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活字の海で、溺れてるくらいがちょうどいいときもある。

ここ最近、「ここまでくると、もはや過剰摂取では?」と思うほどに文字を、文章を、物語を取り込んでいる。

とにかく読みたくてしょうがない。

その様子はまるで、オアシスでやっとありつけた水を顔中でガブ飲みしているか、お腹と背中がくっつくほど腹ペコで、夢中になって白米をかき込んでいるかのようだ。

実際の量を言えば、「え…すご。」と思う人もいれば、「それだけでそんなこと言ってんの?」という方もいるだろうから、あくまでも私基準。


食べることが大大大好きな私が、あともうちょっと…もうちょっと…と食事を後回しにしてしまうほどのめり込んでいる。

普段食べることを主軸に生きている私にとっては、ここまでの読またい欲は稀すぎるほど稀な異常現象だ。

毎週かかさず録画しているお笑い番組やドラマやアニメもどんどんと溜まっていく一方で、わが家の古めのハードディスクのデータ容量がもうパンパン。切羽詰まって、本を我慢して消化しているような状況でもある。

見始めたらそれはそれでおもしろいから困る。今年のクリスマスには、サンタさんに「時間」をお願いしたい。


くっついては離れ、くっついては離れを繰り返しているのが私と本との関係性。常にべったりというわけではない。

むしろ拒絶するほど読めなくなるときもあるから、これはきっと本気めな恋だ。

旦那さんには結婚当初に、「ブランドものは一切いらない、だけど本だけは自由に買わせてほしい…!」とお願いしている。

他のものは我慢できても、本だけは「欲しい!」と思ったらできる限り我慢したくない。


ここ最近の再燃、
しかも小説に再燃したのには、明確な理由がある。

先日見た、アメトーーク!の「読書芸人」でカズレーザーさんが紹介していたとある本がおもしろそうで、読書心をくすぐられてしまったからだ。

すぐさまAmazonで購入。

そしたら、他にもないかという欲が出てきた。積読したい派でもある。読みたい本のストックがあればあるほど高揚する。

とりあえずとっかかりとしてランキングなどを眺めて、欲しそうな本がないか探した。


その中でなんとなく気になったお金に関する本を買った。

届いてすぐ意気揚々と開いてみると、まさかの小説。

小説はここ何年か避けてきていた。

ハウツー本のような形式かと思っていたので一瞬がっかりしたけど、せっかくだし読んでみる。

すると、あれよあれよという間に小説の世界、自分がいない世界にのめり込んでいた。

自分じゃない他の、しかも存在しない人に想いを馳せる時間がとても有意義で贅沢な気持ちになって、それが久しぶりにとても心地よかった。

それが、小説をはじめ作品に触れることの醍醐味だとも思っている。


この本がきっかけとなり、堰を切ったように小説を求めた。

ネットで見る人気ランキングからチョイスするだけでは物足りず、実際に本屋さんに行った。最近はめっきりだった文庫本コーナーを端から端まで食い入るように見て回る。

歩いている様子から、うきうき感が外にもれないように、地に足をつけて歩くことを心がける。

やっぱり本っていいなぁ。
見ているだけ、囲まれているだけで楽しい。

ベストセラーのラインナップに、人生で初めて小説で泣いた「博士の愛した数式」が入っていた。毎日のように数え切れないほどの作品が生み出されているというのに、いまだ不動のベストセラーなんだなぁと、感慨深くなった。


気に入った本が何冊かあったので購入。

私が本を選ぶ基準は、表紙、キーワード、なんとなく感じる第一印象で決める。ジャンルなどはいまだによくわからない。

ただただ、読みたい!と心が動いた本が読みたい。


よしっ、
やるべきことを終わらせて、今日も本を読もう。




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