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Ikat (イカット) と、絣(かすり)

うちのソファーベッドに色を添えてくれているのが、インドネシア旅行中に買ってきた Ikat イカット(織物)です。経年劣化して少し色褪せてきていますが、赤ともオレンジともいえるような自然な色合いと、ざらざらとした天然素材のコットンの手触りがお気に入りです。

ソファーベッドの背もたれに、ちょっとアクセントを入れている(夜)
(昼)
赤ともオレンジとも言える微妙な色合い

今までikatのことなどあまり考えたことがなかったのですが、夫がセカンドベッドルームのスペアのシングルベッドのマットレスがいつもそのままになっているのを気にして、ベッドカバーを買いたいと言い始め、ブルーのIkatを見つけてきました。

このシングルベッドです


本日到着したikatのベッドスプレッド(ベッドカバー)ブルー系 お値段£25ほど
派手なカーペットにあまり負けていない

赤のIkatの時には気づかなかったのですが、青のIkatを見ていると、モンペとか着物のあの紺色(インディゴ色、藍色)のかすり(カスリ)(絣)模様を連想させるのです。

Ikatと絣は関係があるのだろうか?

でググってみると、なんと、インドネシアのIkatも日本のかすりも同じ手法で作られているのですね。まずは糸にあらかじめ模様を想定した染色を施し、次に、織り上げる。かすり模様の場合は、特に、糸の一部をくくって染色すると、その部分は染まらずに白く残るので、この染め残した部分の経糸と緯糸を合わせることで織り出されるものがあの典型的な紺色と白の模様になるのだとか。

日本のかすり(絣) イメージより

かすりの良い点には

  • 肌触りが良い

  • 着るほどに馴染む

  • 洗濯機で丸洗いできる

  • 抗菌・防臭効果がある

  • 素朴でナチュラルな雰囲気

  • 藍色の鮮やかさ

  • 風合いが増す

  • 藍の変化を楽しめる

などが挙げられるそうで、特に、Ikatもかすりも、はっきりくっきりとしすぎない、文様がかすれて見えることが、その愛らしさを引き出しているとも言われているそうです。確かに肌触りが良く、コットンのサラサラした布に比べると温かみがある。

確かに模様がくっきりはっきりではなくかすれている


かすり模様好きだなあ、特に藍色が好きだなあ。ざらざらした風味も、素朴でナチュラルなところも。今の家のインテリアだと、Ikatくらい主張する方が合っているような気がするけれども、もし、シンプルな家具、ミニマリストの家であればかすり模様のベッドスプレッド(カバー)なんて素敵かもしれないですね。

もし、絣(かすり)のベッドカバーがあれば、藍色の日本の大和色で統一したいものです。イメージはこんな感じ?

イメージ


素朴な家具を置いて、素朴なかすり模様のクッションカバー(というより、座布団カバー?)とかを置いたらいいかもと夢想しているところです。日本だと着物やモンペ (kinaさん?)など着るものに使用されることが多いですが、ちょっと視点を変えて、インテリア使用にするのはどうなんだろう。少し探しただけではあまり加工されていないただの布ベッドカバー(スプレッド)のように使用されるように売られているものはあまりなさそうですけどね . . .。


(↓)重要無形文化財久留米絣技術保存者会会員 山村省二さんの手による久留米絣(部分)という写真のかすりが素敵です

noteでフォローさせていただいているぽみえさんの本、「織物の文様と文学─ 絵絣からタペストリーまで」を読みたくなってきた . . .


いつもありがとうございます。このnoteまだまだ続けていきますので、どうぞよろしくお願いします。