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きっと、意味のあることなんだろう。

4000千年ほど前に発明された傘は、令和となった今の時代にも、ほぼ変わらない形で私たちの生活になじんでいる。

車のワイパーも、100年以上あの形だ。


雨。

何か行動を起こすとき、雨降りの日はなかなかに厄介だ。

雨が全て悪いとは言わない。

最近では、
雨の良さ、なんてものも少し感じられるようになってきた。

ただ、車を運転しない私みたいな人は、結構なダメージをくらう。

自転車を使えば5分の距離も、雨が降れば歩いて倍ほどの時間がかかってしまう。

事前にわかっていれば、それを考慮して早めに家を出る。

だから、唐突な雨には、軽く絶望を感じる。

そんな日は、
朝からびしょびしょになることと引き換えに、日常の時の流れを自ら必死につかみにいく。

いつもの時間に間に合うように、ただひたすらに走る、走る、走る。


栃木に引っ越して3ヶ月半、いろんな課題をクリアしてきた。

・ねこの動物病院
・歯医者
・いつも行くスーパー
・困ったときのコンビニ

などなど、少しずつ必要な日常を確保してきた。

唯一、わかっていても後回しにし続けてきたもの、それは美容院。

事前に調べたところ、めぼしい美容院がなくてしょんぼりし、片道2時間半かけて以前の美容院に通うかどうか迷って、見て見ぬふりをしてきた。

しかしそれも厳しくなってきた。

髪が自由に伸び伸びしては、私を困らす。

美容師さんに、「将来絶対ハゲない」との称号をもらっているように、私の毛量はハンパない。

頭が暑いし、モサモサだしで、もう無視できなくなってきた。


半ばあきらめモードで再度探してみると、なんといい感じの美容院が新しくオープンしているではないか。

自転車で10分以上かかるけど、晴れていれば問題ない。

すぐに予約を入れた。

決戦は木曜日だ。


そして問題は今日の朝起きた。

今週はほとんど雨。まさかのまるごと雨週間だった。

落胆と書いて、らくたんと読む。

そのままどストレートにプチ絶望を味わった。


「雨でも自転車で行っちゃえばいっか、どうせ髪の毛濡らすし」

「いやでも、洋服濡れてたら迷惑だよな」

「かっぱは持ってないし、そうなるとまずかっぱを手に入れるために濡れることになるな」

「タクシー?いや、帰りはどうする」

「当日、雨が原因でキャンセルなんて言えないし、かといってこんなことでウソの理由とかも言いたくないし」

・・・「キャンセルしよう」


1人押し問答の末、泣く泣くキャンセルの道を選ぶ。切ない。

今日の午後が空いていたから当日予約で行っちゃおうかとも思ったけど、こじんまりとした店舗みたいだし、なんだか少し気が引けるから一旦白紙。


きっと何か意味があるんだろう。

流れに逆らわず、また仕切り直そう。



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