・・

黄酒のことと言ったって、作り方や原料など基礎知識的なことを滔々と語って楽しんでもらえるものなのだろうか・・・

やれんのか、おれ・・・

出典:僕の心の中より

開催前は、自分の中に不安やネガティブな感情、言葉が飛び交ったりもしていました。

昔からおばさんに「お前のMCは本当につまらない」と言われていた経験もあり、かなりびびる毎日でした(ストレートな伯母

とりあえず話す内容と流れを考えておこう!と思い、以下のような準備を行いました。

・話したい内容を箇条書きで書き出す
・話す順番を決める
・使えそうな写真を今までのデータから引っ張り出す
・イメトレ

救いだったのは、スライドで写真を見ながら話す、ということだったので、それなら何とかなるかなぁと。

今まで撮りためていた中国の写真を見返しながら、内容も肉付けしていきました。その他、黄酒の基礎知識をまとめた資料や当日試飲する黄酒銘柄の紹介資料もまとめました。

開催に向けて不安だった、集客のこと。

開催するからには、少しでも多くの人に参加していただくことが、のまどさんにとっても僕にとっても大切なこと。

予約の受付をスタートして1週間ちょっとが経過した頃。編集者さんに「今どのぐらい集まっていますか?」と聞いてみました。

そしたらなんと・・・

「1人です」

お、おう。。。

僕はそのとき、現実を見ました。でもまぁ、そりゃそうだよな、と。

僕は何かで有名になったから本を書いたというわけではありません。そして書いたからといって急に知名度が上がるわけでもない。そもそも黄酒というジャンル自体がニッチであり、これからどんどん可能性を花開かせていくという山の1合目にいるような状態です。どこぞの誰とも知らない人がトークイベントをやるからといって、スムーズに集客できるわけなんてありません。

と今なら冷静に振り返ることができますが、当時は一丁前に凹みました(笑)

そして、焦り、衝撃を受けたおかげで我に返りました。

「しっかりご案内していこう。」

のまどさんや誠文堂新光社の編集者さんも積極的にお声がけいただき、蓋を開けてみれば当日20名様を超える満員御礼!とてもとても、嬉しかったしありがたいなと心から思いました。

いざ、トークイベント当日!

トークイベントの直前、実は阿佐ヶ谷に行きました。これは次回お話することになる黄酒×料理のペアリングコラボイベントを開催する場所へ下見に行ったからです。

西荻窪に阿佐ヶ谷、YouTubeの撮影でよく使う高円寺など、僕は中央線に縁があるのかもしれません。我が家からすっごい遠いのですが。。

阿佐ヶ谷での下見を終えて、いざ西荻窪へ!

以前、黄酒イベントを開催したこともある西荻窪。

のまど書店さん、駅から少し歩きますが道中に魅力的な居酒屋がたくさん!ニシオギ、イイなぁ。酒好きにはたまらない街ですね。

そして、のまど書店さんに到着。とても素敵な外観と温かい店内の雰囲気。旅の本がぎっしり店内に納められていて、旅好きな方は帰れなくなりそう笑

白と水色って、なんか好き。
旅以外の本もあります。
このチラシ、記念にもらっておけばよかったなぁ。

少し早く着いたので、店主の川田さん、司会の高山さんとご挨拶。黄酒にすごく興味を持っていただいており、中国話に花が咲きました。機会があればゆっくりお話したいなと思いました。今度また立ち寄らせていただきます!

話している内にご参加の方々が揃っていきました。いざ、トークイベントスタート!

YouTubeライブの意外な効果を実感。

僕はイベントのとき、大体干杯から始めるので早速みなさんと一杯グビリ。緊張緩和の意味もあります(笑

黄酒は浙江省紹興市で造られている「唐宋紹禮10年(左)」と、浙江省嘉興市産の西塘本酒10年(右)。同じ浙江省の黄酒ですが、味わい、色味が全く異なるのでこれにしました。

実際、ご参加の方々からも驚きの声や「おいしい!」という嬉しい感想もいただき、セレクトは正解だったかなと。

当日の様子は、僕は話していたので写真が無いのですが・・・こんなことを話しました。

・自己紹介
・今日の黄酒銘柄の紹介
・黄酒とは
・紹興酒と黄酒の違い
・原料や製法
・現地で黄酒はどのような存在なのか?
・日本における黄酒の立ち位置
・現地を見学したときの話
・黄酒の楽しみ方
・黄酒が楽しめるレストラン
などなど

楽しんでいただけたかどうかは直接お聞きしていないのでわかりませんが・・・途中迷走した部分もあって、もっとスムーズかつ楽しく聞いてもらえるように話したかったなぁと反省。

でも、意外と2時間、あっという間でした。

たぶん、たまにYouTubeでライブをやるのですが、1人で延々と話しているときがあるんですね。その効果もあったように思います。1人で寂しいなと思っていたのですが、思わぬ訓練になっていたのでまた今後もライブやっていこうと思います(笑)

参加者の方からいただきました。緊張して震える手を両手で押さえている模様。

最後は駆け足になってしまいましたが・・・ご質問もいただいてご参加の皆さんともお話できました。その場で本もご購入いただき、綺麗な花束までいただき!ささやかなサイン会もさせていただきました。

イケメン。
花束をいただくなんて、これも人生初かもしれない。

トークイベントを開催して学んだ、2つのこと。

というわけで無事トークイベントは終了しました。

今後またやるようなことがあるのかどうかはわかりませんが、改めて振り返って思ったのは以下の2つです。

・写真は綺麗かつ、たくさん撮っておいた方がいい(笑
・面白く語れるような毎日を積み重ねていきたい

写真、もっと綺麗なものをたくさん撮っておけばよかったなと思いました。1年前ですら、トークイベントをやる自分なんて想像もしていなかったので、ここを読んでいただいている皆さんにも同じようなことが起こるかもしれません。油断禁物です(笑)SNSでも使えますしね。

もう一つ。まぁ語るために生きるわけではないのですが・・・例えば僕は中国語学習で中国人の先生と話をしている内に、先生の実家が酒造りをしていることを知り、単身で先生の家で自家醸造の見学をさせてもらいました。こういう話って、皆さんすごく興味深く聞いてくれます。実際、この話は中華メディアさんにて、コラムにまでなりました。

もちろんこれは語るために行ったわけではなく、自分の好奇心から繋がった出来事です。語って面白がってもらえることって、自分も楽しいし、相手も楽しいんですよね。要は、自分の楽しいと思えることに素直に反応し、行動していきたいなということです。

当たり前のことのように思えますが、自分がワクっとしたことがあっても他人の目を気にして抑え込んでしまったり、忙しさに負けてスルーしてしまったりすること、ありませんか?僕は昔からそうやって生きてきてしまっていたので、改めて素直でありたいなと思いました。言うは易し、行うは難しですけども。

はい、この辺りでレポートは終了です。本当にいい経験をさせていただいたなと思います。ありがとうございました!

打ち上げは、ご近所の「中国菜さとう」にて白酒ハイボールや紹興酒で干杯!結局帰れなくなり、久しぶりのオールナイトで幕を閉じたのでした・・・また開催できるよう、これからも頑張ります!

いいなと思ったら応援しよう!

Don | 中国酒探究家
主に中国酒にまつわる活動に充てさせていただきます。具体的には中国酒関連のイベント開催費や中国酒の研究費、現地への旅費、YouTubeの制作費用などです。お力添えを頂けたら嬉しいです!干杯!

この記事が参加している募集